基礎廻りでは、外構の土が自重で締め固まって少し沈んだ状態になって、化粧モルタルで未施工の箇所が少し見えていました。構造上には何ら影響がないので、お客様は気にされていないご様子。
(参考/2008年11月14日富山市Y邸2年目点検、基礎モルタル)
Q 基礎の下のほうが剥がれているのは何故?
A 現状を確認。年月の経過によって、外構の土が自重で締め固まって少し沈んでいる状態。土が沈むことで、基礎表面の化粧モルタルが施されていない箇所が見え出して、剥がれているように見えるものと思われます。
構造的には全く問題は無いのですが、見映えが気になるご様子。砂利等をこの上から敷いて見えないようにする事も出来るとご提案。
また、外構廻りに植物を植える場合は、砂利をずらして掘るのではなく、砂利の上に土を敷くことをお勧めしました。
※1 造成地や宅地の多くは「盛り土」をしていますが、土は重いので年月の経過とともに自重で締め固まって沈下し、落ち着いた状態になるまでは数年かかるそうです。
また、人為的に締め固めをする方法を「転圧」と言います。
Q 基礎の表面にヒビ割れがある。以前から気になっていたが、5年目点検の機会に聞いてみようと思っていた。
A 現状を確認。基礎の表面に施してある、厚さ数ミリの化粧モルタルのヒビ割れだと思われます。後日、念のために表面モルタルをはがしてみて、基礎本体にヒビ割れがないかどうかを確認する事をお約束。
もしも、基礎にヒビ割れ(このような事例は、ほとんどありませんが)があった場合の処置としては、高強度・高接着力のサンケミカル補修剤を注射器のような器具で傷口部分に注入します。空気に触れると硬化する性質があり、ヒビを埋める事が出来ます。また、注入工法で他の補修剤では、エポキシ樹脂や弾性エポキシ樹脂、無機質スラリー等があるそうです。
Q 基礎の表面にヒビが入っている。大丈夫なのか?
A 現状を確認。基礎表面に塗ってある、気温の変化により厚さ数ミリの化粧モルタルにヒビが入っていました。基礎本体のヒビではなく、見栄えの問題であり、強度には全く影響がないことを聞いてお客様はひと安心されたご様子。
今回は2年目点検であり、保証書に基づき、弊社にて補修しますが、今後、ご自身で化粧モルタルを補修する時は、ホームセンターで販売している「簡単セメント」や「らくらくセメント(※1)」でも良いことをアドバイス。
※1 簡単セメントとは違って、水とセメントの粉が一つの袋に入っていて、揉むと袋の中の仕切りが破れて混ざり合うという代物。少しの量だけ使う場合に重宝するそうです。