壁クロスに対して工具不要の突っ張り棒によるカンタン施工。階段と2階ホールの間に危険防止用のゲートが設置されています。ゲージの設置は工具が不要もあってか好きな場所に取り付けられるのがメリット。突っ張る力で両サイドの壁を押しながらバランスが保たれています。
他の点検現場ではキッチンと壁の間にゲージを取り付けされていました。何かの拍子(ぶつかった?)で壁クロスを突き破った事例がありましたので、起こり得る現象を紹介すること(知ること)で予防に努めていただくようお願いしました。
運転時に水蒸気が発生しない、室内が非常に暖まる蓄暖(蓄熱式暖房機)。燃料は電気なのでクリーンな暖房ですし、オール電化住宅だと電気代のプランを上手に利用すれば節約にもなります。でも、室内が暖かくなるのと同時に過乾燥にもなるので、ご家族の健康・過ごしやすさを考えて加湿器を点けられるご家庭もあります。
[蓄暖] [加湿器]
サッシのゴム枠部分に発生した結露跡を拭かずに放置されていると、小さなカビが出てくることもあります。夜はプライバシーや断熱を目的として厚手のカーテンが引かれることでサッシとカーテンの間の温度が下がって(室内の空気の対流から遮断される)結露化するものと思われます。
また、結露が発生しやすい冬の時期は毎日の洗濯物を干す・乾かす場所にも困ってしまいます。さてと・・・ドコに干そうか?
外に干せないのだったら、サンルーム・・・それとも、あったかいリビングが良いかも?とアレコレと悩みます。「洗濯物・衣類が干せる」ということは、実は室内に水分が移動しただけ。この水分を除湿(除湿機)や換気(空気の流れを作る/風通しをよくする・扇風機を使う場合も)をしないと結露の原因にもなってきます。でも、洗濯物を何とか乾かさないとイケナイ、明日に着る衣類が必要となった時に苦労します。
さて、5年目点検の話に戻ります。一般的なお客様宅では5年目点検の今でこそ体感・経験され、起こり得る現象や経年変化等を理解されるようになりましたが、それまでは疑問も多かったと思われます。
私たち点検スタッフがいつも考えること。経験される前に起こり得る現象を理解して頂くには・・・どうすれば良いのでしょうか?説明や事例紹介では物足りないこともあります。
2014年3月19日(水)お家の点検2年目(富山市I邸)
所要時間 13:38~14:26 曇り
スタッフ 石丸、渡辺
【I邸の紹介】
リビングドアの扉中央のガラス部分。今回の模様は緑の葉っぱと赤いてんとう虫です。去年の1年目点検の頃は桜の花。季節感が風情豊かに感じられ、お客様のセンスが光っていました。ガラスに入っているのは和紙だと思います。玄関に入って来客の視線がガラスを通してリビング内が透けて見えるのを隠そうとしてひらめいたアイデアです。
限られたスペースの白い背景に四季の色とりどりのイベント。素晴らしい感性です♪
[玄関側/上] [玄関側/下] [1年目の模様]
玄関の窓がオシャレです。玄関ドア・横の縦長のすりガラスを通して太陽光が入ってきます。玄関がとても明るくなっています。
LDKの壁。一面には珪藻土が使われています。壁クロスにも似せた柄があると思いますが、白いクロスとの境目、見た目の柔らかさ・ナチュラルさが違います。
[LDK]
結露についてお聞きすると、寝室のサッシ下部の辺りに結露が多く発生しているとのこと。一般的なご家庭でも寝室のサッシには結露が発生しやすい(就寝時の呼吸による水蒸気放出と室温の低下等)のですが、もう少し掘り下げてお聞きすると、今は空気が乾燥している季節なせいか、加湿器を点けておられるご様子でした。
[寝室/東側]
お客様はサッシが複合ガラス(ペアガラス)だと「結露が発生しない」と思われていたので、「結露しないではなく、結露しにくい」ことを他の点検現場の事例(室内環境)を交えて改めて紹介。加湿器を点けると室内の水蒸気量が増加します。室温が下がると換気や除湿をしない場合は湿度が上がって、厚手のカーテンを閉める夜は、サッシとカーテンとの間の気温が特に下がる傾向(室内の対流外)にあるので結露化しやすくなります。
サッシに結露が発生してしまうのは嫌だと思いますが、ご家族の健康を考えると加湿器の使用は仕方の無いことかもしれません。
[寝室/加湿器] [LDK/加湿器]
お客様宅は第3種換気システムになっています。各々の部屋に設置してある排気口(換気扇)は全てONの状態でした。空気の流れが良かったのは通気・換気に気を配っておられることもあると思われます。
[洗面脱衣室] [1階トイレ] [2階トイレ]