何が入っているのか一目瞭然です。収納ケースに名札が貼ってあって上手に利用されていました。
収納庫の様子。棚の位置を上下に移動できる可動棚は収納庫を立体的に使えるので重宝されます。
クロスのよじれを発見。よじれの場合、そのままに放置しておくと元に戻らなくなる(クロスの伸縮・追随による)事例もあるので、早めに対処することをお約束。
[クロスのよじれ/玄関]
クロスの隙間を発見。下地材の動きに追随することで隙間が発生していますが、想定内のクロスの変化になります。クロス保証がありますので、2年目点検まで様子を見ることになりました。
[クロスの隙間/2階居室]
お客様が収納ボックスか何かをぶつけたそうでクロスが破れていました。次回のクロス補修の際に目立たないようにして欲しいとのご要望があったので、出来る範囲で対処することになりました。
[クロスのキズ/2階WIC]
天井クロスの下地が浮き上がって見える現象です。天井下地でパテ処理した部分が膨れて見えるのですが、クロスの厚さや模様等で目立たない事例もあります。構造上、特に異常がある訳ではありません。
[LDK]
間接照明を点けて比較してみると、天井クロスの浮きが目立ってしまう現象が分かります。
お客様に感想をお聞きしました。
[広さが十分でない部屋]
Q 洗濯物を干す場所を別途作れば良かった。
お客様の話では洗面脱衣室の奥から順番に洗面化粧台の方向に向かって洗濯物を干していることで、量が多くなってくると室内が狭く感じてしまうようです。洗面化粧台と洗濯機の配置が逆だったら使い勝手等が良かったとのことです。
[洗面脱衣室]
一方、プラン当時は洗面脱衣室と外のテラスの両方で洗濯物干しを考えていたそうです。物干しのスペースが洗面脱衣室だけの場合は洗濯物を吊るす量に限界があると考えられます。今の時期は洗濯物が乾きにくい天候で室内干しが主だと思いますが、お客様は普段外出されていることが多く、外に干したくないとのことも・・。実際にお家に住んで月日が経過して分かることかもしれません。
[建物前面/南側/テラス]
2016年2月23日(火)お家の点検1年目(富山市M邸)
所要時間 12:58~13:54 曇り
スタッフ 砂田、中谷、渡辺
【M邸の紹介/私たちのお家で1年間生活体験した感想】
お客様に1年間住まわれて感じた感想をお聞きしました。
A 床暖房はとても暖かい。
お客様は「床暖房にして本当に良かった」としみじみと感じておられるご様子。床暖房の施工範囲はLDKのほか洗面脱衣室などにも至っています。階段は吹き抜けになっているのですが、冬の時期特有の冷気・寒気が2階から降りてくるという寒さは感じないとのことです。
[LDK]
[スイッチ・コンセントの位置]
A やっぱりダイニングテーブルの近くにコンセントがあれば良かった。
お客様はテーブルでホットプレートを使う時は壁際カウンターから延長コードで伸ばしているご様子。キッチン側にも電源が欲しいこともあり両方からの使用に対して間仕切りカウンターの壁にコンセントがあれば良かったようです。プラン当時は提案していたのですが、今思うと残念で仕方がありません。
[ダイニング] [間仕切り壁]
A 窓枠などに結露がある
睡眠時の呼吸によって体内の温かい水蒸気が室内に放出、室温の低下等につれて結露化するのは一般的に起こり得る現象となります。
お客様宅では大量の洗濯物を2階の一室で床暖房の暖気・乾燥のチカラを利用して乾かしています。3枚引き違い戸を開けっ放しにすることで1階から2階にあがってくる床暖房の暖気を存分に取り入れることができるので非常に重宝されるのですが、衣類から放出された大量の水蒸気が暖かい空気と一緒に室外に移動して他の部屋(閉めっ放しで室温が低い)で結露化しているとも考えられます。
(参考/飽和水蒸気量の関係・・温度と空気中に含めることができる水蒸気量と結露化など)
[2階物干し場]
現在の結露化している状態。今回はそれほど水滴が見受けられなかったのですが、お客様が結露を気にされているということは結露の量や範囲が今以上とも考えられます。
[2階居室]
床暖房は室内が過乾燥になる傾向にあるのですが、ご家族の健康を考えると、ある程度の室内干しは湿度の適正化に有効となります。結露をある程度抑える方法として「換気扇を回す、除湿機を使う」ことがあげられます。
結露はお家内外の温度差によるところが大きいのですが、室内干しや石油ファンヒーター等によって室内から放出・発生することで起こる事例が点検現場では数多く見受けられます。私たち点検スタッフは様々な点検現場の事例・現象を紹介しながらお客様に知って(気づいて)頂くよう努めています。
Q 雨水枡の蓋が取れる(事前葉書)
現状を確認。雨水枡の蓋が持ち上がるのは強風によって雨水枡内の気圧があがることによって蓋がポンと飛び上がるという起こり得る現象です。この雨水枡は外構工事等の理由でかさ上げされているので横風の影響を受けているのでしょうか・・。
[建物前面/南側]
一方、北側にある雨水枡は蓋が飛ぶ現象はないようです。配管内に強い北風が入ってくることで雨水枡の気圧が大きくなって蓋が持ち上がるのは分かるのですが・・
[建物後面/北側]
排水管や雨樋から雨水枡に風が逆流して風圧によって蓋が飛ぶ現象は他の点検現場での事例もあります。再発防止のためにボンド固定も考えられますが、雨樋とつながっている排水管に落葉等が詰まった場合は点検枡を開ける必要もあります。そこで、レンガやブロック等の重しを蓋の上に置いて頂くようお願いしました。
2015年5月30日(土)お家の点検10年目(富山市M邸)
所要時間 14:54~15:42 曇り
スタッフ 前根、渡辺
【M邸の紹介/メンテナンスが定期的に行なわれている会社は安心ですか?】
お客様が弊社・中田工務店を選んだ理由は「知り合いの方がいた」とのこと。新築して10年間お住まいになってからの感想は「メンテナンス等も定期的に行なわれているので安心する」とありました。
私たち点検スタッフにとっては非常に嬉しくなる感想です。
「定期的なメンテナンス」というのは弊社の定期的な訪問点検です。訪問検査サービスを開始して約10年が経過。おかげさまで地元のお客様方の安心感へとつながってきました。
お客様宅の外回り・外装等は自然環境によって部材等が年月の経過とともに経年劣化(主に太陽の紫外線等)していくのですが、その経過を見ながら補修・手直しの有無を判断し助言しています。
一方、お家の中は直接的に自然環境の影響は受けにくいのですが、季節や天候等の変化、お客様ご家族の生活スタイル等によって、室内環境も変わってきますし、使い勝手等で部材・部位が磨耗等の進行の速い遅いもあります。
私たち点検スタッフはその時々の状態を見て・診て適切な助言ができるよう、多くの点検現場で得た経験的知識を数多くのお客様へご紹介しています。また、お客様が知っていること・実践していること・体験談等をお聞きすることで他のお客様にもお勧め・共有できることもあります。
私たち点検スタッフはこれまでに多くのお客様からたくさん教わってきました。工務店や住宅メーカーは建てるプロと言われますが、訪問検査で接するお客様には様々な分野・異業種で活躍しているプロの方も数多くいらっしゃることで学ぶことも多々あります。今後とも訪問検査がお客様皆様方の窓口になり続けられるよう取り組んで行きたいと思っています。