お家の前面(北側)に藻が発生しているのを発見。外壁が白色のせいか、少し目立っていました。北側の場合、日当りが悪い事で外構に溜まった雨水の蒸発が遅く、周囲の湿度が高くなってしまう事、外壁の塗膜が経年変化で劣化する事による含水率の増加等が原因と思われます。
高所なので、お掃除には足場を使うことも考えられます。高圧水流で早めに取って頂くようお願いしました。
藻は日当りが悪く、外壁に付着した雨水が乾燥しにくい箇所に発生しやすいようです。外構が土だと蒸発の速度が遅く、風通しが悪いと蒸発した水蒸気が周囲に溜まり、その付近の湿度が高い状態になり、乾きにくい環境になるものと思われます。
[西側]
この状態が続くと塗膜の劣化とともに塗膜を傷めてしまう事例もありますので、ブラシで擦り落とす等の早めのメンテナンスをお願いしました。
ここで、もう少し専門的にネットで調べてみました。
藻は光合成をするので、光と水分があれば、栄養源が乏しくても増殖します。
外壁塗膜が経年変化により劣化していくと防水性が低下し、含水率が高くなる事で藻が発生しやすくなるようです。
藻は外壁の表面で繁殖し、建物内部にまで根が伸びないので、建物の構造体に対しては特に悪影響を与えませんが、見た目の悪さがあります。
(日本ペイント/http://www.colormony.com/index.htmlより抜粋)
日当りは良いのですが、外構の土からの湿気と周囲(※1)からの風通し等が原因と思われます。地表からの水分の蒸発で湿気が溜まり、周囲は湿度が高くなっていると考えられます。
(参考/2008年11月16日富山市Y邸5年目点検、外壁の汚れ)
(参考/2008年10月16日射水市N邸5年目点検、外壁の汚れ)
お掃除する場合は、「気付いた時」の早めの対応(高圧洗浄等)が必要となります。
※1 周囲の環境。自然環境もありますが、人工環境(団地等)にも大きく左右されると思います。
新しい造成地や田畑の真ん中でお家を建てられる場合、周囲にお家が無いと風通しが良い環境になります。でも、年月の経過とともにお家が建ち始めると、お隣さんが出来て良い反面、風通りが悪くなったりもしますね。