室外機の熱交換による結露水を排水している配管。ドレン配管を伝って受けの排水管に流していますが、違う箇所から漏れているのか設備台には藻が発生していました。これまでの定期点検の現場で室外機を底部から撮った画像と比較すると、中心に近い穴から排液が伝って出ているとも考えられます。
[建物後面/北側/真ん中]
別の室外機の設備台は特に汚れていません。排液は室外機の機能面では特に問題ないと思われます。
[建物後面/北側/左側]
コダワリのあった・譲れないTVカウンターへの思い。1年目点検では少し前かがみだったカウンターを水平になるように様々な角度から対処していましたが、金物が受ける荷重が耐え切れない状態でした。ただし、カウンター下の前面に支柱を配することで改善されると思われます。
[LDK]
何回か取り組んできた床上からの支柱を置かない水平化。これまでの弊社スタッフの対応・誠意を認めて頂けたのか、お客様は「今のテレビを壁掛けにできるのか?」と発想を変えられました。吊り上げることでカウンターへの負担をかなり軽減させることができるかと思われます。
次の課題は「テレビの重量に壁が耐えられるのかどうか」に変わりました。壁を一部壊すのか、エコカラットや電気配線等々の工事にも関係してきますので、後日、見積書を提示することをお約束。
暖房器具はエアコンや石油ファンヒーターです。リビングでは特に結露跡は見受けられませんでした。
[リビング/南側]
2階居室の小窓の枠周辺が結露化していました。1階の暖かく湿った空気が2階に移動(空気・温度の対流)し、冷たい部分に当たって結露化したものと思われます。
[2階居室]
エアコンは除湿効果がありますが、加湿器や石油ファンヒーターによって室内に水蒸気を放出させていることで湿度が上昇します。ただし、ご家族のお体の健康を考えると、ある程度の湿度は必要です。
今の季節は洗濯物が非常に乾きにくい時期。暖かなLDKで室内干しされるお客様は大勢いらっしゃいます。乾くことで室内水蒸気量が増加(洗濯済みの濡れている衣類から室内に水蒸気が移動)し、室温の低下とともに結露化します。起こり得る現象をあらかじめ知って頂き、定期的な拭き掃除等で将来的なカビ発生を抑えて頂くよう助言。
コメントや感想が欲しい時、社内で写真等を回覧して意見を募る場合があります。人気番組でオーディエンス(聴衆・観衆)からの意見を聴くクイズもあったかと思いますが、他人の経験的知識にすがる思いですね。
お客様への新築現場確認。同じ場所に居ない場合、同じ画像を見ていても対面で指差し確認・相手の視線を見ないと誤解を招く場合もあります。相手の経験や知識等によって見て判断・確認する行為が異なってくるのが関係していると思われます。
建築開始から引き渡しまでの間には「お客様への工程報告」があります。お客様と直接、昼間の明るい現場等でご説明するのがベストですが、お客様と弊社スタッフのスケジュールが合わない場合はメールやFAX、電話等でご案内しています。送る写真はどのように撮っているのか?気になるところですが、一般的には全体・部分画像等々で少しでも分かりやすくなるよう工夫していると思います。
さて、弊社の定期点検は直接お客様宅に伺う訪問点検です。実際にお客様の前で確認・補修作業等、最後にはお客様の同意を得た署名を頂いて点検終了となります。お客様の確認を得ながら点検・補修作業を進めていくのは「アフターフォローの工程報告」とも言えるかもしれません。
「建ててからが本当のお付き合いの始まり」と住宅メーカーが合言葉のように広告宣伝等で発信していますが、現実はどうなのでしょうか・・・気になるところです。
2013年12月12日(木)お家の点検2年目(富山市Y邸)
所要時間 9:54~11:12 雪
スタッフ 横窪、渡辺
【Y邸の紹介】
1年目に引き続き、2年目(2回目)の公式訪問(定期点検)になります。同じお家・ご家族などに関する記事を書くとなると・・・難しいのですが、とにかく色んな切り口を見つけて書き続けます(笑)
これは洗面脱衣室に貼ってあるエコカラット、そして間接照明で照らされた優しい雰囲気です。住み始めて2年が経過すると、どこのご家庭も毎日の慌ただしい生活の中でふと気に留めることも少なくなってくるのかもしれませんが、この記事を様々な方が読まれて、改めてご自宅の様子を思い起こして頂ければ幸いです。
壁の間接照明を見ていると、オシャレなホールの間接照明でムーディな雰囲気が感じられます。
「明かり」計画。不特定多数の方々が宿泊する大きな施設ではなく、ご家族専用のお家の中でどんな風に光景を移植・縮尺・変換するのか、設計者の腕の見せ所ですね。
階段の踏み桁には滑り止め防止のマット。その中でも無造作に置いてあるマットを発見。お客様に聞いてみると、愛らしいワンちゃんが滑らないように・・・との心配りだったそうです。元気に駆け上がるワンちゃんを見ていると、「なるほど」と頷いちゃいます♪