Q 汚れを取るために紙ヤスリで表面を削った。色あせが心配である。
A 現状を確認。
表面の感触を確かめると、特に表面の単板(数ミリ程度の木の薄い板)が剥がれている様子もなく、ワックスをかけることで改善されることを助言。
下地の湿度変化による伸縮等でクロスの隙間が数箇所で発生していました。今回はコークボンドを充填して目立たないように補修しています。コーナー部分に隙間が発生しても、隙間風が入ってきたりすることはありませんが、見た目で気になるご様子。
[和室] [階段口]
階段口のコークボンド補修の様子です。周囲から足元の状態を見ると、かなり危険かも・・・(大汗)
脚立を階段の段違いに配置しているので、バランスが微妙・・・(汗)
コークボンド(水性)は一般的に2年が耐用年数となっています。充填した箇所が乾燥して年月が経過すると、プチプチ状になることもありますが、景観上であって、構造上は全く問題ありません。
[サンルーム]
また、定期点検の返信葉書には「サンルームのクロスの切れ」と書かれていました。この現象は下地ボードのジョイント部分の広がりです。湿度変化による伸縮で下地材が動いて内装クロスが追随できずに隙間となって現れています。
ヒビ割れ部分にコークボンドが充填できるようにカッターで改めて隙間を作っています。
はみ出たボンド剤をタオルで拭き取って、ローラーを強く押し当てています。
仕上がり(補修後の様子)をお客様に見て頂きました。近くでよ~く見ると補修跡が分かりますが、遠目では分かりにくくなった状態にお客様は満足そうです。
[寝室]
天井クロスには「浮き」や「ヒビ割れ」現象がありました。下地材の伸縮(湿度による)によりボード動くことで、ビニール製のクロスが追随して跡が出てきます。
目立たないように補修をかけても良いのですが、逆に補修跡が目立つことも考えられます。昼間の太陽光では分かりにくいのですが、照明を点けると天井も照らすので発見しやすくなります。
お客様との協議の結果、このままの状態で良い事となりました。
2011年8月24日(水)お家の点検5年目(富山市K邸)
所要時間 14:02~15:14 晴れ
スタッフ 大矢、渡辺
【K邸の紹介】
5年目が経ったお客様宅。
経年変化を感じさせない雰囲気が漂っています☆
お部屋の中の小物って、住まわれるご家族のことが少しでも分かるような気がします。ドアノブにはプーさんのぬいぐるみ、棚が倒れないように突っ張り棒を天井と棚のてっぺんに挟んだり・・・。
階段を下りる時に視界に入る壁。ここには絵画が飾ってありました☆このセンス、とってもステキです♪
お家の裏庭には雑草防止用のシートが張ってありました。シートが敷いてない箇所からは草が生えていますが、雑草の生え具合を比較すると一目瞭然ですね☆
Q 以前、扉が開けにくくなった時期があった。
A 現状を確認。季節や季候の湿度変化による影響(木部の伸縮)で、一年を通して湿度が高くなる時期に建てつけが悪くなる現象です。今回の検査では湿度が低かったせいか、スムーズに開閉できました。お客様はスタッフの説明で仕組みを理解されたようです。
また、リビング階段に扉が無い間取りのお宅では「ロールカーテン等」を使って、階段口(2階)からの吹き込む空気の流れを遮断している事例を紹介。
夏・・・1階の冷房で冷やされた空気が2階に逃げる(2階から暑い空気が1階に下りてくる)
冬・・・1階の暖房で温められた空気が2階に逃げる(2階から冷たい空気が1階に下りてくる)
という空気の対流をこの扉が防いでいます。光熱費が節約できますよね☆