点検ブログ

  • 【外構の工夫】5月11日(火) 定期点検5年目(富山市N邸)

    ご主人がホームセンターで材料を購入し、DIYで施工されたようですね。奥の方でこげ茶色部分に敷いてあるモノは土ではなく、ウッドチップ※1(木片)でした。手前の茶色の箇所は瓦チップです。
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    ※1 ウッドチップは間伐材等の木片で、ネットで調べるとガーデニングにも使われているそうです。間伐材の使用により環境に優しい等の様々な特徴があり、樹種によっては防虫・防腐等の効果もあるようです。ペレットストーブの燃料となるペレットも原料は間伐材を使って加工しています。
    間伐材とは、森林の立木が密集化するのを防ぐ為に、間引いた木材のことです。

    これがそのウッドチップです。
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    さらにお家の奥(南側)の植え込みを見ると、先ほどとは種類が異なったウッドチップ。
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    また、ウッドチップの下にはシートが敷いてありました。雑草防止等の効果がありますね。

  • 【5年目以降のメンテナンス】5月11日(火) 定期点検5年目(富山市N邸)

    [外壁材について]
    5年目以降のお家のメンテナンス。仕様等にもよるのですが、年月の経過(自然環境の影響)とともに塗膜が剥がれて基材の腐食やコーキングの硬化により、雨水の浸入等が考えられます。
    お家は一生に一度あるか無いかの大きなお買い物。お家は定期的なメンテナンスを手掛ける事で、長く快適に過ごす事ができます。
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    太陽の紫外線や風雨雪の当たる箇所(方角や立地条件等)によって、それぞれの部材の消耗(劣化)の速さが違ってきますが、再塗装とコーキング工事はともに足場工事が必要となりますので、同時期のほうが金額的に安く施工する事ができると思われます。

    コーキングとは「外壁同士の間や窓枠と外壁との間に施されているゴム状のモノ」です。
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    [屋根材について]
    コロニアル仕様の屋根。自然環境の影響を一番受ける場所のひとつです。太陽の紫外線や凍結した屋根雪の落下(※1)等による経年変化(劣化や損傷等)で表面の塗膜が剥がれてしまうと、基材が侵食され、さらに防水シートにまで影響が及ぶと雨漏りの心配も考えられます。
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    建築後、10年~15年を目安に塗り直しを考える必要も出てきます。

    ※1 屋根に積もった雪が凍結して硬くなると、滑り落ちる際に塗膜を傷つけたり剥がしたりするようです。

  • 【藻の発生】4月17日(土) 定期点検5年目(富山市八尾町A邸)

    藻は日当りが悪く、外壁に付着した雨水が乾燥しにくい箇所に発生しやすいようです。外構が土だと蒸発の速度が遅く、風通しが悪いと蒸発した水蒸気が周囲に溜まり、その付近の湿度が高い状態になり、乾きにくい環境になるものと思われます。
    [西側]
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    [北側]
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    この状態が続くと塗膜の劣化とともに塗膜を傷めてしまう事例もありますので、ブラシで擦り落とす等の早めのメンテナンスをお願いしました。

    ここで、もう少し専門的にネットで調べてみました。
    藻は光合成をするので、光と水分があれば、栄養源が乏しくても増殖します。
    外壁塗膜が経年変化により劣化していくと防水性が低下し、含水率が高くなる事で藻が発生しやすくなるようです。
    藻は外壁の表面で繁殖し、建物内部にまで根が伸びないので、建物の構造体に対しては特に悪影響を与えませんが、見た目の悪さがあります。
    (日本ペイント/http://www.colormony.com/index.htmlより抜粋)

  • 【室内水蒸気の増加】4月14日(水) 定期点検5年目(富山市M邸)

    お部屋を暖める時に水蒸気が発生しない蓄熱式電気暖房機(蓄暖)。そして調理時にも燃焼(※1)という水分(水蒸気)が発生しない(電気を使う)IHクッキングヒーター。
    ※1 ガスが酸素と結びついて完全燃焼すると、二酸化炭素と水、熱量が発生します。
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    でも、どうして結露が発生するの?という質問は多くの点検現場で聞かれます。
    結露が発生しやすい季節は冬が多いのですが、室内の場所(リビング、寝室、トイレ)によっては梅雨の時期にも発生します。今回はリビングダイニングでの事例です。

