ホットカーペットが直接床に長時間接触していると床材との間に熱がこもり、ヒビ割れや継ぎ目に隙間等が発生する事もあります。熱が逃げないように保温を考えて敷かれたと思われますが、同時に直接熱が伝わらない、メンテナンスとしての効果もあります。一石二鳥ですね。
点検ブログ
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【床鳴り】10月15日(水) 定期点検5年目(富山市A邸)
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【床下点検】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)
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【カビ】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)
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【結露】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)
Q ペアガラスなのに結露するのは何故?
A 現状を確認。まずは、「複層(ペア)ガラス」は結露しにくいという事です。結露の主な原因には、外気とサッシ枠との熱の伝導、室内水蒸気の量、室内空気の温度(対流も含む)が関連していると思われます。現在の室内建具仕様のままで結露を防ぐには・・・
①石油ファンヒーターの使用をなるべく避けること。これは、灯油1ℓの燃焼で、約1ℓの水分が発生するためです。
②除湿や換気等で室内湿度を下げること。これは、室内の水蒸気量を減少させることで露点(結露が発生する温度)を下げるためです。
③室内空気の循環を良くすること。カーテンをしている窓は結露が発生しやすいそうです。これは、カーテンによって室内の熱が遮られ、窓の表面温度が低くなる事が原因となります。カーテンと窓の間にある程度の隙間を設ける事で結露が和らぐようです。
また、結露防止カーテン(二重構造、特殊な生地等)も市販されているそうですね。ここで、室内水蒸気や結露について考えてみました。
まずは、「空気はどれだけでも水蒸気を含めるものではなく、気温によって限界があり、気温が高いほど空気はたくさんの水蒸気を含むことができる」と言う事です。
(飽和水蒸気量より引用/http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/shitsudo1.html)
具体的に説明すると・・・[気温が30℃の時]
30.4gまで水蒸気を含むことができるので余裕があります。
[気温が20℃の時]
水蒸気17.3gがグラフの曲線(飽和水蒸気量)と交わり、これ以上、水蒸気を含むことができなくなります。この温度(この場合20℃)がこの空気の露点です。
[気温が10℃の時]
空気は9.4gしか水蒸気を含むことができなくなります。17.3gのうち、水になってしまうのは
(17.3g-9.4g=7.9g)7.9gの水蒸気が水として出てくることになります。水蒸気を多く含んでいる(多湿)ほど、その空気の露点は高くなり、室内での水蒸気の発生が多い(除湿や換気等はなし)ほど室内気温が低くなるにつれて結露しやすくなります。
したがって、起きている時は暖房機器を点けて部屋を暖め続けているので、室内気温が高く、水蒸気が増えても結露が発生しにくいですが、就寝後、暖房機器が消されることで水蒸気量はそのままで、室内気温が低下。時間の経過につれて室内で一番低くなる箇所(カーテンとサッシの間)に結露が発生しやすくなると考えられます。
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【開き戸】9月20日(土) 定期点検5年目(富山市M邸)
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【結露】9月20日(土) 定期点検5年目(富山市M邸)
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【お客様の工夫】9月17日(水) 定期点検5年目(富山市K邸)
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【床】9月14日(日) 定期点検1年目(富山市婦中町W邸)
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【床鳴り】9月14日(日) 定期点検1年目(富山市婦中町W邸)
Q 以前、リビングで床鳴りがあった。自分で直せるのか?
A 現状を確認。床下にある床を支えている鋼製束を調整すれば、お客様ご自身でも直すことは可能ですが、周囲の束との関係もあるので、他の部分の床も鳴ってしまうこともあります。床鳴りの現象は、梅雨時の湿度の高い時期や冬時の乾燥によって木部が伸縮(木痩せ/木内部の水分のの放出による収縮)などが原因で土台が伸縮し、鋼製束の受けとの間に隙間が生じることで発生します。
床鳴りがする時は、床が下がっている状態なので、束を上げてやります。これが床下で支えている鋼製束です。
(フクビ化学工業㈱より抜粋/http://www.fukuvi.co.jp/product/045.php)では、具体的な調整方法です。
(三洋工業㈱より抜粋/http://www.sanyo-industries.co.jp/shouhin/sho1502/sho15021.html)
床下に入ると900mmピッチに鋼製束があります。
①巾の調整ができるモンキーレンチでAとBを時計の反対側に回して緩めます。
②Cを時計回しにすると上がるので、微調整しながら鳴らなくなったらAとBを締めて完了です。この作業は、二人ペアになって、床上からは床鳴りの確認、床下では、鋼製束を調整するようにしたほうが良いですね。一人では難しいかも・・・。