点検ブログ

  • 【結露】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)

    Q ペアガラスなのに結露するのは何故?
    A 現状を確認。まずは、「複層(ペア)ガラス」は結露しにくいという事です。結露の主な原因には、外気とサッシ枠との熱の伝導、室内水蒸気の量、室内空気の温度(対流も含む)が関連していると思われます。
    14_M_結露_0114_M_結露_02

    現在の室内建具仕様のままで結露を防ぐには・・・
    ①石油ファンヒーターの使用をなるべく避けること。これは、灯油1ℓの燃焼で、約1ℓの水分が発生するためです。
    ②除湿や換気等で室内湿度を下げること。これは、室内の水蒸気量を減少させることで露点(結露が発生する温度)を下げるためです。
    ③室内空気の循環を良くすること。カーテンをしている窓は結露が発生しやすいそうです。これは、カーテンによって室内の熱が遮られ、窓の表面温度が低くなる事が原因となります。カーテンと窓の間にある程度の隙間を設ける事で結露が和らぐようです。
    また、結露防止カーテン(二重構造、特殊な生地等)も市販されているそうですね。

    ここで、室内水蒸気や結露について考えてみました。
    まずは、「空気はどれだけでも水蒸気を含めるものではなく、気温によって限界があり、気温が高いほど空気はたくさんの水蒸気を含むことができる」と言う事です。
    (飽和水蒸気量より引用/http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/shitsudo1.html)
    具体的に説明すると・・・
    14_M_結露_03

    [気温が30℃の時]
    30.4gまで水蒸気を含むことができるので余裕があります。
    [気温が20℃の時]
    水蒸気17.3gがグラフの曲線(飽和水蒸気量)と交わり、これ以上、水蒸気を含むことができなくなります。この温度(この場合20℃)がこの空気の露点です。
    [気温が10℃の時]
    空気は9.4gしか水蒸気を含むことができなくなります。17.3gのうち、水になってしまうのは
    (17.3g-9.4g=7.9g)7.9gの水蒸気が水として出てくることになります。 

    水蒸気を多く含んでいる(多湿)ほど、その空気の露点は高くなり、室内での水蒸気の発生が多い(除湿や換気等はなし)ほど室内気温が低くなるにつれて結露しやすくなります。

    したがって、起きている時は暖房機器を点けて部屋を暖め続けているので、室内気温が高く、水蒸気が増えても結露が発生しにくいですが、就寝後、暖房機器が消されることで水蒸気量はそのままで、室内気温が低下。時間の経過につれて室内で一番低くなる箇所(カーテンとサッシの間)に結露が発生しやすくなると考えられます。

  • 【結露】9月20日(土) 定期点検5年目(富山市M邸)

    Q 結露が発生していた。以前に原因は石油ファンヒーターと聞いていたので、暖房機器はエアコンに切り替えると、以前よりは良くなった。
    A 現状を確認。アルミ枠の複層(ペア)ガラスです。サッシ枠には、結露吸収テープが貼ってありました。石油ファンヒーターは、灯油を1ℓ使うと約1ℓの水分が発生する為、室内水蒸気の量を増やしてしまいます。
      他に「ヒトの呼吸や調理等」によっても水蒸気が発生しますが、その点、エアコンは除湿もするので、室内の水蒸気量は減少し、結露発生への改善ができます。
    08_M_結露_0108_M_結露_02

    また、お客様宅は、調理機器はガスとなっていますので、燃焼による水分の発生もあります。

  • 【結露跡】6月25日(水) 定期点検2年目(富山市K邸)

    Q 冬に蓄熱式電気暖房機を使った時、1階で人がいる部屋は大丈夫なんだけど、2階の人がいない部屋のサッシに結露が出てしまうのはどうして?
    A 現状を確認。結露って多くの水蒸気を含んだ空気が冷やされて発生する現象です。1階のリビングでは、部屋が温められて空気中に含めることが出来る水蒸気の量は増加(※3)します。
    気温が上がれば飽和水蒸気量が増えるってことですね。この水蒸気を含んだ暖かい空気が2階の寒い部屋に入ると急激に冷やされます。気温が下がれば飽和水蒸気量が減るってことです。そして外気の気温に近い箇所となるサッシ枠(お客様宅はアルミ製)に結露が発生します。 
    06_K_結露跡_0106_K_結露跡_02