    蓄暖の温風には水蒸気が含まれていない為、室内気温が上がると同時に湿度が下がり、過乾燥の状態になりやすく、湿度が20%という例も珍しくはないようです。そこで、ご家族の健康を考えて加湿器を使ったり、冬場は洗濯物が乾きにくい季候なので、洗濯物を干したりします。
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    室内の気温と湿度(水蒸気量)との関係。
    お客様の感覚では、夜更けから朝方にかけて結露が発生している様子。
    気温は暖房を消す就寝時から下がり始め、朝方の寒い時間(暖房をつける頃)が一番低くなっています。
    また、石油ファンヒーター(1ℓの灯油の燃焼で約1ℓの水分が発生)も手軽さからつけたりしますので、換気や除湿をしない限り、室内の水蒸気は徐々に増加します。
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    室内が高温のままだと、水蒸気量が増えても(湿度が上がっても)結露はほとんどしませんが、気温が下がると露点(※2)に達して、気温が一番低くなっているサッシ枠等に結露が発生する仕組みです。
    ※2 露点とは水蒸気を含む空気を冷却した時に凝結(気体から液体へと変化)が始まる温度。

  • 【お家の定期点検をする事って・・・】4月13日(火) 定期点検5年目(滑川市F邸)

    お家の定期点検は、様々な箇所を診断して、起こっている現象(劣化・損耗も含む)に対応したり、起こり得る現象を未然にお知らせして、防止に努めています。
    お客様のお家。住宅ローンを毎月支払う資金面から考えると「高額なお家の購入は一生モノ」ですが、住み続ける住まいの面から考えると「半永久ではなく、時々にメンテナンスが必要なモノ」となります。
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    人間の場合、自然治癒力やお薬、手術等といった方法・処方で、ケガや病気をしても回復しますが、お家の場合は、消耗・摩耗・劣化していくと部材の取替え等が必要になってきます。
    破損等の事例を体験してしまうと部材の交換等で費用が発生しますが、そのような現象をあらかじめ予測して遅らせる(耐用年数を延ばす等々)事はメンテナンスを施す事で可能となります。
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    「不都合・不具合に感じた時がメンテナンスの始まり」というフレーズ。点検現場からの体験談でもあります。でも、ドライバーやコークボンド&タオル、ハンマーを手に・・・は、機会や後押しが無いとなかなか出来ないと思われます。
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    今回の点検は5年目。過去に1年目、2年目と点検を実施していますが、お客様の関心が一番強いのは5年目のようです。
    私たち点検スタッフも5年目を視野に入れて、1年目と2年目点検がもっと充実したものになるように取り組んでいかなくては・・・と気持ちを新たにしています。

  • 【ダイニングの照明の取り付け】3月20日(土) 定期点検5年目(富山市M邸)

    M様「ダイニングの照明を取り換えようとしたのですが、ワンタッチで取り換えられるタイプのものではなかったんです。取替えられますか?」
    「今度付けられる照明にもよりますが。」
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    M様「次に付けようと思っている照明はソコにあるんです。」
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    「このタイプの金具ならば、「ひっかけシーリング」というワンタッチ式の金具のアタッチメントを付けて取り付けられますよ。電気屋さんに頼んでおきますね。」

  • 【小屋裏】3月17日(水) 定期点検5年目(富山市F邸)

    小屋裏にはパーフェクトバリア(※1)というペットボトルと同じ素材の断熱材が詰めてあります。
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    ※1 パーフェクトバリアとは「高い安全性を誇り、赤ちゃんが包まっても安心」な次世代エネルギー基準に対応しており、リサイクルペット樹脂から製造した環境対応(エコ)商品だそうですね。
    (参考/http://www.endeavorhouse.co.jp/エンデバーハウス㈱から引用)

  • 【ワインセラー】3月17日(水) 定期点検5年目(富山市F邸)

    地下にはワインセラー(※2)があって、たくさんのワインが保管されていました。ワイン好きには羨ましい限りです。
    地下の特徴を活かしていますね。
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    右上の画像は2007年2月28日の2年目点検での撮影です(今回の撮影では良い画像が無かったので・・・汗)

    ※2 温度と湿度が一定で薄暗い場所。ネットで調べてみると、本格的なワインの保存では日本はヨーロッパのような適した季候ではありませんが、長期保存を考えると家庭用の冷蔵庫よりも適している環境だそうですね。
    (参考/http://www.forster.jp/wine/preservation//フォルスタージャパンから引用)

