Q 食器棚の扉の開閉時に引っ掛かりがあって、キズをつけてしまった。
A 現状を確認。
扉の接続金物をドライバーで調整して建付けを改善。扉と収納棚を接続させている金物のビス位置等によって扉の開閉の動きを調整できることを説明し、不具合が起こる前のお客様DIYをお勧めしました。
Q サビのようなものが出ている。どうしてなのか?
A 現状を確認。サビ色になっているのは右面だけでした。このポストはステンレス製でありサビは発生しにくいと思われるので、今回の現象は「もらいサビ」と考えられます。
[右面/サビが付着]
「ステンレスのサビ」について・・・
もう少し詳しくネットで検索してみると、ステンレスは「錆びない」のではなく、「錆びにくい」金属ということです。中でも「もらいサビ」は鉄粉等の異種金属が表面に付着して、その金属が錆びることでステンレスが錆びたように見える現象。気をつけなければいけない点は付着した金属自身だけが錆びるのではなく、ステンレス自身の「サビ」にまでつながることもあるようなので、注意が必要です。
(参照/㈱サステック/ステンレスとサビ/http://www.sustec.co.jp/category/1199612.html)
また、ステンレスはJISでは結晶組織から5種類(オーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系、二相化系、析出硬化系)に分類され、用途に応じて使われる種類が異なっており、クロムとニッケルの含有割合が違っています。ちなみに磁石がくっ付くステンレスは錆びやすいそうです。
Q クロスが浮いている。
A 現象を確認。補修跡を目立たないようにする方法は「浮いた部分にカッターを入れて空気層を押しつぶしてローラーで均しながらコークボンドを充填」することになります。
[2階LDK]
A 現状を確認。室内外の湿度変化等によって下地ボードのジョイント部分が少し浮き出てくる現象です。構造的には問題ないのですが、景観的に目立ちます。仮に階段の壁全体を貼り替える場合、予算的に大掛かりな工事にもなるので、対応の難しさが考えられます。
また、この現象を考慮した過去の工夫された設計施工実績では「真ん中部分に廻り縁を入れる」等をしてクロスを上下に分ける方法がありました。デザイン的には好みがありますので、選択肢のひとつとして考えられても良いかと思われます。
Q 間接照明を点けるとクロスの下地跡が浮き出ているのがクッキリと分かる。何とか目立たないようにできないのか?
A 現状を確認。下地ボードのジョイント部分でクロスが浮き出ている状態でした。
[玄関ドア→ホール] [ホール→玄関ドア]
天井クロスの浮き等は下地ボード同士の間であり、木部が湿度変化等によって伸縮すると同時に下地ボードも動き、これに追随してクロスが変化しているのですが、ある意味仕方のない現象かもしれません。これをある程度予防するにはデザインよりもクロスの模様や厚さ等で決めることになり、自由な選択肢の幅が小さくなってしまい、全体的なコーディネートに支障がある場合はお客様のご理解が必要なこともあります。施工面ではボードを打つビスのピッチを再検討することも考えられます。