    ※3 水蒸気の増加。水蒸気の発生に関わりがあるのは「呼吸、調理、暖房、風呂、空気の移動」等々です。

  • 4月19日(土) 定期点検2年目(富山市婦中町M邸)

    4月19日(土) 定期点検2年目(富山市婦中町M邸)
    所要時間 16:00~17:10 晴れ
    スタッフ 中田、岡野、常務、岩見、渡辺
    協力業者 同行なし

    【M邸の特徴】
    M邸はbe-Living。お子様も元気いっぱいに育っていらっしゃるご様子。また、奥様はメンテに関して大変熱心に勉強しておられるようでした。植栽もたくさんあって、清々しく爽やかなお家です。
    火災報知器の取り付け等から、お家をとても大切にしていらっしゃる事が感じられました。

    【目地の隙間】
    玄関口のタイルの目地に隙間が発生していました。下地モルタルの気温による膨張と収縮が原因と思われます。後日、目地補修する事をお約束。
    01_M_玄関タイル_0101_M_玄関タイル_02

    【デッキ材】
    中庭にあるデッキ材(ユニバーサルジャパン製)。メンテフリーの素材です。表面はキレイに使われていました。
    02_M_デッキ材_0102_M_デッキ材_02

    【床鳴り】
    リビングで床鳴りを確認。音から判断すると床を支えている鋼製束の緩み(鋼製束が支える木部の湿度の伸縮)が原因と思われます。後日、床下点検も兼ねて、増し締めする事をお約束。
    03_M_床鳴り_01

    【火災報知器】
    Q 以前、見積書をもらい購入したが、どのように設置すれば良いのか?
    A 設置箇所は、寝室・子供室・階段室で、就寝時の火災発生時に対するものとなります。後日の点検後のフォローの際に取り付ける事をお約束。
    Q キッチンにも使えるのですか?
    A キッチンの火災報知器は仕様が異なり、熱感器となっています。後日、カタログを持参する事になりました。
    04_M_火災報知器_0104_M_火災報知器_02

    【クロスの隙間等】
    壁クロス等の隙間を発見。後日、目立たなくする為にコークボンド補修する事をお約束。
    05_M_クロス_0105_M_クロス_02

    【施工の特徴】
    全室が天井と壁との隙間が分かりにくい仕様(天井目透かし納まり※1)となっています。
    06_M_施工の特徴_0106_M_施工の特徴_02

    ※1 天井目透かしとは、和風天井仕様のひとつで、天井の板材をぴったりと継ぎ合わさないで、板と板との間に少し隙間を開けて張ったもの。湿度による木部の伸縮で多少ずれても目立たないのが特徴です。

    【日頃のメンテナンス】
    お子様たちが鉛筆等でイタズラしたりしているそうですが、お家のメンテについては、奥様曰く「子供には躾として、ご主人には習慣として」と、家族ぐるみで取り組んでいるそうです。羨ましいですね♪
    07_M_メンテナンス_0107_M_メンテナンス_02

    【階段手摺】
    手摺のエンドキャップが外れているのを発見。ボンドで固定しました。
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    【結露跡】
    結露跡を調査。サッシ枠のゴム部分に若干のカビを発見。次回の5年目点検まで放置すると取りにくくなる事を指摘し、拭き掃除等のメンテが必要になるとアドバイス。
    09_M_結露_0109_M_結露_02

    お客様宅では、天井エアコン、IHクッキングヒーター、サッシはアルミとなっています。結露の原因として、ヒトの呼吸、湿気の室内移動、断熱効果となるサッシ素材の仕様や形状等となっています。

    【終わりに・・・】
    5年目点検へのプロローグとして、設計(一級建築士)の岩見から注意事項の説明をしました。2年目点検までは1年毎の定期訪問ですが、5年目まではメンテ指導の機会が3年の空白期間があります。
    そこでお客様への心配りの言葉を申し添えました。
    10_M_次回の点検_01

  • 3月29日(土) 定期点検2年目(富山市K邸)

    3月29日(土) 定期点検2年目(富山市K邸)
    所要時間 16:00~17:10 小雨
    スタッフ 砂田、舘、岩林、渡辺
    協力業者 同行なし

    【K邸の特徴】
    ところどころにさりげないコダワリを光らせているお家。細部にもK様らしさが見られます。ちょっとしたコダワリがお家への愛着を深めるのだと改めて思いました。

