Q 汚水枡(※2)の周囲の丸い蓋は何ですか?
A 排水を配管に流し込む際には空気を送り込む必要があります。また、異臭が逆流しないような仕組み(ダブルトラップ)になっています。蓋の隙間にマイナスドライバーを差し込んで、定期的に内部を確認する事が望ましいようです。
※2 汚水枡とは家屋内の汚水を集めて下水管へ流す枡。台所排水の油分が溜まって蓋をしたような状態になると、内部流し台の床排水口から逆流して台所に溢れ出ることもあるので、定期的に点検・清掃が必要となります。
Q 配管に砂等が溜まって水が流れないので、今は使っていない。たぶん、周辺から吹き込む砂埃が原因だと思う。
A 現状を確認。周辺環境に起因する現象です。
外部排水の場合は、砂埃や落ち葉等が溜まって、排水口が詰まる事例が多くあると思われます。
流れなくなった時は、すぐに配管業者に依頼(有償)するのではなく、まずはDIY(※3)で試してみることが良いそうです。また、外回り排水の出口は雨水枡となっています。
※3 ネット等で売られている「パイプクリーナー」という商品。これは、配管の詰まりを改善する、形状がスプリング状の特殊なワイヤで曲がった箇所でも入っていく代物。時計回しに出し入れしながら奥へ進めていくのがポイントのようです。
また、ワイヤの先端のタイプには、ブラシ型とラセン状の針金型があり、配管の詰まり具合によって選ばれるのがベスト。ちなみにひどい詰まりと思われる時は、針金型が良いそうです。
でも、先端の太さしか穴を開ける事が出来ないので、詰まりが解消したかのように見えてもすぐに詰まってしまうことも・・・。
なお、パイプクリーナーの価格は形状によっても異なり、1500円~6000円と幅広いですが、屋内外の配管の詰まりがよくある場合の対策には一家に1ケあっても良いと思われます。
使用箇所では、外回りの水栓、洗面所、お風呂、流し台、洗濯機の排水等となります。
Q キッチンの排水が流れにくいことがある。どうすれば良いのか?
A まずは調理後等にお湯を流して、管の内部に油が蓄積しないようにすることです。そして、市販の薬剤をこまめに(詰まる前に)使用したり、排水口にゴミ受け(野菜等の切れ端等を流さない)ネット等をかける方法があります。
Q 他の排水で気をつけることは?
A お家の中の排水には、「流し台」のほかに「洗面所」、「お風呂」、「洗濯機の排水」、「トイレの排水」があります。ここではトイレ以外の話題になりました。
(洗面所)
髪の毛、糸くずがどんどん絡み合って、流れを妨げます。歯磨き粉の固まりや石鹸等も詰まりの原因になります。
(お風呂)
シャンプー、リンス等は油かすと同様です。髪の毛等も流れて詰まりの原因になります。
(洗濯機の排水)
洗剤の過剰使用が大きな原因です。使い過ぎは溶けずに配管内部に固まりとして残ります。衣類等から出る糸くずも原因のひとつ。洗濯機に付いているゴミ受けをこまめに掃除したり、ゴミ取りを入れるようにしたほうが良いと思われます。
今回は、5年目点検。弊社発行の保証書に基づいて点検スタッフが前回までの点検内容やアフター履歴等をお客様カルテとして事前確認をし、5年目以降の具体的なメンテナンスについての指導を行なっています。
5年目というのは、防水や水廻りに用いられているコーキングの弊社保証が切れる時期であり、これがお客様にとっては、サッシ廻りや流し台等のコーキングを見直す良い機会でもあります。
お家は、建てて(住み始めて)からが経年変化等の始まりです。
厳しい自然環境(富山の気候は、夏場は高温多湿、海に面しているので潮風、そして北陸地方は降雪)にさらされる外部、湿度の変化や使い勝手等の室内環境にさらされる内部。こまめにお手入れすることで確実に長持ちします。
定期点検という機会。お客様とお家を一緒に考える、大切な時間にしたいと思います。
9月17日(水) 定期点検5年目(富山市K邸)
所要時間 11:00~12:30 晴れ
スタッフ 砂田、川上
協力業者 同行なし
【K邸の特徴】
落ち着いた雰囲気のステキなお家のK邸。
お客様宅では床のキズを気にしてか、家具等の下には布(写真は【お客様の工夫】を参照)が敷いてありました。でもこれがインテリアを損ねておらず、さり気ない優しさがあって、しっくりとしていました。畳の部屋もあるし良いな☆
Q 基礎の表面にヒビ割れがある。以前から気になっていたが、5年目点検の機会に聞いてみようと思っていた。
A 現状を確認。基礎の表面に施してある、厚さ数ミリの化粧モルタルのヒビ割れだと思われます。後日、念のために表面モルタルをはがしてみて、基礎本体にヒビ割れがないかどうかを確認する事をお約束。
もしも、基礎にヒビ割れ(このような事例は、ほとんどありませんが)があった場合の処置としては、高強度・高接着力のサンケミカル補修剤を注射器のような器具で傷口部分に注入します。空気に触れると硬化する性質があり、ヒビを埋める事が出来ます。また、注入工法で他の補修剤では、エポキシ樹脂や弾性エポキシ樹脂、無機質スラリー等があるそうです。
多くの点検現場を回っているとベンドキャップからの汚れ(※1)も発見されます。
でも、軒下とかに設置してある場合は、目立たないようですね。たぶん、雨水が当たらない等の理由だと思われます。
機械を使って換気する仕組みのお家では、ベンドキッャプに給気口と排気口があると思います。
給気口は、外の新鮮な空気を室内に取り組む役割。排気口は室内の汚れた空気(ハウスダスト等)を室内の圧力(機械等で給気口から空気が入ることによる)で押し出す口となっています。
掃除する場合は、室内側(写真はありませんが・・・汗)からになります。脚立を使ってお部屋にある排気口のカバーを外し、排気口のネットをお掃除すると良いそうです。結構、ホコリが溜まっているみたいですよ☆
もし、外からのお掃除の場合は、2階等は足場が悪いので気をつけてください。また、弊社でも承っておりますので、お気軽にご相談くださいね。
※1 外壁等の汚れの約70%は複合的な都市型汚れだそうです。その多くは、雨水が関係しており、空気中のホコリや排気ガス等の汚れ成分や壁面に溜まった汚れを雨水が巻き込んで壁を伝って流れ出るようです。