結露跡を検査。サッシ枠のゴム部分には小さなカビが見受けられました。
[リビング]
暖房器具は蓄暖。冬場は特に洗濯物が乾きにくい季節であるせいか、ご家族が集う暖かなリビング等で室内干しをされているのが一般的に見受けられます。
洗濯物が乾くと室内の水蒸気量が増加し、室温の低下によっては結露が発生することもあります。
まずは「結露の仕組み」を知って頂くよう、他の点検現場での事例を紹介しました。
太陽の紫外線等の影響によって、外壁材の塗膜や外壁材同士の間のコーキング(弾力性あり)が次第に劣化・硬化してきます。外壁材の塗膜の防水効果が失われると、次第に基材が傷んでいってしまい、余計に費用がかさんでくる事例を紹介。
お家の外装は防水塗装で保たれていますので、定期的な防水塗装の塗り替えが必要となります。
また、屋根材も同様でコロニアル仕様の場合は基材の表面に塗膜が施してあります。太陽の紫外線等による劣化もありますが、屋根雪が凍って下に落下(屋根の上を移動)する際に塗膜を傷つける事例もメンテナンスの現場から報告されています。
10年目点検で改めて状態を確認しますが、15年前後(一般的な目安)を目安に改装計画を考えて頂くようお願いしました。
今回の点検でお客様宅への公式な訪問は3回目です。
(非公式というのは、総務部が同行しないで直接のお客様と弊社スタッフとのやり取りを言います)
1年目、2年目、5年目とお客様宅に訪問するたびに家族構成や生活スタイルの変化が見受けられます。
訪問の都度、お客様との応答は違ってきている感じがしています。
こうして点検現場に総務部の人間が同行していると、お客様視線での様々な気づきが出てきます。
長い歳月が経過する中で、お客様にご不便をおかけしていたり、ずっと喜び続けていらっしゃったり、お客様のいろんな表情や仕草等がありました。
そんな時は点検現場での対応で改善したり、他の点検現場での事例を紹介したりして、弊社で建築されたお客様間のつなぎ役として、点検スタッフ・チームが活躍しています。
お客様宅でこんな事例がありました。
蓄暖の上にある棚。棚板が落ちる心配は全く無いのですが、棚板と壁の間のコーキング(仕上がりをキレイに見せる)が蓄暖による過乾燥で切れてしまう現象が過去にありました。
その時は石丸が1年目や2年目点検後のフォローで補修方法であるコークボンドの充填の説明をして、実際にお客様の目の前で目立たないようにコークボンド補修していた記憶が思い出されます。
その後はお客様自身もコークボンドの特性を覚えられて、その次はDIYでされておられるそうです。
定期点検の現場では「点検オンリー」になりそうですが、いろんな昔話に花が咲くこともあります。
このような良い関係がいつまでも長く続いていけばいいな、といつも心の中でつぶやいています。
2012年3月19日(月)お家の点検5年目(富山市K邸)
所要時間 11:00~12:24 晴れ
スタッフ 大矢、岩見、永原、渡辺
【K邸の紹介】
お家のデザインは白が基調で下半分が木目をあしらったサイディングのお客様宅。
5年の月日が経過しましたが、ほとんど色あせておらず、シンプルながらもモダンな雰囲気がステキですね☆
お客様宅での5年目の定期点検。点検スタッフたちは点検・検査&フォロー等々と大忙しです。
脚立や車輪付きボード、懐中電灯、モンキーレンチ、マイナスドライバー、コークボンド、タオル、ローラー等を駆使して当日に補修対応できる箇所はお客様への点検報告が終わった後に取り掛かっています。
点検表や持参した図面に記録を綴ります。お客様に理解・納得して頂けるよう、点検スタッフの表情はにこやかながらも真剣そのもの。お客様からの署名を頂く時の緊張感はとても大きいようですね。
帰り際、お客様にお見送りして頂きました。
お引渡しが終わって、1年目、2年目、5年目・・・と訪問点検を行なっていますが、お客様との関係が良好であるかどうかは最後のニッコリが全てを語っていると実感しています☆