Q クローゼットの右扉の位置は出入口のドア(開き戸)の開閉軌道と干渉しない(邪魔にならない)ようにしてあったが、クローゼットの右側の扉が少し左側にずれているせいでクローゼットへの物の出し入れが狭く感じることがあった。やっぱり大きめ(一般的な扉の配置)にしたほうが良かった。
[2階洋室]
これまでの数々の点検現場では「開き戸とクローゼット扉がぶつかる」という感想はよく聞いていましたが、ぶつかるのを回避した場合の「入口が少し狭いせいか、出し入れしにくい」という声は初めてお聴きしました。
Q 子供が壁にキズをつけてしまった。子供がもう少し大きくなった時点で直そうと思ったが、今回の点検で直すのが良いかも・・・。
[LDK]
現状を確認。「巾木の折れ」と「ボードの一部に穴が開いている」状態でした。
3年前の2年目点検の様子。ボードの凹みについては元々危険防止のゲージの突っ張り圧力で少し凹んでいる状態でした。その後に何かの強い力が加えられたのかもしれません。
[2年目点検]
壁クロスの穴(破れた部分)を埋めるには同じ柄のクロスが必要となります。クロスの周期は1年~2年と短く、新築から5年経過した今、当時の同等品があるかどうかは現段階では不明でした。お客様との協議の結果、違う色柄でも良いとのこととなりましたが・・・。
協議を重ねるにつれて、最終的には別の部分のクロスを傷口に移植して、剥がされる箇所には新たに黒っぽい柄のクロスを貼ることに決まりました。
結露跡を検査。暖房機器は蓄暖ですが、過乾燥が気になっているとお客様。お子様の健康を考えて加湿器を多用しておられるご様子。サッシには結露防止シート等が貼られていました。
[リビング/東側]
結露の仕組み。蓄暖は高温で過乾燥になる傾向があるので、健康を考えると加湿器を使って室内湿度を強制的に上げることが必要ですが、蓄暖を切った後の室温が下がった状態では換気をしない限り、多湿になって結露してしまいます。
サッシのゴム部分には小さなカビが発生していました。放置したままだと深部にまでカビが侵入して取りにくくなる事例を説明すると、お客様は早速全てのサッシの結露防止シートを取り外して拭き掃除をされました。
[寝室]
結露防止シートは結露水を吸収しますが、その水分はどこに行くのか?と考えると難しいかもしれません。何回も拭き掃除をしなくても良いメリットがありますが、サッシ枠のゴム部分がカビの温床になりかねないデメリットもあると思われます。
Q これまでに何回か自分で(お客様DIY)直しているが、ソフトクローザーが効かなくなることが多い。
[物干し場/引き戸]
ドライバーでビスを回して開閉状態を補正確認しましたが、閉まり方がスムーズではありませんでした。
そこで扉を取り外して細部に至るまで補正することになりました。
扉の桟や車輪にはホコリ(衣類の繊維)がたくさん詰まっていました。物干し場なので知らず知らずのうちにホコリが溜まってしまう、起こり得る現象だと思われます。
車輪の高さを調整、最後にCRC(潤滑油)を拭き付けして車輪の摩擦を滑らかにしました。
ソフトクローザーの調整する時のコツを伝授。扉の閉まる・開ける左右の軌道と部品の向きとの関係をお客様に解説。
ドライバーの先端を動かしながら・・・「これが・・・こうして・・・」とジェスチャーで伝授します。日頃からDIYされているお客様なので、フムフムと頷いておられました。