Q 大きくない物を落としただけなのに白いキズ跡が残る。床材はキズに強かったのでは?
A 現状を確認。どのような物(重さや形)をどの高さから落としたのかは分かりませんが、今回はお客様サービスの一環で対処することになりました。簡易的な補修では「くれよん」という補修材をキズ口に塗り込んで目立たないようにする方法が一般的です。
[リビング]
[キッチン]
Q 木製の椅子で引きずってしまい、白いキズが付いてしまった。
[リビング]
タオルで白い部分を擦っても変化がありません。そこで手持ちの「スーパーフォーム」という薬剤を吹き付けして塗装の汚れを擦ってみると、周囲の木の色が少し薄くなりましたが。遠目ではスリ傷が目立たなくなりました。
別の場所にもキズがありました。何をぶつけたのか分かりませんが、少し深いキズでした。同じ薬剤を吹き付けして擦っても目立っていたので、違う方法を取りました。
お客様に補修材の「かくれん棒」をお貸しして、傷口に塗り込んで頂くようお願いしました。クレヨン感覚で手軽にキズ補修できます。お客様の労力の甲斐あってか少しは目立たなくなりました。このように補修材を上手に使うことで目立たなくなる事例を体験して頂きました。
Q 換気扇を掃除するのに市販の薬剤を買って使ってみたら、表面の塗膜が落ちてしまった(汗)
現状を確認。お客様からその洗剤を見せて頂くと表面には「ガンコな汚れに」とあって裏面には「アルカリ性」と書かれていました。油汚れは強い洗浄作用で落ちますが、拭き残しには気をつけて頂くようお願いしました。
Q 階段手摺り化粧板の表面に汚れがある。「消しゴムで消せるかも・・」と聞いて試してみたが効果は無かった。
まずは中性洗剤を試して頂くようお願いしました。
[階段手摺り]
Q 床の拭き掃除で見つけた。水拭きで擦っても汚れが取れない。
現状を確認。平らな床材を指でなぞってみると、ボンド跡と思われる部分に少しの盛り上がりが感じられました。洗剤を使う場合は「局所的に使ってみて効果が確認できた場合は全体に使う」ことをお勧めしましたが、お客様は「自分は少しずつ使うのは性に合わない」と苦笑い。難しい対応になります。
[2階廊下]
Q 引き戸のスリット(隙間)の掃除をしようにもホコリがとりにくい。
現状を確認。引き戸のレールや溝はホコリが溜まっても掃除しやすいように配慮されているのですが、スリットは「掃除するユーザーの立場になっていない」との結論。
[浴室]
洗剤・薬剤(合成洗剤・洗浄剤等)について
世の中にある中性洗剤やアルカリ性洗剤、酸性洗剤には「界面活性剤(油汚れ等を離して落とす)」が使用されています。中性洗剤は界面活性剤の作用で汚れを取り除くのですが、落としきれない汚れに対してアルカリや酸が使われます。
アルカリ・・・油脂や組織のタンパク質と結合して溶かす(使用時のヌルヌルは皮膚のタンパク質を溶かしているのでゴム手袋が必要となります)。汚れは落ちるのですが、塗装面を荒らしたり変色したりしてしまうので、そのあとは拭いた部位が汚れやすくなるようです。
酸・・・細菌や微生物に必要な酵素を分解。トイレ洗剤では除菌がメインとなる酸性洗剤となります。
人間の皮膚は中性ではなく弱酸性で天然の除菌作用があるようです。「弱酸性ビオレ」は文字通り肌に優しいということですね。
洗剤の種類には合成洗剤のほかに洗浄剤や漂白剤、研磨剤等がありますが、それぞれ特徴が異なっているので、裏面の説明書きをよく読んで使うことが良いと思われます。