    【外回り】
    お客様が入居後に建てられたサンルーム。屋根から養生テープがぶら下がっていました。周囲に対して目立っているので、取り除く事にしました。
    01_K_外回り_0101_K_外回り_02

    【雨樋】
    玄関口の雨樋が通常の向きではなく、違和感があったので調べてみると偏っている事が分かりました。原因は自然環境によるものと思われます。後日、補修する事をお約束。
    02_K_雨樋

    【お客様のこだわり】
    玄関ポーチには、石が敷き詰められ、中には化石模様(※1)もありました。
    03_K_こだわり_0103_K_こだわり_02

    ※1 乱形の天然石で高硬度の石灰岩の一種。色や柄模様にはバラツキがあり、化石模様の特徴もあります。

    【ドアの異音】
    ドアを開閉する際にゴム状の緩衝材が引っ掛かって、「ピシャピシャ」と音がしていました。
    04_K_ドア異音_0104_K_ドア異音_02

    ドライバーで丁番を調整、ドア本体を若干移動(※2)し、現状を改善。日常の使い勝手によりドア本体が若干ずれてきていた事が原因と思われます。
    05_K_ドア開閉_0105_K_ドア開閉_02

    【ドアの反り】
    Q ドア(2階居室)が室内側に反っている感じがして、閉めにくい。
    A 現状を確認。室内の湿度が低く、ホール側の湿度が高い状態であると考えられます。
      ドアの構造・性能等では圧縮材を使用し、湿度変化にも適応していますが、木には自然の調湿機能とこれに伴なう伸縮性があります。空気中の湿度が高いと湿気を吸収して伸び、乾燥してくると湿気を放出して縮みます。
      今回は、現状の閉めにくい現象を改善する為に、ドライバーにて三次元丁番(※2)の調整を実施。

      ホールを挟んで向かい側には洗濯物を干している部屋。室内にはエアコンがありましたが、除湿能力よりも洗濯物からの水蒸気発散の量が大きい場合、ドアの開閉等により湿度の高い空気がホールの空間に移動しているものと思われます。

    後日、メーカーに事例を説明し、改善策等を検討する事をお約束。
    05_K_ドア開閉_0305_K_ドア開閉_04

    ※2 三次元丁番は、ドア本体の現場調整(ドア枠の中で本体の移動)が上下・左右、そして前後にも容易にできます。これは、室内環境によるドアの伸縮や使い勝手等への対応となっています。

    【クロス】
    キレやねじれ等を確認。後日、補修する事をお約束。
    06_K_クロス_0106_K_クロス_02

    ここで、お客様へクロスの施工方法である「巻く」と「切る」について説明。一般的には建築後、約2年間は湿度による木部の伸縮が特に大きい時期となります。
    06_K_クロス_03

    【コーナー部分】
    ねじれが発生する事があり、補修する場合、先ずはカッターで切れ込みを入れ、次にコークボンド(※3)を充填して切れ目を目立たなくします。機能や性能ではなく、あくまでも景観上(見た目)の問題で、もし充填後の状況が気になるのでしたら、現状のままにしておくのも良いと思います。
    【壁部分】
    浮きやよじれが発生する事があり、補修する場合、先ずは該当部分にカッターで切れ目を入れ、次にコークボンドを充填し、最後にローラーで抑えて補修します。

    ※3 コークボンドの使い方は、弊社のHPの「住まいのメンテナンス」にも紹介されています。用途はコーキングで、壁に釘穴やビス穴などへの補修にも使えますが、硬化する(液状が乾く)とゴム状になり、痩せて凹んでしまう事もあります。DIYでは注意して施工しましょう。

    【結露】
    Q 結露はありますか?
    A 特にないですよ(笑)
    現状を調査。素材の仕様はアルミです。寝室のサッシ枠のゴム部分に小さなカビを発見。次回の5年目点検まで放置すると余計に取り難くなる事例もあるので、ご主人へ拭き掃除等のメンテをして頂くようにお願いしました。
    07_K_結露_0107_K_結露_02

    寝室の場合は、一般的に寝る前にドアを閉めて、室内を暖めますね。暖まった後は、エアコンを消して就寝。時間と共に徐々に室内温度が低下し、露点も低くなります。ヒトの呼吸(水蒸気発散)が次第に部屋中に溜まって、室内温度が一番低くなる朝方に枠の冷たい部分に結露が発生しやすくなると思われます。・・・2月19日(火)富山市A邸の【結露】参照

