Q 床がミシミシときしむことがある。
蓄暖を点けることで過乾燥になる傾向があります。木部が強制的に乾燥すると床材の基材に隙間が発生し、上から体重がかかると隙間部分が擦れて音が鳴ることもあります。蓄暖を使用しない時期や天候等で床がきしみにくい時期もあるので、木の特徴(調湿機能)という起こり得る現象を説明して理解して頂きました。
[LDK]
Q サッシ枠に発生した結露水のせいで床材が一部変色した。
A サッシ仕様や生活スタイルは変えられないので、結露が発生しやすい時期は拭き掃除を忘れないようにして頂くようお願いしました。
[LDK]
Q 結露防止では既存のサッシの手前にサッシを増設する方法があると聞いたが・・・。
A 現状を確認。内側にサッシを1枚入れる(2重サッシ)の場合、既存のサッシがシングルだと問題ないのですが、ペアガラスを2重にすると割れる可能性があるそうです。何かと費用がかかるので、今回はお客様の問いに対してお答えする形となりました。
[LDK]
Q 結露防止のために「結露防止シート」を貼るのはどうか?以前にレースのカーテンを洗っている時にカビが発生しているのを発見した。
A プチプチ状のシートを貼ることで空気層ができて断熱効果がアップします。ガラス面に少し厚みが出てくるので、換気するのに窓を開け閉めすると剥がれそうです。触り心地もサッシのようにヒヤッとしないので、感触は良いと思われます。また、結露吸収シートの場合、貼るだけで結露水を吸収してくれるので「拭く手間」が省けますが、結露の発生原因は解消する必要があると思います。
LDKが床暖になっていると室内が乾燥する傾向があるので、適度な湿度を維持する為に室内干しを勧める知人もいらっしゃるそうです。仮に室内干しをする時は結露防止の意味で除湿機を併用して頂くようお願いしました。
2014年7月16日(水)お家の点検10年目(富山市八尾町A邸)
所要時間 9:40~11:42 曇り
スタッフ 前根、渡辺
【A邸の紹介】
お客様宅の定期点検の記録を辿ると・・・弊社・中田工務店の定期点検を始めた第1号となっています。
当時(約10年前)の1年目点検は「定期点検」をどんな感じでするのか暗中模索の状態でした。振り返ってみると信じられない話です・・・(汗)それが600件以上の点検現場を重ね今に至っています。
お客様宅では定期的にワックスをかけておられるご様子。床の表面は光が反射してツヤが実感できます。
イスやテーブルの脚先にはキズ防止のための毛糸の靴下が履かせてあります。椅子の脚にマッチしててカワイイ・オシャレですね。定期点検を始めて11年目選手の私ですが、保証対象となっている部材等の検査だけでなく、こうしたインテリア等へのお客様の心配りにも配慮していきたいと考えています。
足拭きマットの使用後の状態をお聞きすると「濡れたまま放置」されているご様子。そこで、濡れたマットをそのまま置くと床材が変色することがあると助言。すでに床材同士の間が少し変色しており、お客様も私たち点検スタッフから言われることで改めて再認識されたご様子。
[洗面脱衣室]
Q 冬の結露が原因で床が腐蝕してきた。
A 現状を確認。サッシはアルミ製の複層ガラス、暖房設備はエアコンと石油ファンヒーター、洗濯物干しは2階ホールで除湿機を点けておられるご様子。
[LDK/南側]
5年目点検の頃の話では積雪で1/4が埋まることもあるそうです。厚手のカーテンを閉めると、室内の暖気と寒気の対流から外れてしまって、カーテンとサッシの間の空気が滞留して結露化しやすい環境になっていることも原因のひとつと思われます。現状を改善するには様々な方法があるのですが、根本的な解決にはそれなりの費用がかかりますので、一番手軽な方法として定期的にタオル等で拭くことをお願いしました。