点検ブログ

  • 【お風呂のカビ】2014年6月26日(木)お家の点検1年目(高岡市H邸)

    Q お風呂をキレイに掃除しても隅っこはどうしてもカビが発生する。何か良い方法はないのか?カビキラーも使っているが・・・
    A お風呂上りの簡単な掃除や水での洗浄、タオル拭き等の方法を紹介。基本的には風呂場はカビが発生しやすい環境なので、いかに発生を抑えるかがポイントになると思われます。
    [浴室]
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    (参考/http://www.ienakama.com/tips/page/?tid=338/お風呂のカビ予防とカビ掃除の方法)
    ※ カビは空中を舞っている胞子が水分を吸収して発芽、有機物の汚れをエサにして糸状になり、菌糸を伸ばしながら枝分かれして成長します。
    【カビ発生の理由】
    室温が20~30℃、湿度が80~100%、石鹸や人の垢等のカビの栄養源となるたんぱく質が豊富。
    【カビ予防】
    A 低温にする
    B 乾燥させる
    C 栄養源を絶つ
    【具体例】
    ①洗い場や壁に付着しているシャンプーやボディーソープ等を洗面器等で流す ・・・ C
    ②シャワーで水を壁や床にかける ・・・ A、C
    ③窓を開けて換気扇(点けっ放しが理想)をつける ・・・ B
    ④天井や壁、床の水分を拭き取り ・・・ B、C
    【予防薬剤等】
    ①「消毒用エタノール」をスプレーボトル等に入れて、壁面や天井などのカビが発生しやすい場所に
    スプレー処理。
    ②タイルの目地にロウを塗る。撥水効果でカビ発生の予防。

  • 【テラスの手すりの緩み】2014年6月24日(火)お家の点検1年目(富山市婦中町M邸)

    Q 手すりが少し動く(西側のほうが動く幅が大きい)
    A 現状を確認。天候の湿度変化等によって木である「ほぞ※1」が少し収縮(調湿機能)したものと思われます。
    [建物正面/北側]
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    ※1 木材同士を接合する時、一方の材に開けた穴にはめ込む為、他方の材の一端に作った突起。

    工事中はキッチリと入るように施されていましたが、木の収縮等によって接合部分に僅かな隙間が発生したものと思われます。構造上は特に問題ないのですが、さらに固定する場合は斜めに釘を打ち込みことになります。
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    また、定期的な塗装をすることで木の色合いや美しさ・強度等が保たれます。北面で屋根の下に手すりがあるので経年劣化等の進度は遅くなりますが、起こり得る現象を想定して頂くようお願いしました。
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  • 【複層ガラスの内部結露】2014年6月21日(土)お家の点検10年目(砺波市M邸)

    Q 数年ほど前から窓が真っ白になってしまい部屋が暗くなった。
    これは複層ガラス(ペアガラス)内部の結露現象となります。
    [建物正面/南側/外側]
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    この内部結露は窓ガラスを両面から拭いても曇り症状が取れない、次第に曇り部分が大きくなってくることによって実感できる現象となります。「変かも?」と思った時、弊社保証書の保証期間内に問い合わせて頂ければ無償交換の対象になったのですが、そうでない場合は数万円のご負担となってしまいます。5年目点検の現場では「アレ?」と思ったときの早めのお問合せをお願いしています。
    [建物正面/南側/内側]
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    サッシが納品・施工されて10年までがメーカー保証の対象期間。注文住宅の場合は、住まわれて約9年までが保証期間になると思われます。必ずしも起こり得る現象ではありませんが、「起こり得る現象を知っている」ことが大切になります。
    [2階居室/北側/内側]
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  • 【開き戸を開けすぎて傷をつけることがあるかも・・・】2014年6月20日(金)お家の点検1年目(富山市N邸)

    Q 子供が開き戸のストッパーを越えて開けることもあり、ドアが傷つくかもしれない。
    A 現状を確認。普通に(大人が)ドアを開ける場合は加減することでマグネット式のストッパーが正常に反応・機能しますが、お子様の場合は手加減しないで思い切って開けることもあるそうで、傷がつくかも・・・と心配されているご様子。
    [LDK]
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    このように勢いが加わると、マグネットを通り越してしまう現象のようです。
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    扉がマグネットをオーバーして開くと、どの部分でぶつかって、どの箇所で衝撃を緩和させるか検証した結果、最初に当たる箇所は扉の下ではなく、上の部分でした。この箇所に涙目(クリアバンパー)を取り付けて傷がつくのを防ぐようにしました。(透明の丸い物体が貼られているのが見えますか?)
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  • 【結露の跡】2014年5月17日(土)お家の点検5年目(滑川市O邸)

