点検ブログ

  • 【クロスの変化等】2014年5月10日(土)お家の点検5年目(富山市K邸)

    Q 階段踊り場のクロスが剥がれている。

    A 現状を確認。前回の2年目点検ではクロス保証期間内であり目立たないようにコークボンド補修を実施しましたが、今回は保証対象外の5年目点検。基本的にはお客様DIYで対処して頂くよう、高所作業の場合は足元に十分注意して作業して頂くようお願いしている点検現場での事例を紹介。

    [階段踊り場]

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    下地材が湿度変化等によって伸縮すると同時に壁クロスも追随することで下地ボードのジョイント部分に起こり得るクロス変化。

     

    他の数多くの点検現場でも同様の事例があり、膨らみやヒビ割れが発生してきますが、構造上の問題はほとんどありません。これらの現象に対して水性アクリル系のコークボンド(ホームセンター等で販売)を使って目立たなくする方法を口頭で紹介。

    [LDK/南側/膨れ]   [LDK/南側/ヒビ割れ]

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    膨れ現象 ・・・ カッターで膨れた箇所に切れ込みを入れて両端のクロスを少し開きます。その中にコークボンドを充填してローラーで均等に均した後にタオル拭きで仕上げ。

    ヒビ割れ現象 ・・・ コークボンドを指につけてヒビ割れ部分に塗りこんだ後、仕上げにタオルで拭き取り。

    以上をお話してお客様の感想をお聞きすると、ヒビ割れ対処だったら自分で出来るかも・・・と好返答。

    部屋のコーナー(隅っこ)部分で白いプチプチ状になってくる現象について。コーナー部分の場合、起こり得る現象を想定してクロスを召し合わせて(突き合わせて)「切る」施工になっており、経年変化等を考慮して隙間が目立たないようにコークボンドが充填されています。コークボンドの耐用年数(貯蔵安定性)は2年(参考/接着剤ツールファースト/http://www.toolfirst.jp/chishiki/koukateki.htm)

    仮に隙間が見えてきても隙間風が入ってくることはないので、気になるか?気にならないか?景観上の問題となります。比較的カンタンにDIYで補修できることを紹介。

    [コーナー部分/和室等]

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  • 【床下点検・床鳴り】2014年5月10日(土)お家の点検5年目(富山市K邸)

    Q 床鳴り・キシミがある。

    A 現状を確認。「ミシッ」という音であり、床鳴りではなく、床がきしむ音と思われます。構造上は特に問題はないことを説明し、床材の特徴を理解して頂きました。

    [廊下やLDK]

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    床鳴りやキシミには数種類あります。

    1 基材の接着部分の劣化

    2 床材の隣同士のサネ(凹凸)部分

    3 床材と下地材との間

    4 床下の鋼製束の伸縮等

    5 その他

    季節や天候(自然環境)による湿度変化、床暖房(強制乾燥)による人工的な現象もあります。床暖房を使用すると木部が収縮、湿気のある季節になると膨張するという「木の調湿機能」もあるので、一年を通して床鳴りの有無を確認しています。

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    シロアリ保証の延長について。今回の5年目点検で新築時からのシロアリ保証が切れることを案内。昔の住宅と違って周りがコンクリートで囲まれているので特に問題はないと思われますが、更新の有無を確認しました。

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  • 【結露】2014年5月10日(土)お家の点検5年目(富山市K邸)

    結露跡を検査。中庭側では特に目立っていませんでした。

    [LDK/北側/中庭側]

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    結露跡があったせいか、小さなカビが発生していました。

    [LDK/南側/外壁側]

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    「2階の結露がスゴイ」とのお話でしたが、水蒸気の発生原因はサンルームでの大量の洗濯物と思われます。除湿機2台をフル回転させておられるご様子。

    [2階サンルーム/西側]

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    「ペアガラスは結露しにくい」ということ。サッシ仕様(価格や機能性)の違いや生活スタイルの違いによって、お家ごと起こり得る現象も異なってきます。「洗濯物が干せる・乾く」は室内に水蒸気が放出されることなので、これを排気・除湿できなかった場合は湿度の低下につれて結露化してきます。

    この一連の仕組みを知って頂くことでカビの発生を防ぐ為の「拭き掃除が習慣」になると思われます。

  • 【点検枡】2014年3月31日(月)お家の点検5年目(富山市F邸)

    [雨水枡]

    雨水枡の点検を実施。蓋は周囲・外構に溜まる雨水も排水できるメッシュ型になっています。

    [建物右面/東側]

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    試しにドライバーを枡内に入れて泥の溜まり具合・深さを測定・検査すると、かなりの量の泥が溜まっていました。このまま放置しておくと、雨樋などの配管を詰まらせてしまう可能性もあるので、ショベル等で泥を枡外に排出して頂くようお願いしました。

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    また、定期的に枡内をお掃除される以外で今後の予防策として(周囲が泥なのは仕方ないのですが・・・)枡の周囲にタマリュウ等を植え込んで雨水に含まれる泥を「ろ過」させながら外周の水はけを良くさせる方法をご提案。

     

    [汚水枡]

    点検を実施。白い油脂等が少し溜まっていました。

    [建物左面/キッチン等]

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    お掃除・洗浄する為にホースリールをお借りしようとしましたが、蛇口に固定されていて取り外しが

    出来ませんでした。そこで、バケツに水を入れて流す方法に切り替えました。

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    バケツの水を流しながら溜まった油脂等を洗浄している様子をお客様に見て頂きました。水で流しても

