点検ブログ

  • 【床材】10月21日(火) 定期点検1年目(射水市M邸)

    床(無垢の単層フローリング)にはウレタン塗装(※2)が施されています。キズが付きにくく、凹凸も出にくい特徴があります。
    イスのタイヤ(素材はプラスチック)が床をキズ付けているかも・・・と訪問当初は心配でしたが、それほど目立ってはいなかったようで、スタッフ一同安心しました。
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    ※2 ウレタン塗装は、木部の表面を硬いウレタン樹脂という塗面で覆う塗装です。塗面の強度はキズや水、汚れにも強い特性があります。
    一般的には合成樹脂が使われており、木部の表面をプラスチック質のコーティング状態にします。
    完全に硬化した塗面は水やアルコール、洗剤等で拭いても落ちない強度となり、木部の補強の役割もあるようですね。

  • 【リビングドア】10月21日(火) 定期点検1年目(射水市M邸)

    「最初の頃は、キーキーという音が凄かったが、調整と潤滑剤(CRC)のお陰で今は全く音がしない」とのこと。
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    お客様がDIYでメンテナンスされているご様子。お客様がお使いのCRCのスプレータイプです。
    700円~800円程度(店頭とネットでは販売価格の違いがあります)で販売されています。長期間の潤滑力や防錆力があり、耐熱・耐水性に優れた代物。弊社の点検スタッフも常備している一品です。
    霧状のスプレーグリース(ノズル付き)です。内容量等によって、価格帯の違いがあるようですね。
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    ペンタイプの場合は、ピンポイントで細かな部分にも良いそうです。

  • 【基礎】10月21日(火) 定期点検1年目(飛騨市T邸)

    車庫内の基礎部分にヒビ割れを発見。これは、基礎本体の表面に施してある化粧モルタルのヒビ割れと思われます。手で叩いた時の感覚で周辺の状態を調査し、外気の温度変化による表面上のヒビ割れであると確認。
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    次回の2年目点検で、クロスの変化への対応も併せて補修する事をお約束。

  • 【付け柱】10月21日(火) 定期点検5年目(砺波市N邸)

    付け柱(※1)と外壁との間のコーキングの状況を確認。
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    ※1 付け柱とは、構造上は必要の無い柱ですが、デザイン性の為に取り付ける柱のようです。石貼りやレンガ貼りの壁面とかに付けられた柱もありますね。今回のお家は、本物の木を使っています。

    付け柱付近の外壁の塗装面には湿度変化や自然環境によるヒビ割れが発生していました。
    そこで、設計士(一級建築士)の舘と一緒に、付け柱のコーキングの切れとが関連して将来的に起こり得る事例を調査・検討。
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    建物の付け柱が季節の湿度変化により伸縮し、弾力性のあるコーキングが自然環境(紫外線や風雨等)による経年変化等で硬化して切れてきている状態。
    また、雨水が外壁の塗装面のヒビ(下地にあるジョイント部分のコーキングが経年変化等によって切れている)割れを伝って付け柱の裏側に浸入し、将来的に柱が腐食したり、柱と外壁の接合部分から漏水の可能性があるかもしれない状態。
    お客様へデジカメ画像をお見せしながら説明しました。
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    補修方法は、既存のコーキングを外して、再度コーキング処理を施す事になります。後日、見積書を提示する事をお約束。

  • 【外壁のヒビ割れ】10月21日(火) 定期点検5年目(砺波市N邸)

    Q 後面に遠目で分かるヒビ割れが数箇所ある。どうしてなのか?
    A 現状を確認。この外壁については、設計当時に「一面を一枚の壁に見せたい」というお客様や設計士の趣旨があったと思われます。この面は日差しが当りやすい箇所。
    下地材である木部が湿度変化により伸縮することで塗装の下にあるサイディングも動きます。
    そして紫外線等による経年変化(劣化)等でジョイント部分のパテが切れて(塗装も切れる)きたものと思われます。
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    ここで、他のジョイント部分について注視。遠目からは分かりにくいのですが、近くで見ると、今後、ヒビ割れが目立つようになる箇所があると指差し確認。
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    仮に今回、補修を施しても周囲との調色は自然環境による経年変化(紫外線等による変化や汚れ等)に合わせる事となりますが、職人でさえも色を合わせるのは困難と言われています。
    逆に補修跡(新旧施工の差)が目立つ可能性もあるようですね。
    補修には費用がかかりますので、お客様はしばらく様子を見るとのお返事でした。
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    補修方法は、既存のパテ(※2)を外して、カッターで隙間を開けて、新たにパテ処理と調色をしながらのタッチアップ塗装(※3)になります。図を描いて説明しました。
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    ただし、今回補修しても、このヒビ割れ現象は、部材の耐用年数や自然環境等によるところが大きいので、数年後にも発生することもあります。
    お家のメンテナンスって、自然との闘いみたいな感じで難しいですね。

