点検ブログ

  • 【外壁について】2012年3月8日(金)お家の点検5年目(入善町U邸)

    外壁の状態を確認。塗膜が少し剥がれている箇所が数箇所ありました。
    03_KU5_外壁_01.jpg03_KU5_外壁_02.jpg

    外壁同士の間に施されているコーキングに指を強く当てて弾性状態を確認。特に異常はありません。
    [建物後面/北側]
    03_KU5_外壁_03.jpg03_KU5_外壁_04.jpg

    外壁の経年変化(劣化等)は太陽の紫外線等の自然環境によって進行していきます。
    今回の点検では外壁の塗膜に少し剥がれがありましたが、全体では異常はありません。塗膜の劣化が進んでくると、塗装面にチョークの粉のような粒子が発生する現象(チョーキング)を紹介。まだまだ先の話ですが、そのまま放置すると基材も傷んでくるので注意して頂くようお願いしました。
    03_KU5_外壁_05.jpg

    また、コーキングの弾性(ゴムのような弾力性)が硬化・劣化(ヒビ割れ等)する事例も紹介。下地には防水シートがあるので直ぐには雨漏りになることはありません。
    03_KU5_外壁_06.jpg

    次の点検は5年後の10年目点検です。その時点でもう一度現状を再確認しますが、お家は防水塗装・加工で保たれているので、「外壁の再塗装やコーキングの打ち直し等」の具体的な改装計画等も視野に入れて頂くようお願いしました。

  • 【雨垂れ確認】2012年3月8日(金)お家の点検5年目(入善町U邸)

    お家の面(方角)によって雨垂れの目立ち方が違っていました。こちらの面ではほとんど目立たなかったです。
    [建物左面/西側]     [建物後面/北側]
    06_KU5_雨垂れ確認_01.jpg06_KU5_雨垂れ確認_02.jpg

    ベンドキャップからの汚れが目立っていました。
    [建物右面/東側]
    06_KU5_雨垂れ確認_03.jpg06_KU5_雨垂れ確認_04.jpg

    以前にも雨垂れの仕組みを考えていましたが、雨には排気ガス等の汚れ成分が多く混ざっています。
    これがシーリング剤(ベンドキャップ等の周囲に施す防水加工等)から溶け出る可塑剤に含まれるシリコン油等が汚れ成分が混ざり、これが撥水膜になって雨垂れが黒く目立ってくるようです。
    サッシやベンドキャップ廻りには防水性を考えてシーリング剤(コーキング剤)が打ってあります。

  • 【勝手口ドアの閉まり具合】2012年3月8日(金)お家の点検5年目(入善町U邸)

    Q 勝手口ドアを完全に閉めてもわずかな隙間から冷気が入ってくる。
    07_KU5_勝手口ドア_01.jpg07_KU5_勝手口ドア_02.jpg

    A 現状を確認。勝手口ドアの受け側にあるゴムパッキンが経年変化等によって少し縮んでいる状態。アルミ製のドア(東側)も気候の影響で少し反ってきているものと思われます。後日、メーカーにて対応することをお約束。
    07_KU5_勝手口ドア_03.jpg07_KU5_勝手口ドア_04.jpg

    ゴムパッキンは消耗や紫外線によって少しずつ劣化してきます。アルミドアでは熱膨張もあります。ネットで調べてみると、鉄やステンレスが0℃から32℃になった時の熱膨張は約4mm、アルミはその2倍程度だそうですね。

  • 【床材の変色/サンルーム】2012年3月8日(金)お家の点検5年目(入善町U邸)

    太陽の紫外線の影響による床の変色を発見。自然光を取り入れる為に天井に小窓があります。
    08_KU5_床材の変色_01.jpg08_KU5_床材の変色_02.jpg

    このまま放置しておくと、床材の表面が変色するにつれて少しずつ傷んできます。日常的なお掃除にワックスで塗膜を作って頂くようお願いしました。
    08_KU5_床材の変色_03.jpg08_KU5_床材の変色_04.jpg

    一般的にお手入れ用品を調達する時はホームセンターでワックス等を購入しますが、UVカットの有無を確認したほうが良いと思われます。

  • 【バルコニー手摺りの塗装】2012年3月8日(金)お家の点検5年目(入善町U邸)

    Q 手摺りの所々の色(塗装)が少し剥がれてきているが、防水は大丈夫?
    A 現状を確認。剥がれ現象は経年変化等によるものですが、手摺りに使われている部材は錆びるものではなく心配ありません。
    09_KU5_バルコニー手摺り_01.jpg09_KU5_バルコニー手摺り_02.jpg

