コロニアルの剥がれが1箇所発見されました。風雨や積雪等が原因と思われます。そこでコーキングを使って貼り付けました。
[ビフォー・アフターの様子]
また、棟板金の釘が浮いていたので、ハンマーで増し打ちを実施。棟板金が強風等の自然環境の影響で少しずつ動いて釘が出てきたものと思われます。経年変化の一例ですね。
中庭にあるデッキの様子です。このままメンテを施さないで放置すると腐食する可能性があると指摘。
塗装屋さんに依頼すると塗装面積等により数十万円程度の費用がかかってしまいます。
お手入れ方法として、この状態から判断すると、木を洗って(汚れやコケ等をデッキブラシで擦る)、木材保護塗料※1(ホームセンターで市販されているキシラデコール等)を塗布、色はダークブラウンを選んで頂くようお勧めしました。
※1 通気性を保ちながら撥水や防蟻、対紫外線効果等の特徴があります。
(参考/2008年10月21日砺波市N邸5年目点検、木製の門扉)
木材は湿度の変化等によって伸縮を繰り返しています。割れ等が発生すると、お家の内と外では大きく状況が違ってきます。
内の場合、屋根や外壁材等で過酷な自然環境(風雨や紫外線等)から守られており、腐食等の心配はほとんどありません。
逆に外の場合は、あらかじめ防水塗装が施されているのですが、雨水等が直接当たることで、次第に水分が溜まって(日光の当たり具合等)、少しずつ腐食(経年変化等)が始まっていきます。
でも、定期的に塗装を施す(通気性を保ちながら水分を弾かせる事で耐久性がアップ)事で、腐食を遅らせる事ができます。
また、植木鉢やプランター等をデッキ面に直接置く場合は、定期的に動かすか、台等に載せて隙間を開けて通気を確保したほうが良いそうですね。
(参考/料材開発㈱http://www.ryozai.com/material_deck/material_deck2.htmlより抜粋)
リビング側の引き戸の開閉に支障がある状態。室内湿度の変化等による木部の伸縮が主な原因です。
そこで、柄の長い(使いやすいと思われます)ドライバーで調整しました。
調整方法の説明の際には、お客様自身も忘れないようにデジカメで撮影されていました。他の引き戸も同様で湿度による伸縮対応の仕様になっています。
右上の写真は対応できる仕組みです。上から2番目のビスを時計回りに調整すると高さが伸び、逆の場合は縮みます。また、一番下の小さなレバーを左右に動かすことで引き戸の傾きが調整できます。
(参考/2009年3月17日富山市婦中町Y邸2年目点検、建具の調整)
(参考/2009年2月14日富山市A邸2年目点検、引き戸)
Q 以前、階段の上がり口と脱衣室の床にキシミがあったが、今は階段口のほうは鳴っていない。
A 現状を確認。床材は無垢(自然素材)仕様です。季節や天候の変化、室内外の湿度変化等の影響で床材の下地材や根太(※1)等が伸縮して、床鳴りがする時期があります。
※1 床材の下地には24mmの構造用合板が貼ってあり、その下には根太、そして根太を鋼製束が支えています。
根太が伸縮する事で起こり得る鋼製束との間や床材の伸縮による小さな隙間等にヒトの体重がかかることで擦れて音が出るようです。
断熱材が邪魔してビス打ち(床鳴り対処)が困難でしたが、床鳴りする箇所へ数本のビスを打ち、現状を大幅に改善。少し音がしますが、床材同士の擦れ合う音。お客様へ説明し、納得して頂きました。
今回の床下点検での作業道具(左下)。ビスの箱、インパクト、モンキーレンチです。
また、宮本の道具箱(右下)は三段になって、色んな道具が満載。まるでドラえもんのポケットのよう(大げさかも・・・笑)とっても立体的!!