点検ブログ

  • 【断熱シート】10月16日(木) 定期点検5年目(射水市N邸)

    床とホットカーペットとの間に断熱シートが敷かれていました。
    11_N_断熱シート_0111_N_断熱シート_02

    ホットカーペットが直接床に長時間接触していると床材との間に熱がこもり、ヒビ割れや継ぎ目に隙間等が発生する事もあります。熱が逃げないように保温を考えて敷かれたと思われますが、同時に直接熱が伝わらない、メンテナンスとしての効果もあります。一石二鳥ですね。

  • 【床鳴り】10月15日(水) 定期点検5年目(富山市A邸)

    Q リビングのこの箇所の床鳴りが気になる。朝は鳴っていたが、今は鳴らない。
    A 現状を確認。雨の日は湿度が高くなるので、床鳴り現象は無くなるようです。室内の湿度変化による木部の伸縮や基礎の中を通っている空気の湿度変化にも関係してきますので、対処方法では、床下にある鋼製束をモンキーレンチ等で増し締めする方法があります。
    (参考/2008年9月14日、富山市婦中町W邸1年目点検)
    05_A_床鳴り_01

    床鳴りは、湿度の変化による木部の伸縮等によって発生する現象です。そのまんまにしておいても床材が壊れてしまう等の心配はありませんが、やっぱり気になる現象のようですね。

  • 【床下点検】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)

    リビングで少しの床鳴りがあったので、床下にある鋼製束の調整を施しました。シロアリ保証は強い薬品を使っていないので5年で切れる為、シロアリ業者による点検(無償)をお勧めしました。
    新たに防蟻工事をするかの判断はお客様次第になります。
    08_M_床下点検_0108_M_床下点検_02

  • 【カビ】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)

    Q 結露による、黒カビがなかなか取れない。
    A 現状を確認。カビがサッシ枠のゴム部分に深く侵入しているものと思われます。早期の対応が基本(結露水のこまめな拭き取りや古歯ブラシに中性洗剤を付けてこする等)ですが、カビ取り剤のゼリータイプやティッシュ(薬剤を含ませる)を長時間、患部に浸けておく事をお勧め。局所的に試してみて効果を確認できれば、全体に施すようにお願いしました。
    [リビング]
    13_M_カビ_0113_M_カビ_02

    [2階居室]
    13_M_カビ_0313_M_カビ_04

  • 【結露】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)

    Q ペアガラスなのに結露するのは何故?
    A 現状を確認。まずは、「複層(ペア)ガラス」は結露しにくいという事です。結露の主な原因には、外気とサッシ枠との熱の伝導、室内水蒸気の量、室内空気の温度(対流も含む)が関連していると思われます。
    14_M_結露_0114_M_結露_02

    現在の室内建具仕様のままで結露を防ぐには・・・
    ①石油ファンヒーターの使用をなるべく避けること。これは、灯油1ℓの燃焼で、約1ℓの水分が発生するためです。
    ②除湿や換気等で室内湿度を下げること。これは、室内の水蒸気量を減少させることで露点(結露が発生する温度)を下げるためです。
    ③室内空気の循環を良くすること。カーテンをしている窓は結露が発生しやすいそうです。これは、カーテンによって室内の熱が遮られ、窓の表面温度が低くなる事が原因となります。カーテンと窓の間にある程度の隙間を設ける事で結露が和らぐようです。
    また、結露防止カーテン(二重構造、特殊な生地等)も市販されているそうですね。

    ここで、室内水蒸気や結露について考えてみました。
    まずは、「空気はどれだけでも水蒸気を含めるものではなく、気温によって限界があり、気温が高いほど空気はたくさんの水蒸気を含むことができる」と言う事です。
    (飽和水蒸気量より引用/http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/shitsudo1.html)
    具体的に説明すると・・・
    14_M_結露_03

