点検現場で一般的に多く見られるサッシ枠からの雨垂れは、今回の現場ではほとんど見受けられませんでした。写真は東側と南側の面です。
[東側] [南側]

サッシ枠下の両端には、雨垂れを防いでくれる部品が取り付けられています。
でも、一箇所だけ目隠し壁と外壁との接合部分の板金からは雨垂れが目立っていました。

(参考/2009年3月13日入善町U邸2年目点検、雨垂れ)

リビングと和室を仕切っている襖の開閉です。1年目点検(昨年6月)では「様子見」となっていた案件です。(参考/2008年6月4日、富山市婦中町T邸1年目点検、和室の引き戸)
当時は、リビングと和室の湿度の差で起こり得る「反り(湿度が低い)」と「伸び(湿度が高い)」という木部の伸縮現象で引き戸が開閉しにくくなっており、2年目点検まで「様子見」としていました。
スタッフの「開閉に支障はないですか?」の質問に、奥様はご自身で開閉され、何も問題ないことを強くアピールされました。

今回は暖かく乾燥した気候。室内空調がついてなかったので、それぞれのお部屋の湿度差がほとんど無かったものと思われます。
(参考/2009年2月14日富山市A邸2年目点検、引き戸)
(参考/2008年11月17日富山市K邸5年目点検、引き戸の開閉)
お家の外壁はグラナダ塗装で、手作り感(風合い)を醸し出しています。ただ、季節の湿度変化等によっては、外壁材の下地材が伸縮することで塗装部分にヒビ割れが発生することもありますが、構造上は全く問題はありません。
外壁材の上に塗装を施しているので、直接的な雨漏りの心配は無いと思われます。
お客様と協議の結果、現状のままで良い事になりました。
環境に優しい塗材で、有害な物質が含まれていない自然素材です。
確か、居酒屋さんでも見かけたことがあります。雰囲気を大切にしているお店でも採用されているので、人の心を優しい気分にさせてくれるのでしょうね。
では、実際に補修した箇所を確かめてみました。1年目点検で発見されたヒビ割れです。
周囲との調色(色を合わせる)するのですが、新築時と同様の色を使っても、紫外線等による経年変化に合わせるのは難しさがあります。