Q 引き戸を開く時、以前と比べると重くなって(開けにくくなって)いる感じがする。
A 現状を確認。サンルームとDKの湿度差による扉の「反り」が原因と思われます。
「反り」に対処すべくドライバーで扉の側面にあるツマミを回して扉の高さや傾き、上の桟のビスも調整して摩擦が少なくなるように試みてみましたが、完全には改善されませんでした。
お客様宅の1年目点検。これまでの1年目点検の平均時間が約40分だったのに対し、今回の所要時間はいつもの約3倍で140分となりました。丁寧な対応が所要時間にも反映されていると思われます。
現地の気候(日当たりや風向き・強さ等)や立地条件(お家の周囲の建造物等)、生活スタイル(家族構成やライフサイクル、暖房設備等々の水蒸気の発生)等によっては同じ富山県であっても起こり得る現象が違ってきます。
また、外の風向きや間取り、部屋を仕切る扉(開き戸や引き戸、吊り戸)、換気計画等によってもお家内の空気の循環(対流)は変化することもあります。
一般的な住宅建材等は工場で生産されており、様々な気候に対応(耐候性)できるように製品化されています。同じ日本列島であっても地形では海岸沿い、平野、扇状地、山の近く等々、気象条件では日本列島を縦横に走る山脈によって日本海側と太平洋側では全く違うこともありますし、同じ県であっても地域によっては天気が違っています。
さて、新築にお引越しされて約1年が経過しました。
様々な環境下で経年変化するお家の部材等々。これらの現象に対して工具等を使って補正しながら快適な住まいに近づけていく点検スタッフたち。
お家は「ご家族が生活を営む大切な場所」です。気象条件、気候・天候の変化に伴う湿度変化、太陽の紫外線等による部材の劣化、住まうことで起こる室内部材の消耗等、様々な経年変化がお家の内外で起こってきます。これらの経年変化を少しでも和らげるよう、アンチエイジング的な発想で点検スタッフたちはお客様宅の「永く快適な住まい」を実現すべく毎年毎月毎日活動しています。
お家の定期点検。
世の中の流れは昔と違って「お家の引渡し後は定期的に点検するのが当たり前」となっています。これは定期的に点検スタッフが点検・検査することで本当の安心感・信頼感を育んでいくものと思われます。
住まわれるお客様にとって「夢のマイホーム」への実現ストーリーはもちろん、建てた後もアフターサービスが充実してシッカリと実践している会社を選びたいですよね。
また、お家の定期点検はなかなか表舞台に出ない地味なサービスですが、マイホームを建てるくらいに大事な要素だと考えています。
「住宅は建ててからが本当のお付き合いの始まり」という言葉をよく耳にします。でも、その会社のアフター現場の具体的な様子が分からないと、良いのか悪いのか想像できないのが自然ですし、少し不安になることもあります。
「企業はヒトなり」と言われています。その会社にどんなスタッフが居るのか、どんな考えで行動しているのか等々、購入者側からすればとても気になるところです。
弊社では様々なブログ等がありますが、定期点検ブログではアフターサービスを忠実に公開して、これから建築される方々、そして建築されて住まわれている方々へのガイドブック的な存在になれば良いなぁと考えています。
弊社のWebサイトでのアフター事例集。役に立つサイトになれるよう取り組みたいです。
お家の定期点検。1年、2年、5年、そして10年という経年変化の節目があります。
これは住宅メーカーが発行する保証書に記載されている各々の部材等の期限に言い換えられます。
定期点検が始まった約9年前。その当時は・・・
何をどのように点検?どんな感じで説明?現象の原因は?等々、点検スタッフの説明の仕方にも各々の経験が違うせいかバラツキが多く、まとめあげるのに苦労した思い出がありました。
今では点検ブログでオリジナルの実例に沿った唯一無二の事例集がネット上に完成しつつあります。
このノウハウが確立する前(点検開始当時)は片手にテキスト「住まいの管理手帳」というメンテナンス事例集を持ち歩き、点検スタッフの説明を補完していた頃がありました。
お家の点検現場。①部材・装備等の経年変化(劣化・消耗等)→立地条件(周辺環境)、生活スタイル・家族構成等。②検査(診断)の仕方の違い→点検基準は各スタッフの経験等や点検報告書。③お客様の住まい方の違い→弊社提案(仮想)とお客様使用(現実)。いろんな項目が複合的に絡まっています。
中2階とリビング、リビングとキッチン、キッチンと中2階という3箇所の「つながり」をテーマにしたお家仕様。ご家族がどの場所に居ても気配を感じ取れるという安心感があります。
当時のプランナーは暗に強調していましたが、実際に住まわれて1年が経った今、お客様にとってどうなのでしょうか?
