Q 雨が降った時は、キュッキュッと床鳴りがする。冬になると更に音が大きくなる。
A 現状を確認。床材は無垢仕様です。季節や天候、室内の湿度変化等により、床材を支えている下地材や根太等と、床下にある鋼製束との間に隙間が生じる事で起こり得る現象と思われます。
床下に潜って、鋼製束にビス止めをする事で床鳴り現象は改善されました。
(参考/2009年5月20日富山市S邸5年目点検、床鳴り)
リビング側の引き戸の開閉に支障がある状態。室内湿度の変化等による木部の伸縮が主な原因です。
そこで、柄の長い(使いやすいと思われます)ドライバーで調整しました。
調整方法の説明の際には、お客様自身も忘れないようにデジカメで撮影されていました。他の引き戸も同様で湿度による伸縮対応の仕様になっています。
右上の写真は対応できる仕組みです。上から2番目のビスを時計回りに調整すると高さが伸び、逆の場合は縮みます。また、一番下の小さなレバーを左右に動かすことで引き戸の傾きが調整できます。
(参考/2009年3月17日富山市婦中町Y邸2年目点検、建具の調整)
(参考/2009年2月14日富山市A邸2年目点検、引き戸)
リビングのコーナーに隙間を発見。室内外の湿度変化等による木部とクロス(ビニール製)の伸縮の差が一般的な原因となります。お客様も仕組みについてご納得。ありがとうございます。
でも弊社のクロス保証は2年で期限切れになっているので、お客様へホームセンターで販売されているアクリル系コークボンドの購入をお勧めしました。
使用方法は、「コークボンドを該当箇所に注入し、はみ出た場合は濡れ雑巾で拭き取る」ことで、何度でも試す事ができて、最終的にはキレイに仕上がると思います。
また、室内の全ての場所が全く同条件(湿度や空気の流れ等)ではないので、その後の経過も異なってきます。経過観察も日用大工の一環かもしれませんね。
(参考/2009年2月18日、富山市K邸5年目点検、クロス)
実際に施工している様子は、「2008年12月18日、富山市T邸5年目点検、クロスの剥がれ」等々にカキコしてあります。
[ジョイントコーク・A]
天井・壁面のコーナー・ドア枠・窓枠廻りのコーキング、壁紙の剥がれ防止、下地の隙間、凹凸補修等です。
[ボンドコークホワイト]
モルタル・壁用充填材等です。
JIS K6833では接着剤が一定の条件で貯蔵された場合、性状(性質と状態)に大きな変化がないか、接着強さに変化がないかどうかを見て、「長期の安定性を試験して貯蔵可能な期間」を製造メーカーが表記しているようですね。
これらはアクリル系エマルジョン形で、堆積(塗布して圧締まで)時間は10~15分、貯蔵安定性(性能が維持する期間)は2年となっており、使いやすいと思われます。
(参考/接着剤ツールファーストhttp://www.toolfirst.jp/chishiki/koukateki.htmより抜粋)
(参考/接着剤の基礎知識http://hot-relief.com/bondo/より抜粋)