4年前の1年目点検では、扉を閉めると1階と2階の空気の流れ(対流)が遮断され、「冬は暖気が2階へ逃げなくて室内は暖か、夏は冷気が2階へ逃げなくて涼しい」との感想があり、扉の無い知人宅と比較されておられました。
扉が無い場合は、扉の代わりにロールカーテン等で工夫されているお客様の事例をご紹介。当時のお客様の選択肢が節電につながったものと思われます。扉は吊り戸仕様、レールで足元が引っ掛からないような配慮もされています。
弊社の5年目点検。「DIYでのお手入れ」の啓蒙活動を展開中です。
市販されている薬剤等も勧めたりしていますが、お客様の認識度はどのくらい?と考えることも・・・。
[排水の詰まり対策]
排水口のあるユニットバスや洗面台、キッチン。薬剤を排水口に流すのですが、テレビCMでは「サッと一振り」等々、手軽さや性能等を強くアピール。商品の裏面には取り扱い方法が記載されており、私たち使用者には「簡単さ」が理解されると思います。
排水の通り道となる、汚水枡。点検スタッフが実演してみたり、ジェスチャーを交えて説明するので、感覚的に分かりやすいと思います。
[壁・天井クロスのヒビ割れ・浮き等]
お客様の目の前で実演する現場もありますが、口頭で済まされることも。「シュッと隙間に充填・注入して、サッとタオルで拭き取り」等々とお伝えしていますが、お客様はどの程度まで理解されているのか?と疑問に感じることも・・・。
お客様自身のDIYでのメンテナンス方法を確実にお伝えしたい。と真剣に考えたとき、どんな言動が良いのでしょうか・・・。
「点検スタッフ」を主語にすると、○年目点検で準備すべき道具類は決まっており、点検現場に持参しますが・・・。
一方、「お客様DIY」を主語にすると、事前に準備すべき道具類や心得とは何でしょうか・・・。
この解答次第で、お客様からの目線が「単なる検査員からメンテ先生へと進化」すると考えています。
[雨水枡]
点検を実施。枡底には少し泥が溜まっていました。この泥は「樋から流れてくる雨水や外部水栓の排水」と一緒に流れてきて枡内で沈殿したものです。お客様は今日まで開けた事が無かったようで、新築後の5年間で溜まったものと思われます。今後は定期的に蓋を開けて、溜まった泥を取り除くお掃除をして頂くようお願いしました。
[汚水枡]点検を実施。お客様にも現状を見て頂きました。この汚水枡はキッチンからの排水が通る様子が分かる箇所です。中を見ると、白くラード状に固まった油脂が表面に少し溜まっていました。日常的な洗い物等のなかで、洗剤(種類にもよる)やお湯に溶けた油脂が配管を通る際に少しずつ溜まってきたものと思われます。ホースの水流で早めに取り除いて頂くようお願いしました。
定期的なお掃除をうっかり忘れて「配管が完全に詰まってからのご依頼」になると、配管工事の費用が発生することもあります。普段の心がけで将来的な費用を抑えることができるお手入れになります。