基礎モルタルが複数箇所にわたってヒビ割れしているのを発見。
[建物右面/南側]
割れの状態から判断すると、テラスの土間コンクリートが少し下がった(地盤が少し締まった)ものと思われます。コンクリート肌を隠す薄いモルタルなので構造上は特に問題ありませんが、見栄えが気になる箇所でもあります。
コーキング(シーリング)の弾力性を確認。太陽の紫外線等によって次第に硬化・ヒビ割れという経年変化(劣化)などが現れます。下地には防水シートが施してありますので雨漏りの直接的な原因にはならないと思われます。
[建物後面/西側]
将来的な外装修繕ではコーキング(シーリング)の打ち直しや外壁などの防水塗膜(塗装)の再施工が出てきます。ともに足場工事が必要になるので、同時期に実施したほうが経済的です。
今後の起こり得る現象を紹介。外壁材には防水塗装を施していますが、太陽の紫外線等の影響によって次第に劣化・粒子化してチョーキング現象(外壁の表面を手で触ると塗膜が付く)が起こります。防水塗膜が効かなくなってくると外壁の基材が少しずつ傷んで余計に費用がかかることもあります。次回の10年目点検でも検査を実施して将来的な補修等の目安がわかると思われます。