開閉しながら可動部分のビスの調整を実施。開閉の不具合は改善されました。
改善後の様子です。DIYでの今後の調整方法も併せてお客様と一緒に再確認。ここで、開閉の不具合は改善されましたが、閉めた際の扉が水平に少しばかり揃っていない状態を説明。
お客様は気にならないそうで、この状況を理解して頂きました。ありがとうございます。
お部屋や階段口のコーナー部分のクロスに隙間が発生する現象です。季節や天候、室内外の湿度変化によって下地材が伸縮することで起こります。
新築して数年(2年目が目安)は木部の調湿作用が大きく、季節によって隙間が開いたり閉じたりしています。お家の立地や生活スタイル(水蒸気の発生)によっては、必ずしも起こり得る現象とは限らない事例もあります。
お客様宅の冷暖房機器はエアコン。除湿機能によって室内の湿度が下がり、これにより木部に含まれていた水分が放出され、縮んで隙間が開いたものと思われます。
[外壁側]
隙間が目立たないように水性アクリル系のコークボンドを充填している様子。はみ出た箇所はタオルで拭き取りしています。
お客様によるDIYでも手軽にできますので、これからのメンテナンスの一環としてのマメ知識ですね。
コークボンドはホームセンターで購入できます。
今回は補修しましたが、コークボンドの耐用年数※1(貯蔵安定性/性能が維持する期間)もあり、室内環境(日当りや湿度等)によって変化の現れ方も違ってきますので、再度隙間が開いた時は同じように充填することになります。
※1 参考【壁クロス】2009年5月2日(土) 定期点検5年目(射水市M邸)
Q 1階のリビングで床鳴りがある。
A 現状を確認。床鳴りの音から判断すると、床下の鋼製束が緩んで鳴っている金属音であると判明。
そこで、床鳴り対処も含めて床下点検を実施。床鳴りの該当箇所とその周辺の鋼製束を増し締めして床鳴り現象を改善しました。
鋼製束は車を持ち上げるジャッキのような役割です。鋼製束が支えている木部は季節や天候での湿度の変化によって伸縮します。空気が乾燥している時には木部に含まれている水分が放出され、収縮(木のヤセ)して鋼製束との間に少し隙間ができます。そこで、増し締めという対処をしています。
過乾燥により、ヒビ割れが生じることもありますが、お家を支える柱等には構造用の集成材が使われているので、全く問題無いと思われます。
Q 床鳴りがある。
A 現状を確認。床鳴りの音から判断すると、床下で床を支えている鋼製束が緩んで鳴っている金属音であると判明。季節や季候の変化による湿度の影響で、木部の伸縮が原因と思われます。
そこで、床鳴り対処も含めて床下点検する事にしました。該当箇所の鋼製束の増し締め、周辺の鋼製束の調整も行ないます。
一級建築士の岩見が床下にいる砂田に声を掛けている様子。床下では声が共鳴するようですね。これは床下に入った者しか分からないかも・・・(汗)
床下から砂田が出てきました。手に持っている物は床下専用ボードで下に車輪が四つ付いています。スタッフの間では「コロコロ」とも呼ばれています。
自動車整備工場等々でもよく使われているかもしれませんね。
Q 雨垂れを落とすのに高圧洗浄をかけてみたが、汚れが取れなかった。
A 現状を確認。雨垂れでは空気中に含まれている汚れ成分(排気ガス等)が雨水に混じって落ちて、ベンドキャップの凸部分などが障害物となり、雨垂れになって汚れ(跡)が残るようです。
また、外壁の形状(凹凸や模様等)によっても違うと思われます。
そこで、汚れ落としに登場するのが高圧洗浄機。業務用と家庭用とに分かれています。業務用の場合は、ディーゼル(軽油)やガソリンエンジン仕様なので、かなり高圧になるようです。
噴射力が強すぎると汚れと一緒に塗膜が剥がれてしまう事もありますので、ネットで検索すると家庭用の電気仕様を購入してDIYで車の洗車や塀のコケ落としをされている方もいらっしゃるようですね。
外壁に当たる噴射力は感覚的ではありますが、水圧や距離をご自身で調整してみると良いそうです。
また、洗剤を一緒に噴射できるオプションもあるようで、洗剤を入れる場合は、外壁の塗膜や基材を傷める可能性もありますので、中性洗剤を使って頂くようお願いしました。
参考 (高圧洗浄機の選び方、使い方/http://高圧洗浄機.com/entry1.htmlより引用)