    [気温が30℃の時]
    30.4gまで水蒸気を含むことができるので余裕があります。
    [気温が20℃の時]
    水蒸気17.3gがグラフの曲線(飽和水蒸気量)と交わり、これ以上、水蒸気を含むことができなくなります。この温度(この場合20℃)がこの空気の露点です。
    [気温が10℃の時]
    空気は9.4gしか水蒸気を含むことができなくなります。17.3gのうち、水になってしまうのは
    (17.3g-9.4g=7.9g)7.9gの水蒸気が水として出てくることになります。 

    水蒸気を多く含んでいる(多湿)ほど、その空気の露点は高くなり、室内での水蒸気の発生が多い(除湿や換気等はなし)ほど室内気温が低くなるにつれて結露しやすくなります。

    したがって、起きている時は暖房機器を点けて部屋を暖め続けているので、室内気温が高く、水蒸気が増えても結露が発生しにくいですが、就寝後、暖房機器が消されることで水蒸気量はそのままで、室内気温が低下。時間の経過につれて室内で一番低くなる箇所(カーテンとサッシの間)に結露が発生しやすくなると考えられます。

  • 【開き戸】9月20日(土) 定期点検5年目(富山市M邸)

    リビングの開き戸。お客様宅のリビングドアは、中にガラスが入っている仕様です。通常のドアとは違い、使用頻度等によって、ガラスの重みでドアが下がることがあります。
    下がった場合、ドアの底部と床とが擦れて、開閉の軌道上の床に傷が付く事例もあるようです。
    02_M_開き戸_0102_M_開き戸_02

    そこで、メンテナンスの方法を説明。下がった場合は、丁番のカバーを外し、左手の指をドアの底部に入れて、指先感覚で上下を確認しながら右手のドライバーで丁番のネジを回してドアの高さを再調整して固定します。(参考2008年6月4日、富山市T邸)
    02_M_開き戸_0302_M_開き戸_04

  • 【結露】9月20日(土) 定期点検5年目(富山市M邸)

    Q 結露が発生していた。以前に原因は石油ファンヒーターと聞いていたので、暖房機器はエアコンに切り替えると、以前よりは良くなった。
    A 現状を確認。アルミ枠の複層(ペア)ガラスです。サッシ枠には、結露吸収テープが貼ってありました。石油ファンヒーターは、灯油を1ℓ使うと約1ℓの水分が発生する為、室内水蒸気の量を増やしてしまいます。
      他に「ヒトの呼吸や調理等」によっても水蒸気が発生しますが、その点、エアコンは除湿もするので、室内の水蒸気量は減少し、結露発生への改善ができます。
    08_M_結露_0108_M_結露_02

    また、お客様宅は、調理機器はガスとなっていますので、燃焼による水分の発生もあります。

  • 【床鳴り】9月14日(日) 定期点検1年目(富山市婦中町W邸)

    Q 以前、リビングで床鳴りがあった。自分で直せるのか?
    A 現状を確認。床下にある床を支えている鋼製束を調整すれば、お客様ご自身でも直すことは可能ですが、周囲の束との関係もあるので、他の部分の床も鳴ってしまうこともあります。
    06_W_床鳴り_01

    床鳴りの現象は、梅雨時の湿度の高い時期や冬時の乾燥によって木部が伸縮(木痩せ/木内部の水分のの放出による収縮)などが原因で土台が伸縮し、鋼製束の受けとの間に隙間が生じることで発生します。
    床鳴りがする時は、床が下がっている状態なので、束を上げてやります。

    これが床下で支えている鋼製束です。
    (フクビ化学工業㈱より抜粋/http://www.fukuvi.co.jp/product/045.php)
    06_W_床鳴り_0206_W_床鳴り_03

    では、具体的な調整方法です。
    (三洋工業㈱より抜粋/http://www.sanyo-industries.co.jp/shouhin/sho1502/sho15021.html)
    床下に入ると900mmピッチに鋼製束があります。
    ①巾の調整ができるモンキーレンチでAとBを時計の反対側に回して緩めます。
    ②Cを時計回しにすると上がるので、微調整しながら鳴らなくなったらAとBを締めて完了です。
    06_W_床鳴り_04

    この作業は、二人ペアになって、床上からは床鳴りの確認、床下では、鋼製束を調整するようにしたほうが良いですね。一人では難しいかも・・・。