  • 3月26日(水) 定期点検2年目(富山市婦中町Y邸)

    3月26日(水) 定期点検2年目(富山市婦中町Y邸)
    所要時間 10:00~11:05 曇り
    スタッフ 砂田、橋爪、渡辺
    協力業者 光陽トーヨー住器㈱

    【Y邸の特徴】
    輸入部材をふんだんに使ってあるY邸。とっても欧風の雰囲気が漂っています。ご主人が施工された花壇、デッキ、色々とご家族で「Y様らしさ♪」を追及していらっしゃるようでした。

    【外壁のキズ】
    外壁にキズを発見。キズ跡と汚れを見るとお客様が何か鉄製の物をぶつけて、残った鉄分が自然環境で酸化したものと思われます。
    01_Y_外壁_0101_Y_外壁_02

    下図は、外壁に打ち込んである釘です。釘の頭にも塗装が施してあり、自然環境による酸化を防いでいます。
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    ご主人がDIY(Do It Yourself)でデッキを製作しておられました。「完成はいつになることやら?」と奥様のつぶやきが冗談めいていて、とっても楽しいご夫婦♪
    02_Y_外構_01

    お客様が施工された花壇。ステキです!私にはこのようなセンスは無いのですが・・・(恥)
    季節の花々が私達スタッフの心を癒してくれました。花壇の周りには瓦チップ。普通の砂利とは全く異なる独特の雰囲気が醸し出されていますね。
    02_Y_外構_0202_Y_外構_03

    【小屋裏点検】
    弊社の点検項目となっている断熱材の再敷き詰め、金物のレンチでの増し締めを実施しました。
    03_Y_小屋裏_0103_Y_小屋裏_02

    【床鳴り】
    Q 現在は、床鳴り(床暖房による)がありますか?
    A 今はないですよ。床暖房は経済性を考えて使わず、石油ファンヒーターを利用しています。
    04_Y_床鳴り

    【結露1】
    暖房機器は石油ファンヒーター(※1)、調理器機はIHで5人家族。サッシ素材は樹脂(※2)です。特に結露跡は無かったように思われます。
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    ※1 灯油1ℓを燃焼した場合、1ℓの水分が発散(結露の原因)します。室内の加湿の必要性はありませんが、多量の酸素を消費するので、十分な換気には注意しましょう。
    ※2 樹脂の熱伝導率はアルミの約1/1000です。熱伝導率の高い金属製のアルミの場合は、外気温が低くなれば、室内側のアルミ(但し製品仕様により異なる)も冷たくなりますが、熱伝導率が低い樹脂は極端には冷たくなったりせず、結露の発生も低くなっています。

    【結露2】
    今回の点検は2年目。一般的に結露の発生は冬特有と考え気味ですが、夏にも起こる現象みたいです。
    冬の場合は、知っての通り、家の中は暖かくて外が低温の状態。断熱性の低い窓や暖房していない部屋の壁に暖房の暖かくて多湿な空気がぶつかって結露します。
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    夏(梅雨も含む)の場合、高温で多湿な状態。この空気が家の中の冷たい部分に触れれば結露します。
    冷えた飲み物を飲む際にグラスの表面に水分が付着する事がありますね。これが結露です。

    【メンテナンス】
    ほかに室内で冷たい場所と考えると・・・トイレになります。便器の素材は陶器なので表面は非常に冷たく結露が発生し易い箇所です。
    特に便器の底の丸みをおびた部分と床の隙間は、拭き掃除が難しい場所。この隙間に結露水が溜まる可能性が高く、トイレカーペット(仕様により異なる)を敷くと通気性を損ねる原因にもなります。
    また、日常の拭き掃除(メンテナンス)の副作用(水分の付着/結露と同じ状態)もあります。
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    今回の事例は、木製の床材。換気扇を回す事は、臭いを排出する目的もありますが、結露防止にも役立っています。
    トイレの床材により、メンテナンス方法が異なってきます。ビニール製の床材(クッションフロア)でしたら水分に強いので変色の心配はないのですが、木製の床材の場合は特に水分への配慮が必要です。
    水やアンモニアによる木材の黒変を防止する方法として、DIYでウレタン塗料がお勧めです。
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    速乾性(乾燥時間は気温25度で1時間)があり、キズにも強い商品。価格は1500円程度です。