    結露跡を検査。お客様にお聞きすると、冬場は結露が発生していたとのことでした。

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     寒い冬場に使われる暖房設備のエアコンや石油ファンヒーター。生活環境等によって器具の選択肢は様々です。石油ファンヒーターは手軽で安価ですが、「灯油が1ℓ燃焼することで約1ℓの水が発生すること(灯油を補充したときの灯油の量が燃焼によってほとんど水に変わること)、室温は他の暖房器具に比べると上がりにくいことで水蒸気が飽和状態・結露になりやすい」等があります。このように室内の燃焼で生じた水蒸気は結露の原因になりやすいのですが、このような事例はあまり知られていないようです。

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     また、天候が良い日は洗濯物を屋外に干されますが、冬場や梅雨で洗濯物が乾きにくい時期は、一般的に除湿機のあるサンルームや暖かなLDKで干されますし、テレビ等では室内干しに関するアイテムも数多く紹介されています。

    [ベランダ/南側]     [洗面脱衣室/南側]

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     「ペアガラスは結露しにくい」ということ。お家の立地環境や積雪の度合い、枠材の仕様(価格)等によっても違うこともあります。「あの家はこうだけど、ウチはどうしてなん?」等々、お友達のお家と比較されることもありますが、お家ごとに起こり得る現象は生活スタイルによっても異なってきます。

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     洗濯物については「干せる・乾く」ということは室内に水分が放出・移動しただけであり、これを排出・除湿しないと室温の低下につれて結露化するという仕組みを説明、他の点検現場での事例を紹介。

  • 【床下点検・床鳴り】2014年5月10日(土)お家の点検5年目(富山市K邸)

    Q 床鳴り・キシミがある。

    A 現状を確認。「ミシッ」という音であり、床鳴りではなく、床がきしむ音と思われます。構造上は特に問題はないことを説明し、床材の特徴を理解して頂きました。

    [廊下やLDK]

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    床鳴りやキシミには数種類あります。

    1 基材の接着部分の劣化

    2 床材の隣同士のサネ(凹凸)部分

    3 床材と下地材との間

    4 床下の鋼製束の伸縮等

    5 その他

    季節や天候(自然環境)による湿度変化、床暖房(強制乾燥)による人工的な現象もあります。床暖房を使用すると木部が収縮、湿気のある季節になると膨張するという「木の調湿機能」もあるので、一年を通して床鳴りの有無を確認しています。

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    シロアリ保証の延長について。今回の5年目点検で新築時からのシロアリ保証が切れることを案内。昔の住宅と違って周りがコンクリートで囲まれているので特に問題はないと思われますが、更新の有無を確認しました。

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  • 【定期点検の現場で得たノウハウを再利用】2013年12月21日(土)お家の点検2年目(富山市婦中町N邸)

    従来型の住宅メーカー・工務店側のお客様との関係・考え方は、ひと昔前のCADソフトの進んできた道と同じ(住宅業界に追随が正しい?)ように思われます。

    お客様情報の一元管理アプリの基本的な考え方として2通りがあると考えられます。

    ①    建築する為のCAD(設計図書)→見込客管理・プレゼン(バーチャル)CAD→アフター履歴

    ②    見込客情報・プレゼン(バーチャル)CAD→建築する為のCAD(設計図書)→アフター履歴

    これらは設計現場が先か?営業現場が先か?の違いであり、お引渡し後のお客様が一番気になるアフター履歴は会社独自の管理体制で行なわれてきたものと思います。

    ここ近年、建築に関する様々な法律施行による市場のニーズが出てきた背景があって、従来のお客様情報とアフター履歴の連結(ヒモ付け)管理という概念が出てきたようですね。

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    アフターメンテナンスとしてのお客様情報とは「家(これを構成する部位・部材等)と家族構成」になります。保証部位・部材や保証期間、メーカー、アフター履歴等を中心にお家情報が構成・更新。

    例えば、CADの場合、部材パーツの裏面に価格という情報だけでなく、保証等に関する付随事項が書かれるイメージになるのかもしれません。

    さて、お家の定期点検。「引渡し後が本当のお付き合い」をカタチ化したイベントになります。弊社のお客様アフターの管理体制は独自のデータベースによる電子化及び紙ベースの綴りの同時管理になっています。特に定期点検についてはアルバム的な要素を満載させています。