    なかなか取れない油脂等があったので、中谷が車の中に携帯しているホウキの柄の部分を使いました。

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    ホウキを逆さにして柄の先端部分でこびり付いた油脂等を突きながらバケツの水で再度洗い流しました。掃除後はこの通りキレイになりました。

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  • 【換気扇の汚れ】2014年3月31日(月)お家の点検5年目(富山市F邸)

    換気扇にホコリが吸い付いて汚れている状態。換気扇のお手入れをお知らせする点滅がありました。

    [1階トイレ]

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    片手でもカンタンに換気扇カバーを取り外すことができます。フィルターに溜まっているホコリ等を定期的に落として頂くようお願いしました。点滅信号は換気扇の横にあるスイッチでリセットします。

    また、お掃除を少しでも手軽にする方法では「使い捨てフィルター」のご使用をオススメしました。

    [2階トイレ]

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  • 【玄関ドアの鍵が入りにくい・抜きにくい】2014年3月29日(土)お家の点検2年目(富山市H邸)

    Q 玄関ドアの真ん中の鍵が抜けにくくなった。

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    試しに鍵を差して現状を確認。鍵を抜くときに引っ掛かりがありました。

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    そこで、鍵穴パウダー(ホームセンターで販売)を鍵に吹き付けしました。その後に鍵を鍵穴に数回出し入れして鍵穴にも潤滑剤が行き渡らせることで摩擦が少なくなりました。もっと手軽にできる方法では鉛筆の芯(黒鉛)に鍵を擦り付けることで潤滑剤の代わりになる事例も合わせて紹介。

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    また、鍵穴と鍵を滑らかにする目的でCRC等の潤滑油を使う場合、ホコリ等が付着するので避けたほうが良いと思われます。場合によっては鍵を濡らしたまま使うこともあるかと思いますが、錆等の発生原因にもなることがあるので鍵は拭いて(乾いた状態で)使って頂くようお願いしました。

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  • 【引き戸の引っ掛かり】2014年3月29日(土)お家の点検2年目(富山市H邸)

    Q 少し開けにくくなったような気がする。

    A 現状を確認。

    [LDK]

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    ゴムパッキンをめくって、扉の高さや傾きが補正できる調整ツマミを確認。

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    扉の上部にも同様の調整ツマミがあります。ドライバーでツマミを回して上の台車の高さ・傾きを調整しています。

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    下部のツマミも調整(台車の高さ・傾き等)し、現状を改善。今後の引っ掛かり等については日用大工的な感覚でお客様DIYでも可能となります。実際に補正している様子を見て頂きました。

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  • 【ドアストッパーの金物補正】2014年3月29日(土)お家の点検2年目(富山市H邸)

    Q 扉を開けてもストッパーにくっ付かず、自然に扉が閉まってくる。

    A 現状を確認。ドアストッパーはマグネット式になっていますが、扉を開けたままにしようと最大に開けてもマグネットが効かない(扉を固定できない)状態でした。

    [リビング]

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    そこで、扉を取り外して後から丁番も取り外しました。数回ほど扉と枠材の丁番の位置を合わせながら扉が下がり過ぎないように補正。下がりすぎると開閉時に扉の底部が床を擦る可能性があります。

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    扉を開閉しても床面を擦らないよう、マグネットが反応(カチッと立ち上がる)するよう、マグネットの位置を微調整しながらビスを留めました。

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    最後にお客様へ扉の開閉・固定状態を確認して頂きました。カチッとくるところはさすが職人技ですね!!

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  • 【引き戸のはずれ】2014年3月29日(土)お家の点検2年目(富山市H邸)

    Q 手前の引き戸の上部に少し隙間が開いている。

    A 現状を確認。

    [東側収納庫]

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    扉の底部にある台車を補正しようと試みましたが、検査すると台車とレールが少しずれている状態。そこで、廊下側に扉を少し叩いて台車を元通りにレールに乗せることで改善できました。お客様はウッカリしておられたそうで、カンタンに元通りに直せるのを知って驚いておられました。

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  • 【クロスの隙間等】2014年3月29日(土)お家の点検2年目(富山市H邸)

    壁クロスの隙間を発見。コークボンドを充填して目立たないようにしました。

    [寝室]

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    膨らみ現象への対処は難しいのですが、短い長さだったので上手にできました。

    [寝室]          [カッターでクロスに切れ目を入れる]

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    [切れ目にコークボンドを充填]

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    [ローラーで水平に均す]  [補修完了]

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    壁面にクロスの浮き現象が見受けられました。太陽光ではなく室内照明で照らされると分かりやすくなります。この現象は下地ボードのジョイント部分であり、湿度変化による下地材(木部)の伸縮に伴ってクロスが変化してきたものであり、一般的なご家庭でも起こり得る現象となります。この状態でも構造上問題ないので説明・他の事例を紹介しながら納得して頂きました。

    [寝室]

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    [クロスの経年変化について]

    クロスの変化では寝室の一部だけが目立っていました。部屋のコーナー(隅っこ・角っこ)部分でクロス同士の間が開く「隙間現象」が発生することもありますが、湿度変化等によって下地の木部が伸縮・クロスが追随することが主な原因です。この状態を想定してクロスは「切る」施工になっているので、クロス同士の隙間には弾力性のあるコークボンドが使用されています。

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    ボンド剤の耐用年数は2年ですが、室内環境によっても経年変化は異なってきます。硬化してプチプチ状になって隙間が発生しても構造上は問題なく、隙間風が入ることはありません。