点検ブログ

  • 【汚水枡】10月20日(月) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    汚水枡の蓋を順番に開けて現状を確認。ここで、周囲にある円形の蓋について説明。流し台等から排水が流れる時には、空気も一緒に入ってきます。下水の本管までに流れる途中の段階でこの空気を抜かないと排水が逆流する事もあります。そこで、ダブルトラップ(※2)という仕組みで異臭を除去させながら空気を抜いています。
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    ※2 一般家庭の流し台や洗面所等の排水設備配管の途中には、S字型の排水トラップがありますね。下水道の悪臭やガス等が屋内へ侵入するのを防いでいます。また、害虫やネズミ等が入らないようにトラップとしての役割もあります。
    トラップには様々な型があるようで、機会のある時に改めて調べてみたいと思います。

    また、排水枡の深さは下水管に近づくにつれて深くなって、勾配をつけています。
    お客様は「排水の流れ」の仕組みに納得されました。

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  • 【水道メーター】10月20日(月) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    メーターボックスの蓋を開けて、計器類を指差し確認。めったに開ける事が無い箇所の一つですね。
    水を使用している場合の見方や漏水の発見方法等についての説明です。
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    一般家庭の外部に設置してある水道メーターの画像です。お家の中の蛇口を全て閉めてみて、水道メーターのパイロットが動いている場合は、どこかで漏水しているようです。
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    (尼崎市水道局より抜粋)
    (http://www.suidou.amagasaki.hyogo.jp/goshiyo-guide-file/goshiyo-guide-index.htm)

  • 【トイレの床】10月20日(月) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    床材は無垢の単層フローリングで木製。木製の場合は、耐水性のあるワックスが有効です。便器は梅雨頃から夏場にかけても(冬もそうですが)結露しやすく、結露水が便器底部と床の間に溜まり、床が黒ずむ事例がある事をお伝えすると、お客様はニッコリと聞いておられました。
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    また、換気扇の役割は、臭いを排出すると同時に水蒸気(湿気)も外に出し、湿気対策にもなります。

  • 【開き戸】10月20日(月) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q ノブが戻らなくなる時がある。
    A 現状を確認。内部のバネの構造が経年変化(使用頻度や使い勝手等)によって、磨耗していると思われます。ノブが正常に戻らなくても、きちんと戻す事が大事。バネが伸びた(ノブを引いた)状態のままにすると戻らなくなってしまう事もあります。
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    戻らない場合、交換が必要となりますが、交換費用を考えると使えるうちは使ったほうが良いですね☆
    なお、費用は、ノブを2基変える必要があり、約1万円になります。
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    Q 季節によって、ドアが引っ掛かる時がある。今は大丈夫であるが・・・
    A 現状を確認。お洒落な輸入ドアです。内部にガラスが入っている仕様の場合、重みでドアの底部が下がってくる事例です。戸先と床とが擦れると考えられる位置を調査。
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    今は乾燥気味の気候。木部に含まれる水分が放出される事でやや縮んでいる時期。底部を目視すると床との間がほとんどない状態でもありました。
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    床は無垢のフローリング。無垢材の特徴として、自然な色合いや感触が魅力的ですが、室内の湿度変化によって伸縮を繰り返し、隙間等が発生します。
    施工では、伸縮を考えて床材の間隔は葉書1枚程度の広さを取っていますが、それぞれの床材ごとに性質も少し違っています。双方が膨張した場合、少し床が浮き上がる事もあります。
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    このドアは3次元丁番のように前後に動かせるタイプではなく、2次元丁番ですので、上下にのみ調整が可能となっています。現状を改善すべく丁番のビスの増し締めを実施。
    今後はDIYでも直せるよう、今回の現象の仕組みと対処方法を丁寧にお伝えしました。
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    左が戸先の部分、右が軸の部分です。

  • 【襖の穴】10月20日(月) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q 子供のイタズラで襖に穴を開けてしまった。何とか直す方法はあるものか?
    A 現状を確認。この柄は異なった紙クロスの柄を貼り合わせた仕様となっています。部分的に直すとしても、素材が紙の場合は難しさもあり、目立ってしまうこともあります。
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    また、貼り替える場合、クロスの周期を考えると同様の柄は廃番になっている可能性があり、在庫が少ない為に片方だけを替えてもバランスが悪くなります。費用を考えた場合、もう少しキズが増えて、全面貼り替えの時まで待ったほうが良いと思われます。

  • 【壁クロス】10月20日(月) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q 壁クロス(ビニール製)のお掃除はされていますか?
    A 家にはタバコを吸う者がいないので、キレイでしょ?(笑)

    目には見えにくいホコリ。ホコリ(※3)は付いたままにすると、ホコリ焼け(脱色)が起きたり、黄ばんだりしてきます。これが次第にしみ込んで落ちにくい汚れに変化するので、年に1回は乾拭きの後、固く絞ったタオル等でお掃除したほうがより長持ちします。
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    木の風合いのある、オシャレなスイッチカバー。お客様のセンスが光ってます☆
    白い壁に白系のカバーが標準だと思いますが、ネット上では個性ある様々なカバーが販売されています。
    カバーを変えるだけでお部屋の雰囲気が大きく違って見えますね♪とっても参考になります☆

    ※3 ホコリは、風や衣服に付いて室内に入ったり、布団の綿ボコリ等、様々で一般的にハウスダストと言われており、アレルギー反応を引き起こす場合もあります。
    室内にホコリが多いと人の動きやエアコンの送風、冬の暖かい空気とともに舞い上がり、家具や照明器具、天井や壁にも付着します。
    クロス(ビニール製)の表面には凸凹がある為、ハタキや掃除機で吸い取ったり、ブラシやタワシに固く絞ったタオルを二重ぐらいにかぶせて、円を描くように擦ると汚れ落としと拭き取りが同時に出来て、効率が良いそうです。
    (プライムクリーンサービスより抜粋/http://prime-c.com/jyohou/jyo-kabe/index.htm)

  • 【5年目点検での注意事項】10月20日(月) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    一般的にお客様は、汚れている箇所に対して掃除をしたり、汚れを防止する為にワックスをかけたり、等々を実施しておられます。
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    日頃のメンテナンスへの心配りの効果を実感できるのは、やっぱり数年後ですね。新築時は当然ですが、新しく感じます(新築ですからね・笑)。でも、住み始めて5年経過したお客様宅を訪問しても新しく、いや、それ以上に感じるのは、お客様のお家への愛着がとっても感じられるからかもしれませんね。