    ※2 パテとは、ヘラを使って、壁の穴やヒビ割れの箇所を埋めたり(詰めたり)、欠けている部分を平らにします。クロス屋さんや塗装屋さんが「パテ補修」をされますね。傷口に補修すると内部から表面まで硬さが同じになります。
    今回の事例は、外壁材同士の継ぎ目を埋めて平らにする事となります。
    コーキング(シーリング)とは、ヒビ割れや隙間を埋めて、防水性・気密性を目的とします。
    材料にはアクリルやウレタン、シリコン系があり、種類によって施工箇所や用途が違うようです。コーキングでヒビ割れを埋める場合、内部は柔らかく、表面は硬くなりますが、経年変化等で表面が沈み、目地が見えることもあるそうです。

    ※3 タッチアップ塗装とは、かすれている部分等を刷毛(ハケ)等で塗装することです。

  • 【床鳴りと床下点検】10月21日(火) 定期点検5年目(砺波市N邸)

    過去の履歴にもお客様からの指摘事項がありました。今回も少しの床鳴りが確認されましたので、床下にある鋼製束の調整を施し、現況を改善。また、シロアリ保証が5年で切れるので、本日の15時にシロアリの無料点検を実施する予定となっています。
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    Q 何故、床鳴りがするのか?
    A お客様宅は、床暖房が入っており、床材も床暖房仕様となっています。床材は、コンパネ(合板)の上に単板が貼ってある構造であり、乾燥することでこの間に隙間が生じてギシギシと音がします。
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    また、湿度が高い(雨天時も含む)とその間が埋まり、音がしないようになります。この仕組みを説明し、お客様に納得して頂きました。

  • 【クロス】10月21日(火) 定期点検5年目(砺波市N邸)

    ほとんどが綺麗(切れや隙間等が無い)な状態でしたが、数箇所に室内湿度の変化による隙間等を発見。
    クロス補修の保証は2年で切れていますが、もし気になるようでしたら、専門業者による室内全ての点検・補修をお勧めしました。後日、見積書を提示する事をお約束。
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    コーナーは木材同士が接する部分。下地材である木材(木材ごとによって伸縮率が多少違う)の双方が湿度の変化で伸縮する事により、上に貼ってあるビニール製のクロスが変化を起こし、隙間が発生すると言うことです。
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    そこで、コーナー部分にはカッターで予め切れ目を入れておき、よじれないようにする施工上の工夫があるようですね。

  • 【結露】10月21日(火) 定期点検5年目(砺波市N邸)

    Q 冬場に結露があり、床の一部にしみ込んでしまった。
    A 現状を確認。サッシ枠等に発生していた結露水が床に落ちて、知らずにそのまま放置してあったと思われます。お客様宅は、主に床暖房ですが、石油ファンヒーターも使っておられるご様子。
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    まずは、サッシは複合(ペア)ガラスですが、「結露しにくい」特徴をご理解頂きました。
    お客様の生活スタイル(水蒸気の発生)により、大きな違いがあります。
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    そこで、石油ファンヒーターの使用(灯油1ℓの燃焼で約1ℓの水分が発生)をなるべく控える事や除湿や換気(でも、せっかく暖めたお部屋が寒くなっちゃうのは、嫌かも(汗))、またカーテンに少し隙間を開けて通気を良くする等々を助言しました。
    カーテンで完全に仕切られることで、窓との間の気温が徐々に低下し、結露になってしまうそうですね。
    でもカーテンには色々あって、結露防止用の仕様もあり、二重構造や特殊な生地が使われている等々があるようです。

  • 【玄関ドアの塗装】10月20日(月) 定期点検5年目(富山市O邸)

    太陽の紫外線や風雨等の厳しい自然環境にさらされている玄関ドア。表面が木製である為、DIYでの定期的な防水塗装等が必要です。塗膜効果が薄れてくると、ドアの底部から水が浸入(木部が水を吸収)し、色落ちやカビの発生原因にもなってしまいます。
    そこで、お客様にメンテナンスをお勧めしましたが、協議の結果、玄関ドアは家の顔であり、やはりプロに任せたほうが良いとの結論になりました。後日、見積書を提示する事をお約束。
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    表面には、斑点状のカビが発生していました。
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    ドアの内側の色をお客様にお見せして、元の鮮やかな色合いと比較して頂きました。
    表面に木目調の単板(※2)が貼られている構造の木製ドア。この状態のまま何もしなかった場合、表面上、腐食して見えるようになりますが、単板だけであり、ドア全体が腐食するわけではありません。
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    ※2 化粧用では、厚さは0.1mmから2mm程度の物が多く、使用される樹種には質感や木目、色調が美しい等で選ばれ、代表的な物として日本産材では、ケヤキやナラ、キリ、ヒノキ、スギ等々があるそうです。