    【終わりに・・・】
    新築の感激・感動をいつまでも・・・。建てた後が「本当のおつきあい」の始まりである工務店。
    住まいのドクターとして、予防医学のようなメンテ指導を、定期点検を通じてお客様と一緒(DIY)に考えていきたいです。
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  • 3月25日(火) 定期点検1年目(入善町U邸)

    3月25日(火) 定期点検1年目(入善町U邸)
    所要時間 10:30~11:20 雨
    スタッフ 砂田、永原、長澤、渡辺
    協力業者 光陽トーヨー住器㈱

    【U邸の特徴】
    U邸は、弊社の看板展示場の「グレースティー」。まるで海外にでも来たかのような雰囲気で、海外ドラマ「フルハ○ス」のよう。ご家族の笑顔がとても輝いていました。

    【1年目のお誕生日】
    ご無沙汰しておりまーす。お客様が新居にお引越しされて、1年目ですね。
    01_U_お誕生日

    【契約前の思い出】
    下の画像は、お客様が新築される前の3Dプレゼンの画像で、弊社のHPでも紹介されています。
    打合せする度に「あっ!そうそう♪」「えっ?そうだったっけ?」とか、お客様のたくさんのご要望をお聞きし、疑問点も解決しました。あの頃がとっても懐かしいですね。この画像は大型スクリーンに立体的に映し出され、グルグルと歩いた感じで見る事ができるんですよ。
    02_U_契約前の思い出_0102_U_契約前の思い出_02

    【ポーチ柱の土台】
    何らかの影響で石にヒビが入っていました。後日、補修する事をお約束。
    03_U_ポーチ柱_0103_U_ポーチ柱_02

    【雨垂れ】
    破風(※1)板部分の雨垂れの汚れが激しい状態を確認。雨垂れは月日の経過とともに次第に汚れが落ちにくくなります。奥様だと高所は危ないので、ご主人へ脚立等を使って水洗い又は中性洗剤で洗浄する事をお勧め。
    04_U_雨垂れ

    ※1 切妻や入母屋の屋根で妻側につけられる山形の隠し板。

    【外構の工夫】
    正面の外回りには、砂利ではなく、瓦を砕いてリサイクル(※2)されたものがまかれていました。
    よ~く見ると、瓦の黒色と茶色のまばら模様。昔(約30年前の話)、瓦を砕いて道路に落書きをしていた古き良き時代を思い出しました(笑)みなさんも経験ないですか?
    05_U_外構_0105_U_外構_02

    ※2 瓦チップと言います。防除草効果や踏むと「シャリシャリ」と特有の音がして防犯効果、愛・地球博では保水性を活かしたヒートアイランド現象(地表温度上昇)の抑制剤として採用されていたみたいです。最近ではホームセンターでも売られていますね。リサイクル品としては多少高めですが・・・。

    【床のキシミ】
    Q キッチンの床でキシミがする。
    A 現状を確認。床はヒトの体重(両足からの2点荷重)でも沈む現象があり、床材の数ミリ程度のズレがあると思われます。今回の事例では床材は無垢(※3)。後日、補修する事をお約束。
    06_U_床きしみ_0106_U_床きしみ_02

    ※3 無垢は唯一無二、自然素材で化学物質の発生が極小、人に優しい適度な硬さ、高い調湿作用があり、60%に調湿しようとする作用があります。

    【ポスト口】
    Q 雨が吹き込む事がある。
    A 現状を確認。
    07_U_ポスト_01

    標準のポスト口です。通常(上方向)の雨でしたら問題ないと思います。この地域は海岸に近い立地。
    風も強く、雨風になる天候がわりと多いです。新聞紙が入った状態での風雨の場合、投函物を伝って雨水が浸入すると考えられます。
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    現状を改善するには、ポストを外に設置する方法もありますが、季節(特に寒い時期や積雪)、服装(パジャマ姿で取りに行く)の近所の目もあります。何らかの方法を検討して、返答する事をお約束。
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    【設計・施工での特徴】
    サンルームは、自然光を取り入れる設計上の工夫がしてあります。
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    壁は珪藻土の塗り壁。そしてアーチ型のゲート。とってもすてきな空間です。
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    そして、アイアン製のオシャレなカーテンレール。様々な箇所にお客様のセンスが光っています♪
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    サークルヘッドの窓。通常のサッシ窓の上に半円形の窓があり、より多くの自然光が入ります。
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    リビングは無垢の床材。メンテナンスが行き届いていました。
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    【お湯の使用】
    Q 休日には主人が大量のお湯を使って掃除するので、冬場にお湯が足りなくなるのが心配。
    A タンクに溜まっているお湯量は、お客様宅では460ℓの容量があり、タンク内のお湯の使用では、水と混合しながらお湯が出る仕組みとなっており、極端な過剰使用でない限り、心配ない事を申し添えました。
    08_U_お湯