また、当時のモデルハウスとしてのチラシ等には多くのオススメポイントで満たされていましたが、現在は住まわれるお客様ご家族の感想・思い出でいっぱいになっています。
お客様アンケートによると、デザイン(唯一無二)はもちろん大事ですが、便利だと感じる機能も大事な選択肢のひとつとなっています。今回の事例では階段(中2階)下を収納スペースとして大きく取っているので、かなり広いと思われます。また、入口が一方ではなく、リビングやダイニングのほうからも出入りできる優れものです。
お客様とのマッチング。
「設計のポイントやお買い得感」等々が満載になっていますが、購入当時の「良い」と住まわれて1年経過した「良い」とは違っていることもあります。
それはいったい何なのか?
机上でのプラン・製図以外の数多くの点検現場で発見されることが多いかもしれませんね。
同じことがこの点検ブログでも言えると思います。
1年前と比較すると(単純計算ですが)おかげさまで約1.5倍の閲覧者、約2倍のページ閲覧となりました。ご参考にして頂き、ありがとうございます。
ブログ記事の数や内容(質)が閲覧されるリピーターの判断基準ですが、目に見えない検索エンジンの機能的なアップデート等の影響もあるかもしれません。
これからの定期点検。今後1年以内には10年目点検もスタートします。ブログ掲載が遅れてはおりますが、これからもご愛読よろしくお願い致します。
1年目点検・・・約220現場
2年目点検・・・約210現場
5年目点検・・・約130現場
約9年で累計約560現場となっており、定期点検に関するお客様カルテ(点検当日の点検表や報告書、画像データ等)がだいぶん蓄積されてきました。
点検スタッフもこれだけの点検現場を踏んできたせいか、「5年目点検ってどんな感じなん?」と聞かれても自信を持ってお答えできそうです。
でも、「10年目点検ってどんな感じなん?」と聞かれると的確にはお答えできないのですが、来年10月以降に弊社オリジナルの10年目点検がスタートするので、少しずつ経験を積みながら形作られていくと思っています。
基本的には5年目点検の延長ですが、弊社にとってアフターサービスとは「お金では変えないプライスレスな信用」を売っていると考えています。新築の契約という華やかさは無いのですが、お家の定期点検という地道な継続した取り組みが弊社の財産になってくるものと信じています。
定期点検の現場では様々な発見があります。
引渡し(新居に引越し)当時は家具も少なく、プランナーからの提案である「住まい方の予想」というスタート地点です。月日が経過し1年目点検の頃にはおおよその家具等の配置が決まってきます。
(お子様の成長・家族構成の変化等で随時更新されますが・・・)
仮想空間がリア(現実)となって、プランナーの描いたライフスタイルがどう変化・進化したのか?は携わっていたスタッフしか分かりませんが、お家がお客様ご家族色に染まります。
さて、様々なアイデアや発想は個々のスタッフの記憶・経験という引き出しに収納しておくのではなく、何らかの形で共有できれば?と、常日頃考えています。それはこの定期点検ブログを始めたキッカケにもなっています。
中田工務店では「設計・施工・提案・検証等々で実際の履歴・足跡が見られる」ように社内では電子化して社員間で共有しています。
また、点検ブログのようにネット上でもある程度公開しています。こういったお家の点検の様子というのはネットではあまり事例も無く、唯一無二の存在になっていると思っています。
アナログと電子化の違いって何?と考えることがあります。
点検ブログのページを見れば一目瞭然ですが、やっぱり「検索性」だと思います。何気なく使っているサイト内外の検索エンジンやカテゴリ区分。冊子の辞書と電子辞書の違い。何となく違いが分かるような気がします。
「やっぱり建築に携わった方に検査してもらったほうが安心するし、何でも言える。大矢さん、これからもずっとお願いします」・・・と奥様。
大矢は照れながら「自分が担当した物件は隅から隅まで全て分かっているつもり」とお答え。ここで、渡辺が大矢にツッコミを入れると奥様は涙ぐんで大笑い♪
大矢とペアで数多くの点検現場を巡回していますが、このような監督冥利に尽きる「ステキな感想」は今まで聞いたことはありませんでした。「ありがとうございます」は日常的に使われますが・・・。
(現場の雰囲気・シチュエーションも関係してくるのかもしれませんね)
お客様って点検スタッフの言動をシッカリと見ておられるんだなぁ・・・と改めて実感しました。