点検ブログ

  • 【引き戸(襖/ふすま)の開閉】11月17日(月) 定期点検5年目(富山市K邸)

    Q 襖の開閉がしにくくなることもある。
    A 現状を確認。お客様宅の襖は、太鼓張り襖(※4)で、高さの調整ができない仕様となっています。
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    ※4 茶室の襖等に用いられる、縁のない特別な襖です。
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    季節によっては、鴨居が下に下がってきて開閉がしにくいことがあると思います。特に冬場は気温が下がることで湿度が高くなり、木材が湿気を吸って膨張している状態。その時は、軽く鴨居を押し上げながら、開閉すると良いそうですね。

    また、襖同士が室内湿度(襖と接する2つの部屋)によって、開閉しにくい現象もあります。
    例えば、和室や座敷とリビングとの間の襖ですね。
    (参考/2008年6月4日富山市婦中町T邸1年目点検、和室の引き戸)

    ほかに弊社の過去の資料を探してみると、こんな2つの事例がありました。
    まずは1つ目の事例です。
    Q 閉まりにくくなった。
    A 現状を確認。
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    リビングと和室の湿度差の影響で反ったものと思われます。
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    元の状態に戻す場合は、現在の湿度の環境(リビングと和室)をひっくり返すことはできませんので、襖を取り外して立て掛けて置くことをお勧めしました。
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    立て掛けておくことで、襖の両面が同じ湿度の環境になり、反りが無くなります。
    (参考/2006年2月13日富山市Y邸2年目点検、過去資料より抜粋)

    2つ目の事例です。
    Q 引き戸の開閉時に異音がする。
    A 現状を確認。シリコンスプレーを溝に吹き付けて、滑りを滑らかにしました。
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    (参考/2006年11月22日富山市婦中町O邸2年目点検、過去資料より抜粋)
    (参考/2008年10月21日射水市M邸1年目点検、リビングドア)

    木製建具は、温度による湿度差(気温と湿気との関係)が一番影響を受けるようですね。
    湿度差で考えると、季節(床下の通気等)や生活スタイルによる湿度変化との関係ですね。
    (参考/2008年6月4日富山市婦中町T邸1年目点検、生活スタイルって一体・・・)
    (参考/2008年9月14日富山市婦中町W邸1年目点検、生活スタイルと室内建具)

    これを防ぐには、内と外の湿度差(環境)を抑えることが良いのですが、室内では快適に過ごしたいですから、真夏は冷房、真冬は暖房(機器は様々)等で、体感気温が最適になるように自然に逆らって調整していますね。それに伴ない室内の湿度(水蒸気量)が変化します。

    以上が「立て掛ける」や「シリコンスプレー」という方法です。
    それでも改善されない場合は、引き戸の戸首をカンナやペーパーで当たる部分を削る方法を取ります。

    また、ネットで探してみると様々な方法があるようですね。
    「反り」防止対策として、シリコンスプレー(潤滑性、防錆性、耐熱性、耐水性あり)を吹き付ける前に「ニス」等を塗布して効果を試してみる方法。でも、DIYではかなり難しそうです。
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    簡単な「反り」対策ですが、襖を少し開けて風通しを良くすることで、湿度差を少なくさせる方法もありますね。手間はかかりませんが、開けっ放しがちょっと気になる方は不向きかもしれません(汗)。

  • 【外壁の汚れ】11月16日(日) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    お家の後面(北側)で外壁の汚れを発見。
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    北側の外壁に藻が生えているようでした。日当りが悪く外壁の乾きが他の面よりも遅いこと、そして外構の土(雨水の蒸発等)からの湿気等が原因と思われます。外壁内部への侵食は無いのですが、気になるようでしたら、塗装面を傷めにくい高圧洗浄が良いと助言。

  • 【開き戸】11月16日(日) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q 開く際にドアが床に擦れている。自分でも調整しているが・・・。
    A 現状を確認。中にガラスが入った仕様です。オシャレですが、使用頻度や使い勝手等でドア本体が重みで下がり、床面を傷つけてしまう事もあります。
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    [軸側の床との隙間]       [戸先側の床との隙間]
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    [床のキズの様子]
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    そこで、3次元丁番のネジをドライバーで回して、ドアの傾きを前後左右、上下で調整。
    「あっ!私、上下にしか調整していなかった(笑)」と奥様はびっくり☆
    [奥行きと横方向の調整]     [上下の調整]
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    [調整後の確認]
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    キズは残りましたが、戸先が擦れる現状を改善。
    奥様も一緒に調整方法を見ておられましたので、今後のDIYでの改善方法をドアの仕組みも合わせてお伝えしました。

  • 【ドア枠の外れ】11月16日(日) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q 以前、ボンドで留めてあった枠材であるが、次第に取れてきた。子供が面白がって外したりしているので、外れないように再度、留めて欲しい。
    A 現状を確認。ボンドの接着力が劣化して外れてきたものと思われます。枠材は、ドアを閉める際のストッパーとしての役割があります。
    枠材を外して内部を見ると新築時のドア施工の留め金具等がありました。
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    後日、再度ボンド固定する事をお約束。

  • 【床のきしみ】11月16日(日) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q 以前にも直してもらった事があったが、季節を問わずに、きしみがしている。
    A 現状を確認。2階の床材は一般的な複合フローリング(※2)です。補修方法として、後日、以前と同様に床上から細い釘(隠し釘)を打って改善する事をお約束。
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    ※2 合板の上に厚さ数ミリの単板が貼ってある複合フローリングの場合、経年変化等で合板内の糊部分に隙間が発生し、そこに体重がかかることで、きしみ音がでるそうです。
    (参考/2008年9月22日砺波市M邸5年目点検、床のきしみ)

  • 【開き戸】11月16日(日) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q 子供たちがドアを開ける時にノブに体重を掛ける事があり、ドアを開閉する際に上部の丁番が傾いて引っ掛っている感じがする。
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    A 現状を確認。ドライバーで調整ネジを回しながら、開閉の具合を数回確認。お子様の体重であっても、使い続けるうちに丁番が少しずつ変形してきたものと思われます。
    また、ガラスが入った仕様は、使用頻度や使い勝手等で戸先が下がる傾向もあります。
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    この上部の丁番が少し変形しているので、ドアを調整するにも限界が出ている事を説明。
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    今回の改善では、開閉の際の違和感を無くす為に、ドアの傾きを「左斜め下」へ最大限の調整を施しました。ドアの開閉にも異常はなく、戸先が床に擦ることも無い事をお客様に確認して頂きました。
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  • 【モルタルのヒビ】11月16日(日) 定期点検2年目(富山市S邸)

    お家の西側の基礎。基礎の表面に施されている厚さ数ミリの化粧モルタルに、温度変化によるヒビ割れを発見。後日、補修する事をお約束。
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    今後は、お客様のDIYによる、ホームセンター等で販売されている「簡単セメント」や「らくらくセメント」等で補修する事になります。
    (参考/2008年8月25日、富山市I邸2年目点検)

  • 【開き戸の異音】11月16日(日) 定期点検2年目(富山市S邸)

    ドアの開閉の検査。開く時に「ピシャッ」と異音がするのを発見。
    閉める際の衝撃を和らげてくれるゴムヘラ(軸側のドア枠)がくっついて離れた時の音でした。
    下の写真の違いは分かりますか?
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    写真の真ん中ぐらいを見ると、ゴムが伸びてくっ付いている様子が分かると思います。
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    奥行きを調整できる丁番のネジをドライバーで回しながら現状を改善しました。