Q クロスのコーナー部分に隙間等がある。
A 現状を確認。クロスの変化は「湿度変化による下地材(木部)の伸縮等によってビニール製のクロスも追随すること」で起こります。日常の生活(壁クロスとしての機能性)では問題・不便・不都合は無いのですが、少し見栄えが悪くなるという現象があります。
[2階居室]
この伸縮現象を考慮してクロスのコーナー部分では「切る施工」が一般的です。なお、切った部分にはコークボンドが充填されています。
[リビング]
第3種の換気システム。洗面脱衣室やトイレ、階段口等にある強制排気(換気扇)によって外に空気が排出されると同時に、各お部屋にある自然給気(給気口)から空気が流入する仕組み(気圧の変化等)になります。
[リビング他/給気口] [洗面脱衣室/排気口]
サンルームにある換気扇のカバー(フィルター)がまだ1年目点検でしたが、汚れていました。洗濯物が乾くことで衣類の繊維や付着していたホコリが室外へ排出される時にフィルターに付いたものと思われます。スイッチは「常時運転」でした。
[サンルーム]
和室の給気口が「閉じる」の状態だったのでお客様に理由をお聞きしたところ、「和室で寝ていると冷たい風が入ってきて寒かったから」とのことでした。やっぱり季節(外気温)によっては閉めたくなる時期もありますね。
[和室]
定期点検の現場では様々な発見があります。
引渡し(新居に引越し)当時は家具も少なく、プランナーからの提案である「住まい方の予想」というスタート地点です。月日が経過し1年目点検の頃にはおおよその家具等の配置が決まってきます。
(お子様の成長・家族構成の変化等で随時更新されますが・・・)
仮想空間がリア(現実)となって、プランナーの描いたライフスタイルがどう変化・進化したのか?は携わっていたスタッフしか分かりませんが、お家がお客様ご家族色に染まります。
さて、様々なアイデアや発想は個々のスタッフの記憶・経験という引き出しに収納しておくのではなく、何らかの形で共有できれば?と、常日頃考えています。それはこの定期点検ブログを始めたキッカケにもなっています。
中田工務店では「設計・施工・提案・検証等々で実際の履歴・足跡が見られる」ように社内では電子化して社員間で共有しています。
また、点検ブログのようにネット上でもある程度公開しています。こういったお家の点検の様子というのはネットではあまり事例も無く、唯一無二の存在になっていると思っています。
アナログと電子化の違いって何?と考えることがあります。
点検ブログのページを見れば一目瞭然ですが、やっぱり「検索性」だと思います。何気なく使っているサイト内外の検索エンジンやカテゴリ区分。冊子の辞書と電子辞書の違い。何となく違いが分かるような気がします。