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    お客様が求めていること、住宅メーカーが提供していることのギャップ。ウェブサイトでは分からない定期点検現場の出来事。ほとんど公開されていないので未知の部分が多いです。

     

    お客様側・・・アフターフォローの中に「訪問点検」があるので信頼できる。自分たちは家に住む立場であって、家で起こり得る現象を知らない。だから事前に聞かせてくれることで安心できるし、心構えもある。

    メーカー側・・・建てた責任がある以上、「お家を護る」意味でアフター対応は当然ですが、「家の定期点検」というイベントは定期的に実施するとしても電話や葉書、訪問点検の選択肢もあります。定期点検は基本的に「無償」というアフターサービスの一環ですが、10年目点検以降は採算性もあるので、多少の有償化はやむを得ないと思われます。

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    定期点検で得られるノウハウとは・・・

    お客様へ起こり得る現象・対処方法を事前にお知らせできるメンテナンスツールとしての冊子もありますが、なかなか読まれないのが現実だと思います。「必要に応じて」を優先すると、PCやスマホ等の端末で探せるという「データ・事例の検索性」を考慮した本ブログも有効ですし、これまでの記事の中からも欲しい情報が読み取れると思います。

    私たち点検スタッフが最も伝えたい事は「営業や設計担当者も同行すべき」であって、机上ではお客様のアフター現場は語れないと言うことかもしれません。

  • 【結露】2013年12月14日(土)お家の点検2年目(高岡市O邸)

    暖房器具はエアコンや石油ファンヒーターです。リビングでは特に結露跡は見受けられませんでした。

    [リビング/南側]

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    2階居室の小窓の枠周辺が結露化していました。1階の暖かく湿った空気が2階に移動(空気・温度の対流)し、冷たい部分に当たって結露化したものと思われます。

    [2階居室]

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    エアコンは除湿効果がありますが、加湿器や石油ファンヒーターによって室内に水蒸気を放出させていることで湿度が上昇します。ただし、ご家族のお体の健康を考えると、ある程度の湿度は必要です。

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    今の季節は洗濯物が非常に乾きにくい時期。暖かなLDKで室内干しされるお客様は大勢いらっしゃいます。乾くことで室内水蒸気量が増加(洗濯済みの濡れている衣類から室内に水蒸気が移動)し、室温の低下とともに結露化します。起こり得る現象をあらかじめ知って頂き、定期的な拭き掃除等で将来的なカビ発生を抑えて頂くよう助言。

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  • 【洗濯物が乾きにくい】2013年11月27日(水)お家の点検1年目(富山市婦中町D邸)

    Q 今の時期、夏場に比べると洗濯物が乾きにくくなってきている。

    A 現状を確認。気温が低くなると、飽和水蒸気量が小さくなって水分が室内に拡散しにくくなるのが主な原因ですが、「干せる・乾く」ということは空気中に水蒸気が逃げるという意味であり、室内全体の空気中に含められる水蒸気量(飽和前)はある程度決まっています。

    そこで、室内を除湿することで低温(冬場)であっても飽和になる前の水蒸気の許容量が確保(室内に取り込める水蒸気の余力)でき、それに伴って衣類に含まれる水分を空気中に逃がす(洗濯物を乾かす)ことができる仕組みと考えられます。

    [物干し場]

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    今回の事例のようにサーキュレーターを使って室内・家内の空気を循環・撹拌(かくはん)させると、乾いた空気と湿った空気が混ざることで、湿度が低下(除湿に似た現象で湿度が下がる)して洗濯物は日陰であっても寒くても少しずつ乾かせると思われます。

  • 【床のキシミ】2013年11月18日(月)お家の点検1年目(富山市T邸)

    Q 床にきしみがある。

    [LDK]

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    A 現状を確認。足で踏み込むと「ミシッ」と音がしていました。床材の基材の接着部分が経年変化等によって隙間が発生すると、隙間内の摩擦(体重による踏みつけ)によって音が出ると思われます。補修は2ミリ程度の穴を開けて、ボンド剤を注入して隙間を埋めることできしみ音を改善する方法になります(床暖房仕様の床の場合、この方法は好ましくありません)。

    穴を開けたからと言ってもよく見ないと分からない程度です。後日、補修することをお約束。

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