    【結露】
    Q 結露はありますか?
    A 特に無いですよ(笑)

    現状を確認。暖房機器は蓄熱式電気暖房機、調理器機はIH、室内には物干しが少し、サッシ素材はアルミ(仕様により異なる)で、壁材は珪藻土の塗り壁です。
    展示場なら結露の元となる水蒸気の発生がなく、問題ないのですが、お家にはヒトが住んで生活をしています。すると少なからず結露は発生し、目立つか目立たないかの差だと思われます。
    09_U_結露_0109_U_結露_02

    今回はサッシ枠のゴム状の部分に若干のカビを確認。2年目点検では、お客様に具体的なメンテ方法をお伝えしようと思います。

  • 2月19日(火) 定期点検1年目(富山市A邸)

    2月19日(火) 定期点検1年目(富山市A邸)
    所要時間 16:05~16:45 晴れ
    スタッフ 石丸、橋爪、広野、渡辺
    協力業者 同行なし

    【A邸の特徴】
    1階がブリック貼りの「カスタムハウス」。欧風な感じ。外壁の色も濃い山吹色なので南欧の風が吹き抜けてくる気がしました。ポーチの作りもあまり例の無いものです。お客様の好みでカスタムも色んな顔を見せてくれます。

    【1年目のお誕生日】
    お元気ですか?お客様が新居にお引越しされて、約1年になりました。
    01_A_お誕生日

    【カウンターのキレ】
    蓄熱式電気暖房機の上のカウンターと壁との間に隙間が発生していました。暖房の熱と乾燥で水性のコーキングが切れたものと思われます。お客様も建築の知識を持っておられ、原因には理解を示されました。暖房機を使わなくなる春頃に補修する事をお約束。
    02_A_カウンター

    【和室の床鳴り】
    床鳴りを確認。強く踏み込んだ際の音を聞くと、床下の床を支える鋼製束の緩みであることが判明。
    季節(湿度)の変化により、床鳴りが発生したものと思われます。後日、床下から増し締めを実施する事をお約束。
    03_A_床鳴り

    【引き違い戸】
    Q 子供が押したせいか、閉める際にカタンとレールに違和感がある。
    A 現状を確認。数回、試したところ、モヘヤ(※1)と戸の表面の飾りとの摩擦が原因である事が判明。閉める時の微妙な力加減が違和感になる事を説明し、お客様もご納得。
    04_A_引き違い戸_0104_A_引き違い戸_02

    ※1 モヘヤ ・・・ 腰の強い繊維。

    【玄関ドア】
    Q ドアの閉まる速さが一定なので、勢いの無い閉まり方にして欲しい。
    A 現状を確認。ドアクローザーの調整ネジをドライバーで調整。数ミリ単位で難しい作業でしたが、お客様が希望される「9割が一定の速さ、閉まる間際の1割でゆっくり」を実現。
    05_A_玄関ドア_0105_A_玄関ドア_02

    【結露】
    結露って一言でいうと難しいですよね。特に冬場に多く見られる現象です。
    Q 結露はどうして発生するのですか?
    A 複層ガラスの場合、ガラスの間に空気層が設けてある為、断熱効果が高く、ガラスは結露しないと思われます。枠の場合、素材や製品仕様によって異なっており、結露がしにくい状態となります。
      点検現場では「複層ガラス=窓全体が結露しない」が一般的に考えておられるようです。
    06_A_結露_01

    様々な諸条件が重なって結露が発生しますが、何やら難しい用語で「飽和水蒸気量(※2)」や「露点」(※3)等々、私なりに考えてみました。
    寝室の場合、一般的にドアを閉めて室内を暖めていると思います。暖かくなった後、暖房を消して就寝。その後、徐々に室内温度が低下すると露点も下がっていきます。

    同時にヒトの水蒸気発散(呼吸)の占める割合が大きくなって、露点に近い状態になり、外気に近い温度(素材の熱伝導率(※5)により異なる)の枠に結露が発生すると思われます。
    ドアを開けて空気(暖かい空気)の交換や除湿すれば飽和水蒸気量がもっと減ります。気温と露点の関係ですね。
    06_A_結露_02