    雨垂れについては水道水で高圧洗浄することによってある程度は落とせますが、塗装面が凸凹しているので、汚れが次第に堆積していくと完全にキレイにすることは難しくなってしまいます。
    DIYで再塗装される場合は雨垂れを落とした後、市販されている数ある塗料の中から数種類を選んで調色・塗装して頂くようお願いしました。

    また、バルコニーの排水口に枯葉等が溜まると、バルコニー内に入った雨水が抜けなくなり、オーバーフロー現象がある事例を紹介。定期的なお掃除をお勧めしました。
    09_KU5_バルコニー手摺り_03.jpg09_KU5_バルコニー手摺り_04.jpg

  • 【珪藻土仕様】2012年3月8日(金)お家の点検5年目(入善町U邸)

    珪藻土の隙間等を確認。特に大きくヒビ割れしている箇所もなく、現地の気候・室内環境にマッチしているものと思われます。壁や天井に至るまで全てが珪藻土(塗り壁)仕様となっています。
    [1階リビング・DK/壁部分]
    10_KU5_珪藻土(室内塗り壁)_01.jpg10_KU5_珪藻土(室内塗り壁)_02.jpg

    [1階リビング・DK/天井部分]
    14_KU5_お家の5年目点検_03.jpg10_KU5_珪藻土(室内塗り壁)_04.jpg

    腰壁があるとデザイン的にもステキですし、お子様が手で触ったりイタズラしたりして汚れる・キズがつくのを防いでくれますね。
    10_KU5_珪藻土(室内塗り壁)_05.jpg10_KU5_珪藻土(室内塗り壁)_06.jpg

  • 【床下点検と床鳴り対応】2012年3月8日(金)お家の点検5年目(入善町U邸)

    リビングで床を踏んだ(体重をかけた)時に床鳴りがありました。床鳴りの音から判断すると、「バネの伸縮に似たような音」であり、床下にある鋼製束(車を持ち上げるジャッキに似ている)が鳴っていると判明。具体的に鋼製束によって床高が調整される幅をジェスチャーで紹介。
    [1階リビング]
    12_KU5_床下点検・床鳴り_01.jpg12_KU5_床下点検・床鳴り_02.jpg

    無垢のフローリング仕様。床下点検口はキッチンの床下収納庫となっています。床下に入って鋼製束を増し締めすることになりました。
    12_KU5_床下点検・床鳴り_03.jpg12_KU5_床下点検・床鳴り_04.jpg

    床下で鋼製束を増し締めしている様子。一箇所の調整だけでは周囲の鋼製束にも影響があるので、周辺の床に対しても床鳴り確認していることをお客様に説明。
    12_KU5_床下点検・床鳴り_05.jpg12_KU5_床下点検・床鳴り_06.jpg

    床下換気について。奥様が「晴れた日に空気の入れ替えで窓を開けている」姿を例にとって、基礎内部は「風窓」や「基礎パッキン」工法によって床下が換気できるようにしている仕組みを紹介。
    12_KU5_床下点検・床鳴り_07.jpg12_KU5_床下点検・床鳴り_08.jpg

  • 【結露】2012年3月8日(金)お家の点検5年目(入善町U邸)

    結露跡を検査。奥様は寒い日でも窓を開けて換気されているご様子。サッシ枠を見ると、ゴム部分に小さなカビが発生していました。結露についてお聞きすると、冬の時期は結露するとのことです。
    [リビング]
    13_KU5_結露_01.jpg13_KU5_結露_02.jpg

    蓄暖は暖かいが、過乾燥になるとの理由で加湿器をつけて洗濯物も室内で干しているご様子。加湿器や洗濯物が乾くということは「室内の水蒸気量が増えて気温が下がると結露する」という「室内気温と水蒸気量」の関係を説明すると、奥様は納得されました。
    13_KU5_結露_03.jpg13_KU5_結露_04.jpg

    さらにお聞きすると、2階の寝室でも結露が発生しているようで、サッシ枠には「結露跡」と思われる小さなカビが発生していました。この状態を放置すると、カビの菌糸がゴム枠内部に進入して取りにくくなる事例を紹介。早めの対処をお願いしました。
    [2階寝室]
    13_KU5_結露_05.jpg13_KU5_結露_06.jpg

    奥様曰く「乾燥し過ぎるとドライアイや乾燥肌等々、カラダに影響があるので加湿器は欠かせない」とのこと。お家のことを考えると乾燥気味のほうが良いのですが、「ご家族の健康」と「お家の健康」のバランスが難しいと苦笑い。
    13_KU5_結露_07.jpg