  • 【2008年12月、2009年1月の施工事例】ペレットストーブ特集PartⅠ

    Shimotani(シモタニ)製のペレットストーブの施工例です。これは試運転している時の様子。2008年12月に撮影しました。
    左が「オルコット(ALCOTT)」、右が「エマーソン(EMERSON)」のシリーズ(商品名)です。設置では100Vのコンセントが必要となります。
    また、壁材の仕様による制限はなく、本体と壁の距離は30mmまで接近しても大丈夫なようですね。
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    これは各シリーズの本体の後ろにある給排気管です。本体との接続はアジャスター(※1)で留めてある仕様なので、簡単に取り外せます。使用しない季節は本体(※2)を別の場所に収納しておくことで、空いたスペースを有効に使えますね☆
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    ※1 「押す・引く」でロックが解除でき、工具が不要です。
    ※2 重量は約90kg(薪ストーブは約200kg)あります。力持ちの大人3人で持ち運ぶのが精一杯かも・・・(汗)。但し、配管はそのまま剥き出しになりますので注意が必要です。

    屋外の様子です。FF式ストーブからペレットストーブに「買い替え」を考える場合、設置場所や型式等によって壁の穴の位置や大きさ等が異なり、別途の工事費が発生する事もありますので、詳細については、お気軽にお問い合わせしてくださいね。
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    煙突の様子。薪ストーブのようなズッシリ感はなく、比較的簡素な形になります。
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    燃費では日常の使用形態等によって異なりますが、10kgで8~15時間の燃焼、燃料となる木質ペレットの相場は、ネットで調べると1kg当たり約30~50円程度と幅があります。
    また、ホワイトペレット(樹皮を含まない)やグレーペレット(一部樹皮を含む)、バークペレット(全木)等々の種類があるそうです。
    購入に当たっては、弊社の関連会社(富山市婦中町)でも取り扱っておりますが、ネットでも購入が可能な(送料は別)ようですね。

    これは「オルコット」シリーズ。施工では居室の土間に本体を置いて、給排気口を後ろの壁に貫通させています。
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    給排気管を通す為の壁に開けた貫通穴です。給排気管の断面は二重構造で、内側は排気口、外側は給気口となっています。
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    これは下向きの煙突。給排気口と土間とが近いので、安全の為、水を張った盥(たらい)を置いて稼動させる仕様となっています。(煙突の出口に手を当てても極端に熱くならないそうです。)
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    物を燃やすと気になるのは煙。ペレットストーブの煙突からの煙は、着火時は少し出ますが、燃焼時は煙が出ないようですね。
    (参考/2008年10月21日砺波市N邸5年目点検、ペレットストーブ)

  • 【2009年2月の施工事例】ペレットストーブ特集PartⅠ

    今回は「エマーソン」の施工事例です。
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    これは室内の煙突の納まり状況。今回は「より分かりやすく」をモットーに真横からも撮影しました。
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    実際に壁に穴を開けている様子。職人さんの技が光ります☆
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    これは断熱材です。
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    壁穴に給排気管を通して、周囲に断熱材を施します。丁寧な仕上がりですね。
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    最後に外部の施工です。外壁との接合部分には隙間を無くす為のコーキングが施してあります。
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    燃料となる木質ペレット。樹種や製造メーカーによっては火力や特性が異なっているので、事前に窓口へ聞かれたほうが良いと思います。市販品と専用ペレットとの違いでは、シモタニ専用のほうが少し硬くて火力が強め(現場からの声)だそうです。

    日は流れて・・・これ、何だか分かりますか?
    穴を開ける器具で、大型の「ホルソー」と言うそうです。
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    今回から専用機を使って穴を開けました。これは、化粧板を取り付けている様子です。
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    外部から見た様子。やはり専用器具を使うと断面がキレイに仕上がっています。断熱材の充填状況を再確認(右下の画像)。日々進化する職人魂と技に感動しました☆
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    これはコーキングを施している様子です。
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    このような一連の施工で設置された「エマーソン」です。
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    約2時間30分かけて施工が終わりました。こうして、「ぼぅ~」と炎を眺めていると一日の心と体の疲れが「すぅ~」と取れちゃいそうです。
    (参考/2008年10月21日砺波市N邸5年目点検、ペレットストーブ)