小屋裏点検を実施。
特に異常はありませんでした。
従来型の住宅メーカー・工務店側のお客様との関係・考え方は、ひと昔前のCADソフトの進んできた道と同じ(住宅業界に追随が正しい?)ように思われます。
お客様情報の一元管理アプリの基本的な考え方として2通りがあると考えられます。
① 建築する為のCAD(設計図書)→見込客管理・プレゼン(バーチャル)CAD→アフター履歴
② 見込客情報・プレゼン(バーチャル)CAD→建築する為のCAD(設計図書)→アフター履歴
これらは設計現場が先か?営業現場が先か?の違いであり、お引渡し後のお客様が一番気になるアフター履歴は会社独自の管理体制で行なわれてきたものと思います。
ここ近年、建築に関する様々な法律施行による市場のニーズが出てきた背景があって、従来のお客様情報とアフター履歴の連結(ヒモ付け)管理という概念が出てきたようですね。
アフターメンテナンスとしてのお客様情報とは「家(これを構成する部位・部材等)と家族構成」になります。保証部位・部材や保証期間、メーカー、アフター履歴等を中心にお家情報が構成・更新。
例えば、CADの場合、部材パーツの裏面に価格という情報だけでなく、保証等に関する付随事項が書かれるイメージになるのかもしれません。
さて、お家の定期点検。「引渡し後が本当のお付き合い」をカタチ化したイベントになります。弊社のお客様アフターの管理体制は独自のデータベースによる電子化及び紙ベースの綴りの同時管理になっています。特に定期点検についてはアルバム的な要素を満載させています。
お客様が求めていること、住宅メーカーが提供していることのギャップ。ウェブサイトでは分からない定期点検現場の出来事。ほとんど公開されていないので未知の部分が多いです。
お客様側・・・アフターフォローの中に「訪問点検」があるので信頼できる。自分たちは家に住む立場であって、家で起こり得る現象を知らない。だから事前に聞かせてくれることで安心できるし、心構えもある。
メーカー側・・・建てた責任がある以上、「お家を護る」意味でアフター対応は当然ですが、「家の定期点検」というイベントは定期的に実施するとしても電話や葉書、訪問点検の選択肢もあります。定期点検は基本的に「無償」というアフターサービスの一環ですが、10年目点検以降は採算性もあるので、多少の有償化はやむを得ないと思われます。
定期点検で得られるノウハウとは・・・
お客様へ起こり得る現象・対処方法を事前にお知らせできるメンテナンスツールとしての冊子もありますが、なかなか読まれないのが現実だと思います。「必要に応じて」を優先すると、PCやスマホ等の端末で探せるという「データ・事例の検索性」を考慮した本ブログも有効ですし、これまでの記事の中からも欲しい情報が読み取れると思います。
私たち点検スタッフが最も伝えたい事は「営業や設計担当者も同行すべき」であって、机上ではお客様のアフター現場は語れないと言うことかもしれません。
2013年12月21日(土)お家の点検2年目(中新川郡立山町S邸)
所要時間 13:52~15:35 小雨
スタッフ 横窪、永原、渡辺
【車の危険回避とお家の経年変化へのメンテナンスは似ているかも?】
お客様宅の2年目点検。お客様は目で見て気になった箇所を事前にメモされていました。気づかれた指摘事項をクリアすれば特に問題は無かったのですが、やはり定期点検はひと通りの点検を実施することで意味があると思います。これに要した時間が1時間を超えても誠意ある対応が必要と認識しています。
定期点検はお客様との共同作業です。点検スタッフと一緒に補修する場合もありますが、基本的にはこの定期点検をキッカケにしてメンテナンスに対する意識の高揚、関心を持って頂くことが私たちの希望でもあります。
他のお客様邸で過去にあったのは「初めから聞いていれば、そうならないようにしたのだが・・・」という台詞。車の運転に例えると「赤信号で交差点に突っ込むと事故を引き起こす」と教習所や運転経験等で刷り込みされているので、赤信号で止まります(罰金が嫌ということもありますが・・・汗)
お家の経年変化等で起こり得る現象を前もって知って頂くこと、様々な場面でお知らせすること、それによって未然に防止する・回避する行動になるという啓蒙活動のような考え方になると思います。