    したがって、室内(部屋毎に違う)温度、暖房機器、調理機器、物干しの場所、住まわれる家族構成、サッシの素材の断熱効果等々と思われます。
    ※2 飽和水蒸気量 ・・・ 1㎥の空間に存在できる水蒸気の質量をgで表したもの。
    ※3 露点 ・・・ 水蒸気が飽和(※4)に達して凝結する温度。
    ※4 飽和 ・・・ 最大限度まで満たされること。
    ※5 熱伝導率 ・・・ 専門的には気体や液体(例えば対流)、固体や金属等に分類されます。今回の場合は、金属。用語とか難しいのですが、アルミの場合、鉄の約3倍となる「熱しやすく冷めやすい」性質をもっています。アルミ製のヤカンや鍋は直ぐにお湯が沸きますね。

  • 12月8日(土) 定期点検1年目(富山市S邸)

    12月8日(土) 定期点検1年目(富山市S邸)
    所要時間 10:00~10:50 晴れ
    スタッフ 砂田、橋爪、成瀬、渡辺
    協力業者 光陽トーヨー住器㈱

    【S邸の特徴】
    外観はブリックをあしらった、貴賓のある風格。ブリックを貼るだけで、欧風なイメージになります。
    壁の色はクリーム色なので、優しい雰囲気です。インテリアにも気を遣っていらっしゃるのか、白とダークブラウンを基調とした、とってもセンス良く、配色を考えておられました。
    01_S_特徴

    【水漏れ?】
    外壁が濡れているのを発見。元をたどっていくとサッシの溝に水が溜まっていました。
    02_S_外壁102_S_外壁2

    何だろう?原因を探るべく、室内の様子を確認したところ、浴室からの漏れでした。湯舟にお湯が張ってあり、湯気が水滴となってサッシの溝に溜まったものと判明。
    02_S_外壁3

    【クロス・その1】
    Q 壁クロスのキレや隙間が目立っている。
    A 現状を確認。季節の湿度変化による、下地材(木部)の伸縮度の違いであると思われます。後日、目立たないようにコークボンドで補修する事をお約束。
    03_S_クロス103_S_クロス2

    【クロス・その2】
    2階居室の壁クロスに傷を発見。
    Q モノを移動中に傷をつけてしまった(笑)
    A クロスの補修の際に、現状の傷が少しでも改善するように試してみる事にしました。
    04_S_クロス104_S_クロス2

    【クロス・その3】
    Q クロスの隙間から外気が入ってくる事はありませんか?
    A 隙間等が発生する原因は、壁クロス(ビニール製)と下地材(木製)との湿度に対する伸縮の差で起こる現象であり、風の通り道となる隙間ではないと説明。お客様もご納得。
    05_S_クロス1

    【エアコンのコンセント】
    施工現場での具体的な位置決めでは、窓よりも高く、間取りでの採光、ダクト等にも関係しています。
    カーテンやエアコン工事はお客様側で実施する事もあり、予め、カーテンポールとの距離と配置を現場サイドで確認しております。
    06_S_エアコン106_S_エアコン2

    【室内ドアの施工】
    ドアの隙間から光が差し込んでいました。これが「風の通り道としての隙間」です。
    07_S_ドア107_S_ドア2

    【ポスト口の汚れ】
    Q 蓋の汚れはどのようにすれば取れますか?
    A 爪で擦ると汚れが落ちた。新聞紙をポストに入れる際に、文字のインクが塗装面(焼付け塗料)に付着したものと思われます。中性洗剤で局所的に試したあと、全体を落とすようにしてくださいね。
    08_S_ポスト108_S_ポスト2

    【コンセントの位置】
    Q コンセントの位置決定では悔やんだ事もあった(笑)
    A プラン時の家具等の配置、施工時の打合せ、引越し後のライフスタイルのギャップ。弊社が実施している住み心地アンケートではお客様の「後悔や喜び」が集中する箇所となっています。
    09_S_コンセント1

    【感想等】
    コンセントの位置。電源タップを別に購入し、不都合を解消しておられるお客様もいらっしゃいますが、テーブルの配置とコンセントの位置との関係が特に多数を占めています。
    私たちは、このお客様の声を元に、次のお客様に更に喜んで頂けるよう、提案して参ります。
    10_S_感想