A 床下に入って、床を支える鋼製束(ジャッキ)の調整を実施。今回の現象は、木部を支えている鋼製束の接続部分の釘が歩く時の加重で擦れている事が原因でした。
前回の点検後のフォローで釘からビスへ一部取り替えた経緯がありましたが、残りの釘の部分で振動が起こっていました。
12月16日。既存の釘をビスに取替え。床鳴りは改善されました。
また、洗面脱衣室の床下に鋼製束を1本入れる事をご提案。今後、床鳴りが発生するかもしれない箇所へ事前に備えます。スケールで長さを確認。
Q 夏場には床鳴りがする。前に一度見てもらったことがあったが・・・。
A リビングは、無垢フローリングです。木材の特徴である、季節(床下の外気)と生活スタイル(水蒸気の発生等)との湿度変化等によって、木材が伸び縮みし、床を支える木材や鋼製束との間に隙間等が発生します。ここに体重がかかることで床鳴りやキシミが発生するようですね。
(参考/2008年3月25日入善町U邸1年目点検、床のキシミ)
床鳴りについては、床下に入って鋼製束を増し締めして、状況を改善しました。
(参考/2008年9月14日富山市婦中町W邸1年目点検、床鳴り)
リビングの真ん中の部分は家族が一番過ごす場所。ここが一番床鳴りしやすく、一番たわみやすい場所のようですね。
年月が経過しても、無垢の床材(2階も無垢材)は素晴らしいですね。
Q でも、キズが付いて困っている。
A もし、大きなキズが付いたとしても、無垢材の場合は、表面をサンダー(※3)で削って綺麗にする事も出来ます。DIYでは難しい事もありますので、お気軽に弊社へご相談くださいね。
また、キズ防止には、ウレタン系のワックスを定期的に塗るのも効果的。そしてイスやテーブルの脚の底部に装着するアイテムも数多くあるようですね。
(参考/2008年7月18日富山市T邸1年目点検、床材)
(参考/2008年10月21日射水市M邸1年目点検、床材)
(参考/2008年10月21日富山市S邸2年目点検、キズ防止)
※3 紙やすり等を底面に取り付けて、やすり掛けをする工具。スイッチを入れると底面部分が前後に振動して、簡単に木材の表面処理ができるようになっています。
Q 取っ手の金具が壊れてしまった。
A 現状を確認。後日、取り替える事をお約束。
Q 収納庫の蓋が開かなくなってきた。
A 現状を確認。無垢の単層フローリングです。よく見ると蓋の周囲の金具同士に隙間がほとんど無い状態。床材は、床下の湿度(外気/当日は雨)と室内の湿度変化により伸縮を繰り返しています。
今回の事例では、無垢材が膨張し過ぎていると思われます。後日、金具の内側を削る等を施して改善する事をお約束。
無垢材は自然な色合いや感触が魅力的です。お引渡し後、5年が経過していますが、とっても肌触りが良いですね。
日は変わって後日(11月29日(土))、大工さんと一緒に現場の下見に伺いました。本日は晴れ。
点検当日の雨天時とは違って湿度が低いせいか、開閉に支障はありませんでした。
床下収納庫の蓋を取り出して、改善策の検討中です。無垢の床材同士がぶつかっていますね。
当初の予定通り、蓋の周囲の金具を外して、床材の周りを少しずつ削ることになりました。