  • 【壁クロスのキズとリビングドアの開閉】2012年2月17日(金)お家の点検1年目(富山市I邸)

    Q ドアの開閉(機能的)に異常はないが、子供が強く閉めるせいか壁にキズが付いた。何とかなるの?
    A 現状を確認。ドアストッパーはマグネットタイプになっています。磁力の力は強いのですが、それ以上に押す(室内側から)・引っ張る(玄関側から)力が大きいものと思われます。
    お客様へ「ドアストッパーを交換しますか?」の質問では費用もかかるので、できればキズを直すだけで交換まではしなくても良いとのことです。
    03_KI1_壁クロスドアの開閉_01.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_02.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_03.jpg

    そこで、実際にドアを最大限に開いてドアストッパーが機能した状態で止めてみました。ドアノブと壁との距離は約数センチ。壁クロスが凹んでいる状態が分かりますか?
    (デジカメでの撮り方(テクニック?)は・・・追求しないでください・・・汗)
    03_KI1_壁クロスドアの開閉_04.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_05.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_06.jpg

    お客様からのご要望で目立たないように補修することになりました。
    傷口の周囲をカッターで四角形(下だけは切りません)に切り取ってコークボンドを充填。
    03_KI1_壁クロスドアの開閉_07.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_08.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_09.jpg

    指圧で仮止めした後、タオルやローラーでシッカリと押さえつけて目立たないように補修完了。
    03_KI1_壁クロスドアの開閉_10.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_11.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_12.jpg

    ドアノブをよく見ると右側のノブが少し抜けている状態を発見。この伸びた分の影響で壁にぶつかったものと思われます。
    03_KI1_壁クロスドアの開閉_13.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_14.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_15.jpg

    そこで、元の正常な状態に直すことになりました。いったんドアノブの根元のネジを緩めて、両方のノブを取り外した後に再度取り付けて補修完了。
    03_KI1_壁クロスドアの開閉_16.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_17.jpg03_KI1_壁クロスドアの開閉_18.jpg

  • 【壁クロスの隙間等の補修】2012年2月17日(金)お家の点検1年目(富山市I邸)

    Q クロスの隙間が目立ってきた。
    A 現状を確認。室内外の湿度変化等による下地材(木部)の伸縮(エアコンや蓄暖による除湿や過乾燥等)に対してクロス(ビニール製)が追随できないという現象が出てきていました。
    そこで、目立たないように補修することになりました。高い場所には足場として脚立を使います。お客様宅の床材は表面が強化コーティングされている丈夫な仕様ですが、脚立の脚底には床にキズがつかないように養生材を取り付ける配慮がなされていました。
    04_KI1_壁クロスの隙間_01.jpg04_KI1_壁クロスの隙間_02.jpg04_KI1_壁クロスの隙間_03.jpg

    カッターで隙間の箇所を少し開いてコークボンドを充填、上からローラー等で押さえつけて補修完了。
    04_KI1_壁クロスの隙間_04.jpg04_KI1_壁クロスの隙間_05.jpg04_KI1_壁クロスの隙間_06.jpg

    Q ベビーチェアがぶつかって、コーナー部分にキズが付いてしまった。何とかして欲しい。
    A 現状を確認。椅子が回転する仕様となっています。ひじ掛け(側面から落下しないような安全措置)の高さと椅子の脚の辺り(合計2箇所)にはこすれたキズ跡がありました。
    04_KI1_壁クロスの隙間_07.jpg04_KI1_壁クロスの隙間_08.jpg04_KI1_壁クロスの隙間_09.jpg

    そこで、コークボンドを充填して指でなぞり目立たないようにしました。
    04_KI1_壁クロスの隙間_10.jpg04_KI1_壁クロスの隙間_11.jpg04_KI1_壁クロスの隙間_12.jpg

    今回は目立たないように補修しましたが、今後も同じような現象が起こり得ることをお客様へご報告。
    お客様はベビーチェアを買い換えるのを思案されているご様子でしたが、ホームセンターにはコーナーに取り付ける枠材が販売されているのをご紹介。安価な方法が良いですよね☆
    04_KI1_壁クロスの隙間_13.jpg04_KI1_壁クロスの隙間_14.jpg

    お子様の成長につれて・・・
    現在はクロスのキズが気になりますが、お子様が室内で乗り物を乗り回すようになると今度はフローリングのキズも気になってくるようですね。これまでの定期点検での小さなお子様のいらっしゃるご家庭での事例です。お客様もウンウンと頷いておられました☆