Q 開閉の際に重く感じる。
A 現状を確認。ドライバーで調整ビスを回して開閉を滑らかにしました。

調整ビスを緩めると上下に動く仕組みで、折れ戸の上下に付いています。調整する場合は、上下のビスを同時に調整する事が必要です。片方だけ調整した場合、使っていくうちに壊れてしまう事例もあるので注意して下さいね。

Q 以前、階段の上がり口と脱衣室の床にキシミがあったが、今は階段口のほうは鳴っていない。
A 現状を確認。床材は無垢(自然素材)仕様です。季節や天候の変化、室内外の湿度変化等の影響で床材の下地材や根太(※1)等が伸縮して、床鳴りがする時期があります。

※1 床材の下地には24mmの構造用合板が貼ってあり、その下には根太、そして根太を鋼製束が支えています。
根太が伸縮する事で起こり得る鋼製束との間や床材の伸縮による小さな隙間等にヒトの体重がかかることで擦れて音が出るようです。
断熱材が邪魔してビス打ち(床鳴り対処)が困難でしたが、床鳴りする箇所へ数本のビスを打ち、現状を大幅に改善。少し音がしますが、床材同士の擦れ合う音。お客様へ説明し、納得して頂きました。

今回の床下点検での作業道具(左下)。ビスの箱、インパクト、モンキーレンチです。
また、宮本の道具箱(右下)は三段になって、色んな道具が満載。まるでドラえもんのポケットのよう(大げさかも・・・笑)とっても立体的!!

お客様宅のトイレは木製フロアです。梅雨頃から夏場には便器に結露が発生しやすく、結露で発生した水滴が便器底部に溜まって、床と便器の間が黒ずむ事例があります。

一般的には防水性の優れたクッションフロアが約9割を占めていますが、こうして点検現場で拝見すると「やっぱり木の質感はいつまでも経っても良い」ですね。定期的に耐水性のワックスをかけて頂くようお願いしました。

奥様は「知人の家で黒ずむ様子を見た事がある」とおっしゃられ、対策方法を聞いて安心されたのか、ニッコリ微笑んでおられました。
(参考/2008年3月26日富山市婦中町Y邸2年目点検、メンテナンス)
(参考/2009年2月18日富山市K邸5年目点検、トイレの床材)
Q 何故、このような隙間が発生するのか?
A 現状を確認。室内外の湿度変化により下地の木部が伸縮し、クロスが変化する事で起こる現象です。
コーナー部分の施工は起こり得る現象に対処して、あらかじめカッターで切れ目を入れてあります。この仕組みを説明するとお客様はご理解されました。
[2階和室のコーナー]

(参考/2008年3月29日富山市K邸2年目点検、クロス)
(参考/2008年12月18日富山市T邸5年目点検、クロス)
ホリタ内装の方にお願いして、コークボンドで目立たないように補修しました。

Q 天井クロスに隙間がある。
A 現状を確認。壁と天井の色が違うので、クロスに近い色(数種類あります)のコークボンドで隙間を目立たないようにしました。
(参考/2008年3月29日富山市K邸2年目点検、クロス)
Q 外壁の塗装で剥がれてきている小さな箇所がある。
A 現状を確認。この現象(塗膜の劣化)はエアコンの室外機の上面から雨水が弾いてできた跡であると思われます。
改善策として、クリア(透明)のウレタン塗料をホームセンターで購入し、タッチアップ補修※1を施して頂くよう助言。
※1 目立たないように周囲の色に合わせて塗装する補修方法です。
また、5年を過ぎるとコーキングの劣化(硬化による弾性の劣化等)が心配されます。コーキングのメーカーでは一般的に保証(新築時の施工後)が5年と言われています。
お家の方角によって紫外線等の影響も違ってくるのですが、10年目までは大丈夫と思われます。
これからは10年目以降に起こり得る補修等の予算も貯めて頂くよう助言したところ、お客様はよく知っておられ、ご理解されていました。ありがとうございます。