Q 以前、ボンドで留めてあった枠材であるが、次第に取れてきた。子供が面白がって外したりしているので、外れないように再度、留めて欲しい。
A 現状を確認。ボンドの接着力が劣化して外れてきたものと思われます。枠材は、ドアを閉める際のストッパーとしての役割があります。
枠材を外して内部を見ると新築時のドア施工の留め金具等がありました。

後日、再度ボンド固定する事をお約束。

Q 子供たちがドアを開ける時にノブに体重を掛ける事があり、ドアを開閉する際に上部の丁番が傾いて引っ掛っている感じがする。

A 現状を確認。ドライバーで調整ネジを回しながら、開閉の具合を数回確認。お子様の体重であっても、使い続けるうちに丁番が少しずつ変形してきたものと思われます。
また、ガラスが入った仕様は、使用頻度や使い勝手等で戸先が下がる傾向もあります。

この上部の丁番が少し変形しているので、ドアを調整するにも限界が出ている事を説明。

今回の改善では、開閉の際の違和感を無くす為に、ドアの傾きを「左斜め下」へ最大限の調整を施しました。ドアの開閉にも異常はなく、戸先が床に擦ることも無い事をお客様に確認して頂きました。

点検を実施。特に異常はありませんでした。画像に白い蛇腹模様のダクトが写っていますね。これが、天井取り付け型24時間換気システムの機械と外壁に取り付けてある給排気口(ベンドキャップ)へとつながっています。

小屋裏点検の際には、2階の収納(お客様宅ではクローセット内)の天井に取り付けてあるハッチを開けて、脚立と棚(棚に物がある時はずらします)を足場にして上っていきます。
点検後は、また元の状態に戻します。
ちょうど、床に何かが落ちていました。「何だろう?」と、拾って手の平に載せてしげしげと観察すると・・・虫の死骸でした。
ひと昔前のお家とは違って、最近の住宅は高気密化が進んだ反面、機械的な空気の入れ替えの必要性が出てきました。お客様宅では、第1種換気システムとなっています。
(参考/2008年10月21日飛騨市T邸1年目点検、換気システム)
(参考/2008年9月27日富山市Y邸1年目点検、換気システム)
虫の侵入経路では、床下の通気を確保する為の基礎パッキン(穴の広さは約2cm)、換気システムの給排気口(機械換気の場合は、ダクト内や換気装置)、換気扇のフード、窓の開け閉め、人(衣服に付着)の出入りの際等々、起こり得る事例は様々なようです。

空気(風)の通り道が「虫の侵入経路」にもなり得ることもあります。
防鼠材(ぼうそざい)が入って、ネズミの侵入は防いでくれますが、やっぱり小さな虫の侵入を絶つのは難しいようですね。だからといって、お家を密閉しちゃうと、窒息状態にもなりますので、虫除けアイテムを使うのも良いと思います。
(参考/2008年8月30日富山市K邸1年目点検、終わりに・・・)
結露跡を調査。サッシ枠(仕様による)のゴム部分には結露によりカビが発生しやすい場所。結露をそのままにしておくと、次第に小さな黒カビが発生、侵食し、取りにくくなってしまいます。
[リビング]

特に黒カビは見受けられませんでした。
[寝室]
寝室の場合、暖房を消した(タイマー)後、ドアを閉めきって就寝。呼吸に含まれる水分で室内の湿度が上昇します。室温は暖房が切れているので、徐々に低下し、露点に達した時に結露が発生する仕組みです。

奥様へは、「複合(複層)ガラスは結露しにくい」こと、そして「まずは結露ってどんな風に起こるんだろう?」の仕組みをご理解頂き、日頃の拭き掃除がメンテナンスにもなると助言。
(参考/2008年10月16日射水市N邸5年目点検、結露)
(参考/2008年9月22日砺波市M邸5年目点検、結露)