1年目点検の際、6箇所のベンドキャップを違う形状に取り替えた経緯がありました。
[当初の形状] [取り替えた形状]
記録を見ると、「風の強い日はお隣の空き地からの土ぼこりがひどく、常時回しっ放しのトイレ換気扇等が目詰まりを起こして、換気ができない状態」だったようです。そこで、ベンドキャップの形状を替えたところ状況は改善されました。
その後、数年経った今ではその空き地にお家が建って、土ぼこりの原因は無くなりました。
舘が外壁材(サイディング)のつなぎ目に施してあるコーキングが白く劣化(硬化)してきている状態を指差し確認。お客様にも違う外壁面と比較して弾性の違いを確かめて頂きました。
[建物南面]
南側は特に太陽の紫外線等の影響を受けやすくなります。硬化してくると弾性が弱くなり、徐々にヒビ割れが発生し、その箇所から雨水が浸入するようになりますが、内部では防水シートが施してあるので、すぐに雨水が室内に入ることはありません。
ただし、重ねてある防水シート同士の間から浸入する事例もあります。コーキングの保証期間は5年。
「住まいの管理手帳」にも同様の記事を書かれていたので、該当箇所を指差してお客様と一緒に再確認しました。コーキングの打ち直し工事は建築後10年~15年が一般的だと思われます。
Q 知人が外壁の汚れを「高圧洗浄機で落としている」と言っていた。
A 高圧洗浄機には業務用と家庭用があります。噴射力にも違いがあり、先端のノズルで洗浄パターンを調整できますが、強すぎると外壁の仕様によっては塗膜をキズつけたりすることもありますので、外壁との距離感を感覚的に確認しながら行なったほうが良いと思われます。
また、外壁材塗膜の経年変化による劣化(含水率の増加)等もありますので、DIYで確実に汚れを落とせるわけでもありません。そこで、外壁の再塗装の見積書を提示する事をお約束。
今後は外壁材同士の間に施されているコーキングの劣化対策も考える必要があります。ともに足場工事が必要になりますので、同時期に行なったほうが経済的だと思われます。
「砂田くん、久しぶりだね~♪」と、とても親しみをもって私たち点検スタッフを迎え入れて頂きました。ありがとうございます。
点検表に現象等を記入している様子。複写ではなく、いまだにカーボン紙を使っていますが・・・(笑)
お客様は日用大工を楽しんでやっておられます。でも、DIYで対処できない時は弊社に連絡されてこられるそうですね。
今後のメンテナンスについて。新築して5年目以降は自然環境等によって経年変化が様々な箇所に現れてきます。外壁材の防水や外壁材同士の間に施されているコーキング、屋根材の再塗装(防水)、シロアリ保証の更新等々。
一般的に、お引渡し時にはメンテナンスについての関心度は低いのですが、住まわれて年数が経過していくと、部材の劣化等に気づくことが出てきます。
ご家族みんなが住まわれておられるお家。「家族総出でメンテナンス」という言葉が心に残りました☆