サッシ枠に結露跡は特に無く、暖房器具はエアコンと石油ファンヒーターを併用されているご様子。
[リビング]
灯油が燃焼すると同時に水蒸気や二酸化炭素が発生し、この水蒸気が結露になる原因にもなっています。でも、使っていたからと言って必ずしも結露が発生する訳でもなく、室内の水蒸気量の増加と室温の低下による湿度の関係(露点)、室内空気の移動等という事例もあります。
換気扇の状態を確認。洗面脱衣室の換気扇が反応していない(運転ランプが消えている)状態であり、大矢が不思議に思い、カバーを外して側面のスイッチを確認するとOFFになっていました。
慌ててスイッチをONにして換気扇を運転させました。この換気扇は湿度感知の機能が付属している仕様であり、ONと同時にフル回転し始めました。
お客様曰く、「小窓の周囲の壁クロスが少し湿っていたので、いつか聞こうと思っていた(笑)」
お客様との話では、引渡し以降にブレーカーが落ちる現象は無かったようで、最終的には大矢の確認不足ということでした。でも、不思議なことに笑いにも似た調子で盛り上がりました♪これもお客様との関係が良好という証なんでしょうね。
冬の間の暖房器具はエアコン。梅雨の間は洗濯物が乾きにくいせいか、室内干しもされているご様子。
Q 冬の間、障子のブラインドを開けてみると、サッシ枠に結露が発生していた。
A 現状を確認。今の季節は結露の心配はありませんが、他の点検現場での冬場の洗濯物の室内干しを例に挙げました。洗濯物が干せるということは室内の水蒸気量が増加することであり、除湿や換気、室温が高くならないと露点になって結露する自然現象(気温と湿度の関係)を紹介。
障子ブラインドは断熱効果があります。冷たい熱を伝導させない代わりに窓と障子の間の気温が低くなる傾向があり、室内の水蒸気量の増加によって露点(結露)という現象が発生することもあります。
結露跡を調査。お客様宅には「内窓」が取り付けられています。住宅エコポイントが設置のキッカケだったそうですね。
[和室/東側]
リビングには蓄暖が設置されています。和室とリビングは隣り合わせ。この仕切り扉は日常的に閉めておられるご様子。お客様ご家族の主な生活の場所はリビング・ダイニングキッチン。扉を開けた際にリビング内の暖かくて湿った空気が和室へと流れ、その暖気が冷やされることで結露が発生するものと思われます。天気図の解説みたいな感じですね。
寝室は、寝ている間の呼吸により体内から放出される水蒸気と室温の低下で結露が発生しやすい環境。
内窓を設置することで室内温度も一定に保たれて、結露の発生を防いでくれます。
[寝室/南側]